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手塚治虫の問題作、実写化!「アポロの歌」1話先行上映&トークイベント

©「アポロの歌」製作委員会・MBS

 【登壇者】W主演:佐藤勝利(timelesz)×髙石あかり
      共演:西垣 匠、森田 想、監督:二宮 健

 ドラマイズム「アポロの歌」(2月18日よりMBS/TBSドラマイズム枠で放送)の1話先⾏上映&トークイベントが2月10日(月)、東京のユナイテッド・シネマ豊洲で行われ、W主演の佐藤勝利(timelesz)、髙石あかり、共演の西垣 匠、森田 想、メガホンをとった二宮 健監督が出席した。

 1970年に「週刊少年キング」で連載された鬼才・手塚治虫氏原作の壮大なSF青春ストーリー『アポロの歌』を現代解釈し、手塚プロダクション監修のもと実写ドラマ化した本作。幼少期の母のトラウマで、愛を軽蔑して生きている大学生・近石昭吾(佐藤)が、幼なじみで、歌手になる夢を見てバーで働いている渡ひろみ(高石)を死なせてしまい、「何度⽣まれ変わっても1⼈の⼥性を愛し、結ばれる前に死ぬ」という⼥神の啓⽰を受け、いくつもの世界をさすらうパラレル・ラブストーリーとなっている。

 客席後方から登場し、観客の間をぬってステージに登壇すると、佐藤は「この作品は自分にとっても大事な作品で、久々に映像でお芝居をしたのもそうですし、すごく自信のある作品になっていますので、これからに繋がっていったら嬉しいなと思っています」と挨拶し、髙石は「1話を観ていただいたということで、すごく感想が気になるんですけど、自分の中で強い思いのある作品なので、何かを受け取っていただいていたら嬉しいです」と笑顔を見せた。

 そして、自身の役を演じた感想を求められると、佐藤は「難しい役柄ではあったかなと思うんですけど、自分が演じたことのないシチュエーションであったり、喫煙シーンもそうですし、ワンナイト・シーンがあったりして、僕としても新境地な部分もあったので、自分でも現場でどういう感情になるんだろうとか、本当に(タバコを)吸ってる人のように見えるかなとか考えながらでしたが、面白かったですし、難しかったですけれど、こういう役がやりたかったなってずっと思っていました」と満足げな表情を浮かべ、紙タバコの吸い方は“大人世代”の人に教わったそうで「リアルにできたかなという自信はありますね」と胸を張った。

 髙石は、“歌⼿”や“合成⼈”など、⽴場もまったく違った人物に転⽣していく役を演じたが「こんなにやりがいのある作品に出合えたのは奇跡だなと思いますし、一貫して大切にしようとしていたのは、とにかく昭吾を愛するということで、ひろみもそうですし、(愛が)深すぎる。その深さというのは見返りも求めないですし、これからその愛っていうものの形が、話数によって変わっていくキャラクターによって、まっすぐ伝えられたり、うまく伝えられないなとか、いろんな愛の形みたいなのも感じられて、ひろみからはたくさん学んだなと思います」と語った。

 昭吾の友人で、同じ大学に通う大学生・下田を演じる西垣は「僕も転生し続ける役なんですけど、どの世界でも下田の立ち位置というのは、常に昭吾の右腕っていうことで、だけどそれぞれの人生が違うので、そこの変わる部分と変わらない部分っていうものを常に意識しながら演じさせていただいました」と打ち明け、監督と話し合いながら撮影をしたり、ロケでいろんなところに行ったりして、撮影は楽しかったそうで「今までにない撮影だったのですごく楽しかったですね」とにっこり。

 西垣は今回の撮影期間中はずっと筋トレをしていたそうで「ワン・シーンだけ脱ぐシーンがあったのでそのために。本当に大変だったんですよ……。(体作りのために)差し入れも1つも食べられませんでした」と苦笑すると、佐藤は「地方ロケで美味しいものがいっぱいあったので、僕は横で美味しそうに食べながら『羨ましいでしょう』って(笑)」と回顧し、これに西垣は「お惣菜屋さんに行って、食べられそうなレバニラを食べていました」と努力を明かした。

 そして、ひろみが働くバーの同僚・康子を演じる森⽥は、髙石との共演を楽しみにしていたそうで「純粋に好きだったんですけど(笑)、今回のように歳の近い方と近い間柄の役をそこまでやっていなかったので、純粋にコミュニケーションを取るのが楽しみだったのもありますし、主演が佐藤さんと髙石さんということで、美しい二人なので見ていて幸福でした」と声を弾ませ、「康子ちゃんは2人(昭吾とひろみ)のアシストをするんですけど、世界が変わった先で康子ちゃんがどういう立ち回りをするのか、脚本をもらうたびに楽しみでした」と語った。

 また、二宮監督は、『アポロの歌』を題材に選んだ理由を問われると「僕が手塚先生の漫画が小さい頃から大好きで、いつか自分がやってみたいなというのはすごい夢としてあって、今回そういうチャンスがあって、自分が手塚先生の中で1番やりたいのは何だろうって考えたときに、『アポロの歌』をやりたいっていうのは昔からあったので、このタイミングで提案してみようということで、こういう場まで辿り着けたことはとても嬉しく思います」と喜びを口にし、「何よりこの『アポロの歌』で描かれてる、手塚先生にしか描けない世界観とアングルなんですけども、すごくシンプルで純粋な愛の物語が強い意気としてあって、それをしっかりとこの作品の中で捉えたいという思いもありました」と熱く語った。

 さらに、各キャストの印象について聞かれた二宮監督は「勝利くんに関しては、初めて会ったときに、勝利くんの中にあるパーソナルな部分だとは思うんですけど、そこをすくい取りたいという気持ちになって、正しい言葉が思い浮かばないんですけど、どこか傷ついている気がしたんですね。その傷ついている気持ちみたいなものをこの作品の中で一緒に寄り添いながら撮っていきたいという気持ちが強くありました」と吐露。

 このコメントについて佐藤が追求をすると、二宮監督は「彼は普通の人とは違うキャリアで、自分が整理がついていない部分を人前で開示していく機会が人より多かったと思うので、それで積み上がっているパーソナルな部分は僕には到底分からないですし、いい意味で自分の立場だったり、目の前にある構造に対して理解と意欲があるんですけど、いい意味で疑問も持っている人だなと。常に2つの可能性を感じながら生きている人で、両極にある可能性を捉えながら生きている人なんだなと感じたので、そういう人だから語れる物語があるなと思ったので、その部分を傷という言葉で表現しました」と説明すると、佐藤は「嬉しい……。人として深みがあるということですね」と二宮監督の言葉を噛み締めていた。

 今回が2回目のタッグだという髙石については「1回目のときに、俳優部を撮る楽しさを改めて更新できたような感動があって、絶対にまたやりたいなと思っていたんですけど、彼女は器用でいろんなことができる人というのは1回やっただけで伝わったので、だからこそ、『これできるよね』という範疇を超えた球を投げてみたい気持ちがあって、2回目はそういう覚悟がないと積み上がっていかないと思うので、彼女がそこに楽しみややりがいを見つけてくれたら嬉しかったし、実際に撮っていても何回も感動しました」と打ち明け、髙石からなぜそんなに信じられるのか尋ねられると「髙石さんに関しては大前提すごく信じていますし、信じているというのはその人が常に正解を出すという信頼だけではなくて、『もっとこうしたほうがいいんじゃないか』と言ったら、この人は自分の言葉を受け止めてくれるだろうなということも信頼の中に入っていると思うので、それを感じているからだと思います」と胸の内を明かすと、髙石は「いただきました(笑)。めちゃめちゃ嬉しいです」と頬を緩めた。

 本作に出てくる“シグマ王”にちなみ、「撮影中、この⼈が1番○○王だった」というエピソードをフリップで発表する企画も行われ、“発想力王”と書いた森田は「髙石さんなんですけど、皆さんご存知の通り言葉選びが変で、しゃべるときに慌てたりして、それも好きなんですけど、話しているときにどういう反応をしてくれるのかなというのをいつも楽しんでいます」といい、休憩時間に絵しりとりをやったことを明かし「それこそ果物の名前とか、そういうので良かったんですけど、古代樹を描いたんですね。まったく分からなくて、古代まで導き出せたんですけど、樹が分からなかったら、あかりちゃんが『古代樹知らない人だ』って煽り出したんですけど(笑)、絵しりとりでそれが出てきて頭もいいんだと思ってますます好きになりました」と笑顔を見せた。

 佐藤は“すべての王”と書き「これは西垣くんに。これは間違いないです。フェンシングでも本当にすごい人なんですよ! スポーツに関してもプロですし、お芝居もさすがでしたし、かっこいいし」と絶賛したが、西垣は「国宝級(イケメン)に言われても……」と恐縮して笑わせ、佐藤は「レバニラ王と迷ったんですけど、隙を見つけたいくらいすごいなって思います」と続けた。

 髙石は“オープン王”と書き「森田さんなんですけど、誰に対しても壁が1つもなくて、いろんな人と関わりを持っていて、私たちもそうですし、スタッフさんとか、いろんな方とお話をしているのを見ていましたし、打ち解ける能力が高くて、昨日、私たちが初めて共演しましたという動画をSNSにあげていたんですけど、私が気づいてないくらいの速さで森田さんが手を握っていて、すっと心に入り込んできてくれるというか、ゼロ距離な方だなと思いました」と説明すると、森田は「嬉しいです。よく言われます。今回もご一緒できる時間が楽しくて、そうなっていた可能性があります」と声を弾ませた。

 そして、西垣は“キャンピングカー王”と書き「俳優さんが移動するときの車ってだいたい車種が決まっているんですけど、静岡ロケをしていたときに、いつも派手めなキャンピングカーが停まっていたんですけど、撮影が終わったら勝利くんが入っていって、それでずっと移動していたんですよ」と目を丸くし、佐藤が「大変なロケだとメイクする場所もなかなかなかったりして、撮影のたびに便利だなと思ったのが最初です。派手ではないけどデカくて、確かに目立ってはいたね」と声をかけると、西垣は「ピンクじゃなかったですか? 配色がアイスクリーム屋さんくらいのイメージでした」とコメント。これに佐藤は「違うよ! 普通に白だよ。ヤバい、“すべての王”じゃないな」と否定して会場の笑いを誘った。

 イベントの最後には、何度も転⽣するという愛の試練を受ける“昭吾”にちなみ、“繰り返す愛の試練”と題した暗記ゲームが行われ、激戦の末、佐藤が負けてしまい、後日、罰ゲームが実行され、公式SNSで公開されることとなった。

原作情報

© Tezuka Productions

原作:手塚治虫「アポロの歌」より
 1970年に「週刊少年キング」(少年画報社)で連載され、同時期の『やけっぱちのマリア』と共に手塚治虫の性教育マンガとして大きな話題となった。
 その後、『ダスト8』『アラバスター』『きりひと讃歌』と並び、この『アポロの歌 』も人間のダークな部分を掘り下げた手塚治虫のノアール作品“黒手塚”と呼ばれる。
 大きな叙情詩の中で、手塚が真っ向から愛を描き讃歌を謳った傑作として、今改めて注目を集めている。

<あらすじ>
 誰からも愛されず、誰をも愛せない近石昭吾。
 幼少期の体験が原因で、男女が愛し合うことを憎むようになった少年は、深い眠りの中で「愛」を説く女神に出会う。
 夢かうつつか、与えられた試練は、生まれ変わり死に変わり、結ばれぬ愛を繰り返すことだった――。

<全体あらすじ>
 「そなたは何度もひとりの女性を愛するだろう。だが、その愛が結ばれる前に、そなたは必ず死なねばならぬ!」
 幼少期に起きた母親とのトラウマで、愛を憎むようになった近石昭吾(佐藤勝利)は、愛してもいない女性の家に転がり込んでは金をもらい生活を続けていた。幼馴染の渡ひろみ(髙石あかり)との関係だけは特別な何かを感じていたが、ある日、ひろみが自らに好意を抱いていることを知った昭吾は、愛を憎むが故に決定的な間違いを犯し、ひろみを死なせてしまう。
 行きついた世界で、昭吾は女神にある罰を言い渡された。
 それは「何度生まれ変わっても一人の女性を愛し、結ばれる前に死ぬ」というものだった――
 逃れられない転生のループと女神の啓示により、昭吾はいくつもの世界をさすらいながら、愛と向き合うことになり……!?

ドラマイズム「アポロの歌」作品概要

©「アポロの歌」製作委員会・MBS

 2月18日(火) MBS/TBSで放送スタート!

 主演:佐藤勝利(timelesz)、髙石あかり
 監督・脚本:二宮 健
 制作プロダクション:ギークサイト
 製作:「アポロの歌」製作委員会・MBS

放送情報
 ドラマイズム「アポロの歌」 2025年2月18日(火) 初回放送スタート
  MBS:2月18日(火)より毎週火曜24:59~
  TBS:2月18日(火)より毎週火曜25:28~

公式HP:https://www.mbs.jp/apollonouta/(外部サイト)

公式SNS
 公式X(旧Twitter):@dramaism2_mbs https://twitter.com/dramaism2_mbs(外部サイト)
 公式Instagram:@dramaism2_mbs https://www.instagram.com/dramaism2_mbs(外部サイト)
 公式TikTok:@drama_mbs https://www.tiktok.com/@drama_mbs(外部サイト)
 公式タグ:#アポロの歌 #ドラマイズム

配信:TVer、MBS動画イズムで見逃し配信1週間あり

(オフィシャル素材提供)

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