作品紹介

『35年目のラブレター』

© 2025「35年目のラブレター」製作委員会

イントロダクション

 過酷な幼少時代を過ごしてきたゆえに、読み書きができないまま大人になってしまった主人公・西畑 保。保を支え続けたしっかり者の妻・皎子(きょうこ)。
 仲良く寄り添うように生きてきた2人。定年退職を機に、保はあることを決意する。
 最愛の妻にこれまでの感謝を込めた“ラブレター”を書く――。 60歳を超えた保の長い奮闘の日々が始まった。
 これは実在する西畑夫妻の、本当にあったお話。夜間中学にコツコツと通い、イチから文字を学んだ保さんの感動的なエピソードは各メディアで取り上げられ、創作落語になるほどの広がりを見せた。
 そんな保さんのラブレターに深い感銘を受けた塚本連平監督(『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』『今日も嫌がらせ弁当』)が、映画化を熱望。保さん自身も驚く、豪華キャスト陣での実写映画化が実現することになる。

 西畑 保を演じるのは、国民的スター=笑福亭鶴瓶。本業の落語家としてはもちろん、TVでその姿を見ない日はない人気者の鶴瓶が、愛らしく時に繊細に、懸命に夢へと突き進む保を好演。俳優としての新たな代表作を誕生させた。
 皎子役には83年のデビュー作『時をかける少女』以来、第一線で活躍を続ける原田知世。2024年にデビュー42周年を迎えた今も、その清冽な存在感と透明感あふれる佇まいは変わることのない輝きを放つ。
 実際の西畑夫妻よりは年齢差のあるカップリングとなった2人だが、長年連れ添った者同志が醸し出す穏やかな空気感を見事に体現した。

 若かりし頃の保と皎子を瑞々しく演じるのは、重岡大毅と上白石萌音。かつて共演経験もあり、共に演技には定評のある実力派の2人は息もピッタリ。出会いから結婚に至るまで……そして結婚後、保の読み書きができないという秘密が明かされてからの2人の道のりを、リアリティあふれる熱演で丁寧に魅せる。
 他にも皎子を女手ひとつで育てた姉・佐和子に江口のりこ、読み書きのできない保を寿司職人として雇い入れた大将・逸美に笹野高史、そして保を温かく励ましながら指導する夜間中学校の教師・谷山恵に安田 顕といった盤石の布陣。

 たどたどしくも、一文字一文字に乗せた妻への想い。文字が書けないこと以外どこにでもいる夫婦の優しい物語が、2025年春、日本中を笑いと涙で包み込む。

© 2025「35年目のラブレター」製作委員会

ストーリー

「君は、僕と結婚して、幸せでしたか?」
 西畑 保、65歳。文字の読み書きができない。そんな彼の側にはいつも最愛の妻・皎子がいた。

 保は貧しい家に生まれ、ほとんど学校へ通えず大人になった。生きづらい日々を過ごしてきたが、皎子と運命的に出会い、めでたく結婚。しかし、その手放したくない幸せ故に保は読み書きができないことを言い出せずにいた。半年後、ついにひた隠しにしてきた秘密が露見し別れを覚悟する保だったが、皎子は保の手をとりながらこう告げた。

「今日から私があなたの手になる」
 その言葉に、その眼差しに、保は救われた。

 どんな時も寄り添い支えてくれた皎子へ感謝のラブレターを書きたい。定年退職を機に保は一大決心し夜間中学に通い始める。担任の谷山 恵先生のじっくりと粘り強い教えや年齢・国籍も異なる同級生たちと共に学ぶ日々で少しずつ文字を覚えていく保。だが老齢のため物覚えも悪く、気付けば5年以上の月日が経過した頃、一字また一字と書いては消しまた書くひたむきな保と、それを見るともなく見守る皎子は結婚35年目を迎えていた。変わらない日常がいつまでも続くと思っていた。なかなか書き上げられずにいたラブレターがようやく形になろうとしていた頃、皎子が病魔におそわれて……。

 (2025年、日本)

キャスト&スタッフ

 出演:笑福亭鶴瓶、原田知世
    重岡大毅、上白石萌音
    徳永えり、ぎぃ子、辻本祐樹、本多 力
    江口のりこ、瀬戸琴楓、白鳥晴都、くわばたりえ
    笹野高史、安田 顕

 監督・脚本:塚本連平

ギャラリー

予告編

オフィシャル・サイト(外部サイト)

『35年目のラブレター』映画公式サイト
35年目のラブレター 2025年3月7日(金)公開 笑福亭鶴瓶 原田知世 監督・脚本 塚本 連平

 公式Xアカウント:@35th_loveletter
 公式Instagram:@35th_loveletter

公開表記

 配給:東映
 2025年3月7日(金) 全国公開

(オフィシャル素材提供)

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