アメリカの製作・配給スタジオ「A24」により、昨年北米公開され、話題となった『TUESDAY(原題)』が『終わりの鳥』の邦題で4月4日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国公開される。
ある日、余命わずかな少女・チューズデーの前に<デス(DEATH)>という名のしゃべって歌う奇妙な鳥が舞い降りた!
地球を周回して生きものの“終わり”を告げる鳥<デス>と、その鳥と寄り添う病気の少女。かたや一心不乱に鳥と闘う少女の母親。世にも奇妙な<デス>と突如対峙することによって、母娘ふたりは間もなく訪れるであろう別れを次第に受け止めてゆく。そのプロセスを風変わりな表現を用いて、驚きとユーモアと涙で満たした映画『終わりの鳥』がアイス・キューブの名曲「It Was a Good Day」に乗って、いよいよ日本に“飛来”する!
次世代を牽引する新たな才能を発掘してきたA24のもと、長編監督デビューを飾ったのはクロアチア出身のダイナ・O・プスィッチ。タバコをくゆらせ、ラップのリズムを刻むチャーミングなキャラクターを造形する一方で、“死”という観念を奇想天外に視覚化、その苦悩にも触れるなど奥行きのあるストーリーに仕立てた。
繊細でウィットに富んだチューズデー役には、『恋人はアンバー』のローラ・ペティクルー。シリアスとコミカルを横断する絶妙なバランスで母親・ゾラを演じたのは、エミー賞常連の人気TVシリーズ「VEEP/ヴィープ」で知られる、コメディエンヌのジュリア・ルイス=ドレイファス。
世にも奇妙な鳥と突如対峙することになった母娘の物語は、命あるものすべてが迎える“死”を描きながらも、今ここにある“生”をヴィヴィッドに照らし始める。
日本公開決定にあわせて、日本版ポスター&予告編が初解禁!
ポスタービジュアルには、コンゴウインコをメインに据えて複合的に創り上げた、<デス>という名の鳥がてっぺんから逆さまにデザインされている。グレーの空とは対照的なオレンジ色の羽を携え、大きなクチバシも彼の特徴だ。
そのクチバシに沿って載せられたコピーには「“お迎え”に参りました」。天国への旅立ちの比喩である“お出迎え”を意味しながらも軽快な配置となっている。
そして、<デス>の視線の先には母親におんぶされた少女チューズデーが。母娘ふたりがなにやらダークな森の奥へと歩を進めている姿が捉えられており、この先の展開を掻き立てるビジュアルとなっている。
予告編は、冒頭から不穏な音楽が流れるなか、大空を飛んでいる鳥が映し出される。その名前が<デス>であり、命あるものの“終わり”を告げる彼の役割が説明される。まだあどけなさの残るチューズデーだが、鼻のチューブと車いす姿から病気を抱えているようだ。彼女の母親であるゾラは<デス>を捕まえようと必死に立ち向かうが、彼は手のひらサイズになったり、急に大きくなったり、変幻自在。挙句の果てにはゾラまでも姿かたちが変貌していき……。<デス>の威厳のある声で「誰も避けられない、“私”を」という台詞で締めくくられている。
一方で、エンドシーンには器用にタバコをふかす<デス>の様子が収められており、彼のチャーミングなキャラクターも垣間見える映像となっている。
ストーリー
余命わずかな15歳のチューズデーの前にしゃべって歌って変幻自在な一羽の鳥が舞い降りた。地球を周回して生きものの“終わり”を告げる、その名も<デス(DEATH)>。チューズデーはそんな彼をジョークで笑わせ、留守の母親ゾラが帰宅するまで自身の最期を引き延ばすことに成功する。やがて家に戻ったゾラは、鳥の存在に畏れおののき、愛する娘の身から<デス>を全力で遠ざけるべく、暴挙に出るが……。
(原題:TUESDAY、2024年、英=米、上映時間:110分)
キャスト&スタッフ
監督・脚本:ダイナ・O・プスィッチ
出演:ジュリア・ルイス=ドレイファス、ローラ・ペティクルー
オフィシャル・サイト(外部サイト)
X:@A24HPS
公開表記
配給:ハピネットファントム・スタジオ
24.4(Fri)ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開!