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『OKAは手ぶらでやってくる』5月10日より新宿K’s cinemaほか全国公開決定!メインビジュアル&予告編、コメントも解禁

© 2024 NPO法人映像記録/ウェストサイドプロダクツ

 東京ドキュメンタリー映画祭にて長編部門グランプリを受賞した『OKAは手ぶらでやってくる』は5月10日より新宿K’s cinemaにて公開決定!
 ポスタービジュアル、場面写真、予告編が解禁となった。挿入歌を提供した、シンガーソングライターの友部正人などより、コメントも到着した。

 東南アジアで「ひとりNGO」として活動し、2022年に71歳でこの世を去った「OKA」こと栗本英世の人生を、生前の彼の映像や、関係者の証言でひも解く。人身売買や地雷の危険にさらされた人々を支援し、子どもの教育のため草葺きの寺子屋を立てるなど、各地を奔走した栗本。いつも一文なしで、手ぶらで現れることから、いつしか「OKA(カンボジア語でチャンスの意)」と呼ばれるようになった。何が彼をそこまで駆り立てたのか。彼が残したものとは――?

 監督は、主に近畿圏の民俗行事や芸能を記録し、市民活動やNGOを映像で支援するNPO映像も撮影してきた牧田敬祐。これまでに、大峯修験を記録した『峰入』(映文連アワード2017:部門優秀賞)、日中戦争時代の日本人反戦兵士を描いたドキュメンタリー映画『戦影』(2021)などを手がけてきた。本作は、昨年末に開催された東京ドキュメンタリー映画祭2024にて長編部門グランプリの栄冠を掴んだ。

 全国公開に際し、本作の牧田敬祐監督からコメントも到着。
 「夢が萎んでいく時代に贈る さすらう映画 売られる子どもをなくしたいと東南アジアを彷徨ったOKAさんの熱い想いに触れてほしい」と、今は亡き栗田さんの情熱を引き継いで本作を完成させた強い気概を見せる。
 また、挿入曲を提供したシンガーソングライターの友部正人からは「栗本さんの手の中の未来。未来は“種”で、栗本さんが手を開くとその種はカンボジアの子どもたちのものになる」と、彼が残し、カンボジアの子どもたちに引き継がれた寺子屋教育によって、貧困から脱出し、未来を掴んだ子供たちの姿にメッセージを寄せた。
 さらに全国公開に当たり、本作をいち早く鑑賞した今関信子(児童文学作家)、松井良彦(映画監督)、田中幸夫(映画監督)、 前林清和(神戸学院大学教授)からもコメントが到着している。

 またこの度解禁されたポスタービジュアルは、カンボジアの子どもたちの前でハーモニカを吹く栗田さんの姿がモノクロームの中に浮かび上がる印象的なものとなっている。
 同時に解禁された予告編では、手ぶらでカンボジア各地に赴き、多くの子どもたちや彼らの親たちと、同じ目線で話し語らう姿や……。

 ドキュメンタリー映画「OKAは手ぶらでやってくる」は2025年5月10日より新宿K’s cinemaにてロードショー。以後、全国順次公開となる。

コメント

牧田敬祐(本作監督)
 夢が萎んでいく時代に贈る さすらう映画
 売られる子どもをなくしたいと東南アジアを彷徨ったOKAさんの熱い想いに触れてほしい 旅すること、人と出会うこと、共に食べ、歌い、泣き笑いすることの温もりを感じてほしい
 目に見えない力に「承認される」ことばかり求めて 自分を偽り続けるのも心底つまらない
 ここらで、お金も情報もいったんどこかへやって ふらっと手ぶらで旅に出よう!
 内戦終結直後のカンボジア難民の家庭では、子どもたちは物乞いか、子守か、肉体労働でこき使われ、借金でもあろうものならブローカーがやってきて隣国タイに売り飛ばされる。
 一人NGOの栗本さんは、そんな子どもたちを寺子屋に来させて、守ろうとした。彼の寺子屋はシェルターだったんだ、と気づかされた。栗本さん自身も極貧の家庭に育ち、近所の教会学校に逃げ込んで歌を歌って過ごした。幼い彼にとってそこはあたたかい陽だまりだったに違いない。
 元スタッフの話では、カンボジアの寺子屋に寄付をもらった時、学用品を買うより、校庭に木を植えた。「涼しい木陰ならこどもたちがずっと遊んでいられるでしょう」と嬉しそうだったという。僕は栗本さんがますます好きになった。

友部正人(詩人・シンガーソングライター/本作挿入歌提供)
 栗本さんの手の中の未来。
 未来は「種」で、栗本さんが手を開くとその種はカンボジアの子どもたちのものになる。
 手を開いて未来をみんなのものにするために、栗本さんは手ぶらでやって来たんだな。

今関信子(児童文学作家)
 彼は何ももっていない。でも彼がやってくると希望が生まれる。
 彼は何かをしてくれない。でも彼と一緒にいると、何かをしようと元気がでる。
 彼の中の種火が燃えるとき、何かが動き出す。

松井良彦(映画監督)
 私はドキュメンタリー映画でも劇映画でも、人をどう描いているかに重点を置いて観ています。
 本作の栗本英世さんの生涯は、あまりにも強烈な経験や戦慄的な体験が起こり、私は彼が破綻することなく、よく生きてこられたなぁと驚かされました。
 勿論、彼の身に降りかかったそれらの事柄について、彼は心底深く感じ、考え、悩んだ末の人生が、私には或る種の稀有な美しさを感じさせてくれます。
 彼にとっての幸せは、「苦しんでいる人や困っている人の手助けをすると、すごく笑顔が返ってくる。その笑顔がとても嬉しい」と。
 いやぁ、こういう言葉は、よく耳にするものですが、栗本さんが言うこの言葉には、なみはずれた力強さと、溢れんばかりの熱が込められています。
 でも、それをさりげなく言うところに彼の人間性の稀有な逞しさを感じさせてくれます。
 いやぁ、私は、栗本英世さんという人間を知れて勉強になりました。

田中幸夫(映画監督) 
 戦争、貧困、差別……
 どす黒いアジアのカオスに「ひとりNGO」で立ち向かった数奇な人生。
 「上品(じょうぼん)の人」栗本英世を「一視同仁」の眼差しで描いた牧田敬祐監督の確かな手腕に拍手。
 
 前林清和(神戸学院大学教授)
 その生き方は、あまりにも純粋であり、それゆえに苦悩の連続であったが、周りの人たちの心を温かくし、亡くなってからも多くの人たちの魂の中に生き続けている。
 私は、このドキュメントが次世代の支援活動にきっとつながると確信している。

キャスト&スタッフ

 朗読・監督:牧田敬祐
 制作:松林展也、小林洋一
 脚本:牧田敬祐
 撮影:吉本憲正、桜田純弘、梅本承平、鶴岡由貴
 録音・編集:細川雅浩
 MA:吉田一郎(スレダボ)、ガリレオクラブ
 題字:糸田トコ
 アニメーション:徳永尚和
 バリアフリー字幕:COMプラニング
 デザイン:塩山一志、押方泰彦
 Web:Haising™
 助成:文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)、独立行政法人日本芸術文化振興会
 製作:特定非営利活動法人
 映像記録 ウェストサイドプロダクツ

 (2024年、日本、上映時間:90分)

ギャラリー

オフィシャル・サイト(外部サイト)

OKA – Haising.jp

 公式X:@okamovie1026

公開表記

 配給:ミカタ・エンタテインメント
 2025年5月10日より、新宿K’s cinema 他全国順次ロードショー

(オフィシャル素材提供)

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