登壇者:仲間由紀恵、Soul、又吉伶音、伊波れいり、堤 幸彦監督
1月27日(月)、映画『STEP OUT にーにーのニライカナイ』の沖縄プレミアイベントが開催された。本イベントには、主演・仲間由紀恵をはじめ、仲間とは20年以上の親交がある堤 幸彦監督、朱音の息子・踊役のSoul、兄を慕う妹・舞役の又吉伶音、踊とダンスのペアを組むリサ役の伊波れいりらが登壇!
仲間と堤は数々の作品でタッグを組んできたが、仲間は本作について、「監督とは久しぶりなのですが、今回は私が生まれ育った故郷の沖縄を舞台にしたお話で、沖縄の家族を描いた作品で、お声がけいただいてすごく光栄に思っております。『ぜひ参加させていただきたい!』という思いで、参加いたしました。久しぶりに現場でお会いするという感じではありましたが、昔ご一緒させていただいていた頃の空気に、細かい指示がなくてもすんなりと監督の現場に入っていけました」と自身の故郷での撮影の喜びを語り、堤監督との固い信頼関係をみせた。そして「監督は、昔から宮古島をはじめとした沖縄のことが大好きで、『トリック』でも宮古島で撮影したこともありますし、一昨年あたりから沖縄によくいらっしゃっていますよね。それぐらい沖縄に愛情を注いでくださる監督が作り上げた『STEP OUT にーにーのニライカナイ』をぜひたくさんの方々に観ていただきたいです」と続けて、沖縄県でひと足先にお披露目となる本作をアピール。
堤は仲間について、「最初にお会いしたのは、(仲間さんが)10代の頃で、15分ほどお話しする機会がありました。その時すでに丁々発止(笑)。すごくコメディ・センスのある方だなと思って、そして『トリック』が始まりました。なんというか……本当に“戦友”ですね」と出会いを振り返りながら語ると、仲間は堤の言葉に「ありがたいです!」と感激していた。
さらに、仲間が本作で演じた朱音役について司会より尋ねられると、「子どもを一人で養っていくのはとても大変なことで、仕事も掛け持ちしているシングル・マザーの役です。私にも幼い子どもがいまして、日々育児に翻弄されて自分の時間も本当になくて、朱音よりも酷い格好で過ごす日があったりもするくらいです(笑)。でも子どもを育てていくという責任持つことの大変さはすごく実感しましたので、朱音の気持ちに寄り添って撮影をすることができました。Soulくんも伶音ちゃんも、彼ら彼女らが持っている純粋さが本当に素敵で、それだけでいい家族の関係を築いていけたなと思っています」と、この後ついにお披露目になる本作について自信を伺わせた。本作はSoul演じる踊と、その家族の成長物語でもあるが、仲間は「実際に撮影をしていても、いろいろなことを吸収してどんどん成長していく姿を目の当たりにしました。本当に素晴らしいお二人とご一緒できてよかったです」と大絶賛。堤も「(映画出演が)とても初めてとは思えないよね!」と驚いてみせた。
キャストらが再会するのは撮影以来となった本イベント。久しぶりに子どもたちと再会した仲間は、「本当に嬉しかったです! 伶音ちゃん、すっごく背が伸びたよね! こんなに大きくなっちゃってお母さんは嬉しい気持ちでいっぱいです!」と成長を喜ぶ場面も。さらに故郷・沖縄での撮影については、「私は中学を卒業して15歳で東京に行きまして、お仕事をさせていただいているのですが、常に故郷・沖縄のことは心のどこかにあって、家族も友達も親戚もみんなずっと応援してくれています。『大好きな沖縄の地で、いつか沖縄の映画に出たい!』とずっと思ってきた一つの夢でしたので、その夢を堤監督に叶えていただいて、本当に心から感謝申し上げます。リアルな今の沖縄の姿を、とても温かく描いてくださったなと感じております」と仲間が感謝の気持ちを述べると、堤が「そんな、面と向かって言われると恥ずかしいじゃないですか(笑)!」と照れながら応え、会場は温かな雰囲気に包まれた。
朱音の息子・踊を演じ、本作が映画デビューとなったSoulは、ついに完成した本作に「スクリーンに自分が映るっていうことが初めての経験なので、もう、すごいです!」と感激の様子。オーディションを受けた当時を振り返り、「とにかく緊張しました! 今回の映画ではダンスがあって、オーディションでもいろいろなダンスに挑戦しました。僕がダンスを始めたのは約10年前なのであまり覚えていなかったのですが、ダンスをやり始める役なので、身体がうまく動かせない時のモヤモヤ感を思い出したりしました」と語った。そして仲間との共演については、「優しくて、めっちゃ優しくて、超優しかったです!」と語り、堤が「本当に親子感あるよね。私がおじいちゃんで(笑)」とおどけてみせると、仲間が「何一家なんですか(笑)!」とツッコミを入れ、すっかり息のあった様子。
踊の妹役の又吉にも映画完成の気持ちを尋ねると「もう待ちに待ったって感じです! 夢だった映画に出演できることが嬉しくて、すごいですね!(仲間さんは)ひまわりのようでした。明るくて優しくて、本当のお母さんみたいでした」と答えた。
踊の憧れの存在であるリサを演じた伊波は、「クランクアップが1年前だったので、楽しかった思い出がたくさん蘇ってきて、懐かしい気持ちです。皆さん本当に優しくて、とても楽しい現場でした。踊くんがリサに憧れているように、私もリサに憧れていて、(リサの)強気な感じやポジティブな感じを普段から真似して過ごすようにしていました」と撮影を振り返った。
そして、映画のタイトル『STEP OUT』の“一歩踏み出す”という意味にちなんで、皆さんの『今年一歩踏み出してみたいこと』を発表するコーナーに。堤が「今年私は70歳になるのですが、自分の中では40歳くらいの感覚で、バンドをやりたいですね」と明かすと、意外な回答に一同驚きの様子。Soulは「一歩踏み出すというか、頑張らなきゃいけないのは『標準語』。もっと映画に出るために標準語を身に付けたいです! 超楽しかったのでまた映画に出たいです。頑張ります!」と抱負を語った。又吉は「普段はかっこいい感じのファッションをしているんですが、今日はドレスを着て皆に『かわいい〜』と言ってもらえたので、今年はいろんなジャンルのファッションにチャレンジしてみたいです!」と語り、続けて伊波が「『STEP OUT』が初めての映画なので、もっといろんなジャンルに挑戦してみたいです。ホラー映画とかもやってみたい」というと、堤から「仲間さんに言うか(笑)!?」とツッコミが。仲間は「楽しいかもですよ! 叫んだりしなきゃいけないから喉のケアが大事! あとホラーだと髪の毛で顔が映らないかも……(笑)」とアドバイスを送り、仲間は「みんなから新鮮な気持ちをもらって初心に返って、お仕事を頑張りたいと思います!」と自身の抱負も語った。
最後に仲間から、「やっと完成いたしました。堤監督や(共同監督の)平監督から『オール沖縄で行きたい』という愛情あふれる言葉もありましたが、スタッフさんや役者さん、エキストラさんに至るまでほとんどが沖縄の方です。沖縄を知り尽くしている監督たちが愛情を込めて作ってくださった映画です。沖縄県内の方々にはもちろん、県外の方たちにも今の沖縄のリアルな姿というものを、ぜひ映画館で体感して、楽しんでいただきたいと思います」と本作の全国公開へ向けてアピールし、イベントは締めくくられた。
スタッフ&キャスト
出演:仲間由紀恵
Soul、又吉伶音、伊波れいり、松田るか、津波竜斗、内田 樹、盧礼欧、玉城敦子、城間やよい
津嘉山正種、橘ケンチ(EXILE)
監督:堤 幸彦
共同監督:平 一紘
脚本:谷口純一郎
ダンス振付:YUKI(Sound Cream Steppers)
製作委員会:フェローズ、VAP、YOUR FACE CLINIC、大手広告大阪本社、BS-TBS、沖縄テレビ放送
制作プロダクション:PROJECT9
制作協力:オフィスクレッシェンド
(2025年、日本)
オフィシャル・サイト(外部サイト)
公開表記
配給:ギャガ
2025年3月7日(金) 沖縄県先行公開、3月14日(金) 新宿ピカデリー他にて全国公開
(オフィシャル素材提供)