登壇者:木下暖日、吉澤要人、GACKT、土屋アンナ、篠原麻里子、朝倉未来(格闘家)、溝口勇児(起業家)、三池崇史監督
総勢2000人のオーディションを勝ち抜いた木下暖日と吉澤要人がイクト役とリョーマ役で主演を務める映画『BLUE FIGHT 蒼き若者たちのブレイキングダウン』完成披露試写会が都内で行われ、舞台挨拶に木下と吉澤を筆頭に、2人の母親役で出演する土屋アンナと篠原麻里子、不良たちのラスボス役で出演するGACKTとエグゼクティブプロデューサーを務めた格闘家の朝倉未来(本人役で出演もしている)と、起業家の溝口勇児、メガホンを取った三池崇史監督の8名が集結してクロストークを繰り広げた。
本作は、朝倉の自伝『路上の伝説」をモチーフに、「1分間で最強を決める」という斬新なコンセプトで熱烈な支持を集める格闘技イベント「ブレイキングダウン」を題材に、少年院で知り合い、親友になったイクトとリョーマが格闘家・朝倉未来のスピーチに感銘を受けて、1分間で最強を決める格闘技イベント「BreakingDown」への出場を目指す姿を描いたバトル・アクション映画。夢を追い始めた2人が、予期せぬ抗争へと巻き込まれていく姿が描かれる。『クローズZERO』の三池崇史監督かメガホンを取り、脚本は、『金田一少年の事件簿』『神の雫』などの原作者・樹林 伸が担当した。
なんといっても注目は、2000人のオーディションを勝ち抜き、W主演を手にした木下暖日と吉澤要人(ダンスボーカルユニット・原因は自分にあるのリーダー)の2人。初めての映画主演と初めて舞台挨拶に初々しい姿で登壇した。
濡れ衣で少年院に送られたイクトを木下が、イクトの影響で格闘家を目指すリョーマを吉澤が演じている。不良バトル映画ということで熱気あふれる格闘シーンが見どころの作品でアクション・シーンも盛りだくさん。
木下は「アクションシーンに注目してください」とアピール。
吉澤は「そうそうたる皆さんとご一緒することが出来て、幸せな時間でした。皆さんとお芝居をできる日々が宝物でした」と撮影現場を振り返る。
イクト(木下暖日)の母親役を演じた篠原は、フリーで活動開始後、初めて公の場に登場。「(主人公たちの)迫力のあるアクション・シーンに注目してほしい」と作品の見どころをアピールした。
リョーマの母・薫子役を務めた土屋は主演の2人について「本当に原石。色の違う原石が2つ」と2人を称え、「めっちゃいい人たちなんです。本当にありがとうね」と2人に伝えた。リョーマ役の吉澤ともすっかり仲良くなった様子。
凶悪な半グレ集団のヘッド・御堂静役として出演しているGACKTは出演オファーがあったときのエピソードを話した。当初はスケジュールの都合が合わず、事務所を通してオファーを断っていたというGACKT。
エグゼクティブプロデューサーのひとり・溝口氏から直接「1回お話しましょう」と呼び出しがあり、現場に行くと「主要スタッフが全員いて、監督もいて、打ち合わせが始まってしまい、断われる空気感がゼロになって出演することになってしまった」とエピソードを披露した。
「嘘のような本当の話です」と明かした三池監督は、断わられるのを避けてその場からすぐに帰ってしまったことも話し、「GACKTさんが俺の現場にいるっていう、夢のような時間を過ごすことができました」とGACKTに感謝だった。
主演の2人について三池監督は「暖日はこのオーディションで初めて台本というものを読んで初めて人の前で演技をして、現場を経て今、舞台に立っている……。彼を見ていると人生分からないなと思うし、一生に一度しかできない役に出会えたんだと思う。その暖日をしっかりと支えて、本当の意味での友情を持った吉澤。吉澤くんはほんとにいいヤツなんですよ。役で演じているだけじゃなくて、オーディション中に彼の性格が見えて、役とリンクしてっていうことです。2人は素晴らしいバディになった思う。そういったところも楽しんでもらえたら……」と話した。
GACKTは木下と現場で向き合って戦うシーンが多かったという。「暖日は目の前に立っていても常にぼーっとしてるこの感じがあって『大丈夫か?』ってずっと思っていたけれど、スクリーンを通したときに(スクリーンに映えした)暖日の変わりようが素晴らしかった。“こいつすげぇな”って……。そんな新人を見つけられた三池監督はすごい!」と感心しきり。
吉澤については「本当にこのまんま。人の良さがずっと出てる。役者として成長していく過程で、優しい部分と、本当に何も考えていないぼーっとしている感じを、いくつになっても持ち続けてくれたらいいなと思う」と話した。また、「いい緊張感の中でアクション・シーンを進めていけたというのは、かなり貴重な経験でした」と現場も振り返った。GACKTは初主演を果たした木下と吉澤に温かなエールを送り、三池監督には続編をリクエストした。
格闘家の朝倉は作品の見どころについて聞かれると、「今回、初めて演技に挑戦しました。刑務所でのスピーチ・シーンに出演していますが、あれが本気だと思わないでください(苦笑)」と自信なさそうに演技に触れ、会場の笑いを誘っていた。 完成試写をまだ観ていないと明かした朝倉は「31日の公開日にどこかの映画館で観ていますので、皆さん僕を探してください」と呼びかけていた。
(取材・文・写真:福住佐知子)
公開表記
配給:ギャガ / YOAKE FILM
2025年1月31日(金) 新宿ピカデリーほか全国ロードショー
(オフィシャル素材提供)