登壇者:① 土屋神葉(シュウジ・イトウ役)、鶴巻和哉(監督)、榎戸洋司(シリーズ構成・脚本)
② 石川由依(ニャアン役)、土屋神葉(シュウジ・イトウ役)、鶴巻和哉(監督)、榎戸洋司(シリーズ構成・脚本)
スタジオカラー×サンライズの初タッグでお届けする、ガンダムシリーズ最新作『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』。
TVシリーズの放送に先駆け、一部話数を劇場上映用に再構築した劇場先行版『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』が、全国の劇場にて現在大ヒット上映中。
この度、本作の大ヒットを記念して、【大ヒット御礼舞台挨拶】を実施した!
イベントには、主人公アマテ・ユズリハ(通称マチュ/CV.黒沢ともよ)が出会う、少女・ニャアン役の石川由依、そして、マチュの目の前に現れる不思議な少年シュウジ・イトウ役を演じた土屋神葉をはじめ、本作の監督を務めた鶴巻和哉、シリーズ構成・脚本を担当した榎戸洋司の豪華キャストスタッフ陣が登壇した。(※石川由依は16:00上映後舞台挨拶のみ登壇)
10:00の回 上映後舞台挨拶
劇場先行版『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス) -Beginning-』本編の上映が終了したのち、MCの松澤ネキが登場。続いて米津玄師による主題歌「Plazma」をBGMに、シュウジ・イトウ役の土屋神葉、監督を務めた鶴巻和哉、脚本を担当した榎戸洋司が登壇した。
1月17日に公開された本作は、3週目突入を前に早くも動員100万人を突破するなど、大ヒットを記録中。まず、登壇した各ゲストによる挨拶が行われ、鶴巻監督から「今日は雨の中お集まりいただき、ありがとうございます」と、満員の観客に感謝を述べたあと、3名によるトークショーがスタートした。
MCの松澤から公開後の周囲の反応について問われた土屋は、「100万人も観に来てくださるのは想像が付かなかった」と率直な感想を述べ、榎戸は「緑のおじさんが人気だと聞きました(笑)」と、SNSで話題のキャラクターについて言及。鶴巻監督も、「先行上映のつもりだったので、こんなにヒットするとは。ファンアートが盛り上がっているのが嬉しい」と、その盛り上がりを喜んでいた。
ここで松澤から電撃発表。シュウジ役を務める土屋が、「機動戦士Gundam GQuuuuuuX –Beginning-アンバサダー」に就任することが決定。鶴巻監督から、「司会進行だ、とガンダムが言っている。」と書かれたタスキを託され、「がんばるぞ、とガンダムが言っている」と、シュウジの印象的なセリフに合わせて、土屋さんも勢いよく応えた。
続いて、すでに本作を3回鑑賞している松澤から、作品の企画や内容の構築に関して鶴巻監督と榎戸に質問。『機動戦士ガンダム』リアルタイム世代である鶴巻監督、榎戸が「ifの世界」を描いた理由や、庵野秀明も脚本に参加した冒頭のパートがどのように描かれたかなど、物語の構成についても語られた。榎戸は「これが一番、最適解かも」と、今回の内容がある意味で必然だったのではないかと話していた。
また、以前から鶴巻監督、榎戸はガンダムについて熱く議論を交わしていたようで、榎戸は「リック・ドムとジム、どっちが強い?」といった話をしていたと回想。鶴巻監督も、「僕くらいの年齢のアニメ好きだと、ガンダムは骨身に沁みて一体化している。しかも、それぞれに自分の中のガンダムがある」と、改めてガンダム好きの強い愛を実感したようだ。
トークパート後半は、アンバサダーに就任した土屋に質問役をバトンタッチ。初仕事として、鶴巻監督、榎戸に話を聞くコーナーがスタートした。
まずはシャア・アズナブルとシャリア・ブルについて。「『FLCL(フリクリ)』の頃から、シャリアでリメイク作ったら面白いよねと話していた」と榎戸が過去を振り返れば、「シャリアを掘り下げてみたいという気持ちはあった」と鶴巻監督が重ねる。さらにバトル・シーンやモビル・スーツについても話は展開され、鶴巻監督は、「モビル・スーツがおもちゃになることが前提のアニメを作ってみたかった。(デザイナーの)山下いくとさんにも、“ガンプラ映え”するようなデザインがほしいとリクエストした」と秘話を明かしてくれた。
もうひとつ、土屋が気になっていたという“マヴ”についても質問。「クラン・バトルのアイデアとして監督から、2対2で戦うモビル・スーツ戦という設定を頂きました。富野由悠季監督が描くニュー・タイプの概念にも、ニュー・タイプというのは一人ではなく、アムロとララァのように対になる存在がいて、そこで精神が交換されて、よりニュー・タイプの能力が発現していくというのがあるから、二人組というのはガンダムの中では意味のある組み合わせだと思うので、そこを分かりやすく、今作ならではの様式になるネーミングないかなと思った時に『マヴ』という言葉がふと思い浮かび、監督に提案した。“二人組”を表すのに、戦術的にも、日常的にも、バディ以上の言葉として、本作ならではの『マヴ』という言葉を作りました」と、榎戸がその言葉を思いつくまでの流れなども丁寧に説明され、観客も興味深く聞き入っていた。
話はマチュやニャアン、シュウジが登場するパートについて移行。マチュとニャアンが出会う改札のシーンや、川辺でマチュとシュウジが対面するシーンなどについて具体的に解説が行われた。橋の下や、日本ならではのシーンが登場する理由、またコロニー内の地名についても話が及んだ際、その背景に鶴巻監督、榎戸が制作に携わった『トップをねらえ2!』の影響があったことなど、興味深いエピソードが語られ、土屋も驚きをもって受け止めていた。
トークコーナー最後は、松澤から土屋への質問コーナーがスタート。「ガンダムに乗ると分かったのはオーディションの段階。合格したときは興奮した」とシュウジ役に選ばれたときのことを回想。さらに、好きなシーンについて、まだ選びきれないと話ながらも、「先行上映版冒頭の BGM が流れた瞬間に、その世界観にグワッと入っていった」と話していた。また、シュウジについては、「う~ん、これは悩ましい質問で。最後まで観て! それしか言えません!」とだけ話し、その謎めいた存在の正体が明かされるのはまだ先となりそうだ。
そして、ここでサプライズ。2月2日は鶴巻監督のお誕生日ということで、土屋から「お誕生日おめでとうございます、とガンダムが言っている」という言葉と共に、鶴巻監督に花束が贈呈された。会場からの拍手に加え、年齢を問われた鶴巻監督は、「17歳と言っておこうかな(笑)」と、少し恥ずかしそうに応えていた。
フォトセッションのあと、最後にゲストを代表して鶴巻監督が挨拶。「映画はまだまだ上映が続くわけですが、TVシリーズになるとこのままの形では放送されません。映画でしか観られないつなぎ方、シーンが多くあります。このあとも『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス) -Beginning-』をよろしくお願いいたします」と語り、舞台挨拶は大きな拍手の中、締めくくられた。
16:00の回 上映後舞台挨拶
同日2回目となる舞台挨拶は、1回目と同じく、劇場先行版『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス) -Beginning-』本編の上映後に行われた。MCの松澤ネキ、監督を務めた鶴巻和哉、脚本を担当した榎戸洋司、さらにニャアン役の石川由依がハロを、シュウジ・イトウ役の土屋神葉がコンチを抱えて登壇。それぞれ観客からのあたたかい拍手で迎えられた。
上映後の周囲の感想について尋ねられた石川は、「ネタバレなく楽しんで欲しいという、ファンの方のガンダムへの強い愛を感じました」と、この作品を盛り上げようとするファンの姿勢について感謝を述べ、土屋もそれに強く同意していた。榎戸は「TVシリーズの先行上映という形でしたが、もうすべて映画にしたほうが(笑)」と、予想以上のヒットに驚いた様子。鶴巻監督は、「内容から言っても賛否両論ありそうと思っていた。でも、マチュやニャアン、緑のおじさんのファンアートが盛り上がっていて嬉しいし、もっと描いてほしい」と顔をほころばせていた。
また、1回目の舞台挨拶後に“緑のおじさん”ことシャリア・ブルの情報が解禁されたこともあり、松澤が「これからは本名で呼んであげてください」と伝えると、会場には喜びの歓声・笑いが広がった。
さらに、残念ながら舞台挨拶に参加できなかったマチュ役の黒沢ともよから「思う存分楽しんでください! 私も早く皆さんの前でお話したい!」とのメッセージが届けられたのち、4名によるトークショーがスタートした。
最初の質問は、『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』のテーマについて。榎戸は、「ガンダムを描くならニュータイプをきちんと描きたかった」とし、その中でシャリアが選ばれたとフィーチャーされた理由を明かしてくれた。対して鶴巻監督は、「スペース・コロニーの描写を大切にした」と話し、コロニー内の生活描写や重力表現などにもこだわったと語った。
「ガンダム」シリーズのマスコット的存在であるハロに関しての質問では、「鶴巻監督は最初、ハロを出さないと言っていて……(苦笑)」と榎戸から爆弾発言が。しかし結果的にハロが登場することとなり、鶴巻監督は「画面にいると面白くなった」と、登場させたことに後悔はない様子。また、石川んも「重要な部分を担っている」と話すなど、今後もハロの行動に注目だ。
鶴巻監督は、改めてニュー・タイプに言及。「富野由悠季(監督)さんのニュー・タイプの概念に関して、新しい解釈をしたい」と、本作ならではのニュー・タイプの在り方を説明してくれた。
トークパートも中盤に入ると、「機動戦士Gundam GQuuuuuuX –Beginning-アンバサダー」に任命された土屋がシュウジ、ニャアンのお芝居について鶴巻監督、榎戸に質問。すでにSNSでは話題となっているシュウジの“と、言っている”というセリフが生まれた理由や、ニャアンのセリフ作りが難しかったことなど、制作者ならではのエピソードが次々と飛び出した。
鶴巻監督はニャアンについて、「見た目通りじゃない、昨日と今日で違う」「どう扱えばいいの?というキャラにしたかった」と明かす。それを受けて石川も、「見た目はクールで、そつなくこなせそうだけど、意外と臆病でポンコツ」と演者視点から彼女に触れてくれた。
このほか、「コンニチワオイソギデスカ」も含めた過去ガンダム作品へのオマージュや、思い入れのあるキャラやシーンについても話が及んだ。その中で鶴巻監督は、マチュのカバンについているマスコットについてコメント。今作のキャラクターデザインの竹さんが参加した短編映像『I can Friday by day!』に登場するキャラクターであることを明かしてくれた。
トークショーも終盤となり、MCは再び松澤にバトンタッチ。今後の注目してほしいポイントについて、石川、土屋は、「キャラクター同士の関係性」と話す。石川は、対となっているマチュとニャアンの関係性を説明しながら、その変化を見てほしいと語る。一方で、土屋はシュウジについて、口数の少ないキャラクターではあるが「重要なことは言わせてもらっている」と、今後の活躍についてもアピールしていた。その上で、土屋は「物語を観た人が考える余白が残る作品だと思います」と、今作の奥深さにも言及していた。
鶴巻監督からは、「エグザベが出撃する時に、緑のおじさんに不満をこぼしているシーンは好きです。ああいうシーンがあると深みが出る」と説明したあと、「シャリアとエグザベ、ふたりの関係性がどう展開していくのかは、楽しみにしてほしい」とTVシリーズを待ち望むファンにメッセージが送られた。
最後は登壇ゲスト全員によるフォトセッションのあと、ゲストを代表して鶴巻監督が挨拶。「TVシリーズとして制作されたので当初、一本の劇場先行版にするのには無理があるかなと思ったけれど、予想以上にうまく行きました。TVシリーズと作りは違いますが、美しい作品になっているので、ぜひよろしくお願いいたします」と語ると、観客からは大きな拍手が送られ、この日2回目の舞台挨拶も大盛況の中、締めくくられた。
尚、話題に上がった『I can Friday by day!』は現在、「株式会社カラー公式YouTubeチャンネル」にて配信中となっているので、ぜひ合わせてチェックしていただきたい。
https://youtu.be/gcWu2wFtXIk?si=lKETnXo6LsXaNLqW(外部サイト)
『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』とは
日本テレビ系列にて放送を予定。
TVシリーズの放送に先駆け、一部話数を劇場上映用に再構築した『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス) -Beginning-』を2025年1月17日(金)より全国の劇場にて上映。
【STORY】
宇宙に浮かぶスペース・コロニーで平穏に暮らしていた女子高生アマテ・ユズリハは、戦争難民の少女ニャアンと出会ったことで、非合法なモビルスーツ決闘競技《クランバトル》に巻き込まれる。
エントリーネーム《マチュ》を名乗るアマテは、GQuuuuuuX(ジークアクス)を駆り、 苛烈なバトルの日々に身を投じていく。
同じ頃、 宇宙軍と警察の双方から追われていた正体不明のモビルスーツ《ガンダム》と、そのパイロットの少年シュウジが彼女の前に姿を現す。
そして、 世界は新たな時代を迎えようとしていた。
オフィシャル・サイト(外部サイト)
公式X:@G_GQuuuuuuX
ハッシュタグ:#ジークアクス #GQuuuuuuX
公開表記
配給:東宝/バンダイナムコフィルムワークス
2025年1月17日(金)より公開
(オフィシャル素材提供)