幻の恋愛映画『自由なファンシィ』２月22日(土)渋谷ユーロスペースにて公開！キービジュアルと予告映像も解禁

　『孤独な惑星』(11)や『ホテルニュームーン』(19)で男女の心が揺らめく瞬間捉え、秘密と嘘が交差する物語を描いてきた筒井武文監督が2015年に制作した幻の恋愛映画『自由なファンシィ』が2025年２月22日(土)より渋谷ユーロスペースにて公開することが決定した。併せてポスタービジュアル、予告映像が解禁された。

　美術大学の職員として平穏に過ごしていた田上千尋は、同棲中の恋人・大沢ゆかりとすれ違う日々が続いている。戸惑いが募る千尋は、ゆかりにプロポーズをするが、返事は曖昧に濁されたものだった。ある日、千尋は親族にゆかりを紹介しようとするが、ゆかりの部屋が空っぽになっていたことを発見する。半狂乱にゆかりを探し回る千尋は、友人たちから気分転換にと芝居の招待状を受け取る。公演名は「自由なファンシィ」。物語の中で愛人と駆け落ちをし、夫への別れの手紙を綴るヒロインを、ゆかりが演じていることを、千尋は知る由もない。そして公演前日、翻弄される男と、幾つもの秘密を抱えた女の運命が動き出す……。

　映画と演劇、ドキュメンタリーとフィクションが溶け込み、さまざまな表情を見せるロマンティックな恋愛映画の魔法を唱えたのは、『孤独な惑星』(11)、『ホテルニュームーン』(19)の筒井武文監督。「愛の３部作」の第２作目としてファム・ファタール（＝運命の女）についての物語を現実世界に映し出した。ゆかりの秘密に翻弄されてゆく主人公・千尋役を『正欲』(23)、『愛に乱暴』(24)の岩瀬亮がコミカルかつシリアスに演じ、いくつもの秘密を抱えるもう一人の主人公・ゆかりを本作が映画初主演となる松平英子が演じる。

掴みどころのないファム・ファタール、ゆかりの姿が印象的なポスタービジュアルと予告映像が解禁

　ポスタービジュアルには、鏡合わせの世界を渡り歩くような、捉えどころのないゆかりの表情が描かれている。「ぼくの目に映るきみは誰ですか。きみの目に映るひとは誰ですか。」と語るコピーとシンクロするように、いくつもの秘密を抱える彼女の素顔を覗き見ようとする千尋が、物語の中でどのような“リアル”を見つけるのか、恋愛映画の行く末に期待が高まるビジュアルとなっており、併せて公開された予告映像でも、どこか夢見心地で意味深な言葉を繰り返すゆかりへの想いに翻弄され、やがて狂気の愛へと駆り立てる千尋の姿が切り取られている。