イントロダクション
石川県能登半島で古来より日本酒を造り続けてきた技能集団「能登杜氏」にスポットを当てたドキュメンタリー映画。現在の吟醸酒の礎を築いた「能登杜氏四天王」と呼ばれる4人の有名杜氏をはじめ、彼ら全員を師とあおぐ現役トップの坂口幸夫杜氏と家修杜氏、その下に続く若手杜氏たちを撮影。家族と離れ、蔵全体の運命を左右するほどの重大な責任を背負わされながらも、理想の一献を目指して目に見えない菌と闘い続ける杜氏たちの姿を映し出していく。人間ドラマを映画構成の縦軸に据え、横軸に日本酒の原料であり、日本人の主食である米作りの田んぼの様子を観察。農家の人たちが「出稼ぎ先」として酒蔵に行くようになった「杜氏」の歴史的背景から、「日本人と農地」の関係、自然からいただく恵みとしての食への心の在り方が、美しい里山の風景の中で描かれる。監督はドキュメンタリー映画『ひとにぎりの塩』で同じく能登半島で塩づくりに励む人々をとらえた石井かほり。ナレーションは、篠原ともえが務めた。
ストーリー
日本人の主食「米」と向き合い、目に見えない菌と闘い、理想の一献を目指す。
現代を生き抜く能登杜氏たちの、酒造りへのこだわりと、挑み続ける理由とは……。
石川県能登半島を出身とする酒造りの技能集団「能登杜氏」。
そんな彼らの夏はというと……漁業や農業に勤しみ、自然と共に暮らす姿がありました。酒造りとは、農閑期となる冬、現金稼ぎのため仕事を求め働きに出たことが始まりだったのです。家族と離れ、辛く厳しい現場で、蔵全体の行く末を左右するほどの責任が課せられるたった一人の選ばれし「杜氏」というポジション。
その昔、酒を腐らせ自殺する者もいたと言います。
全国の杜氏集団の中でも、現在の吟醸酒の礎を築いた有名杜氏たち四人衆「能登杜氏四天王」。
彼らが築き遺したもの、それは後輩杜氏の中にしっかり息づいていました。
四人全員を師とする現役トップの杜氏、坂口幸夫杜氏と家修杜氏。
そして、その下に続く、若手杜氏たち。
その中には、能登杜氏始まって以来の初の女性杜氏のデビュー姿や、
大きすぎる先輩の背中に追いつけないジレンマの中にある者も……。
(2015年、日本、上映時間:103分)
キャスト&スタッフ
登場人物:三盃幸一、農口尚彦、
波瀬正吉、中三郎、天保正一、中倉恒政
坂口幸夫、家修
岡田謙治、棒葉農、白藤喜一、白藤暁子、藤田晶子
ナレーション:篠原ともえ
監督:石井かほり
プロデューサー:石井かほり、西郷リカ
撮影:田宮健彦
録音:大塚 学
編集:政成和慶
音楽:谷川賢作
企画:能登杜氏の里交流創出委員会、徳力 暁
製作:映画一献の系譜製作上映委員会、グリクリエイツ株式会社
ギャラリー
予告編
オフィシャル・サイト(外部サイト)
公開表記
制作・配給::グリクリエイツ株式会社
(オフィシャル素材提供)