イベント・舞台挨拶

『知らないカノジョ』公開直前トーク&スペシャルライブイベント

© 2025『知らないカノジョ』製作委員会

 登壇者:中島健人、milet

 映画『知らないカノジョ』公開直前トーク&スペシャルライブイベントが2月20日(木)、武蔵大学 江古田キャンパス(東京都練馬区)で行われ、主演の中島健人、ヒロインのmiletが出席した。
 大学時代に出会い、お互い一目惚れして結婚した神林リク(中島)と前園ミナミ(milet)。それから8年、小説家を目指していたリクは、歌手の夢を諦めたミナミのサポートのかいもあり、一気に人気のベストセラー作家となった。すべてがうまくいっている、そう思っていたリクだったが、喧嘩をしたある日の翌朝、2人が出会わなかった世界が始まった――というストーリーが展開されるファンタジック・ラブ・ストーリーとなっている。

 本作の実際のロケ地である同大学。イベントの会場となった大学はリクとミナミが出会うきっかけの場所、そして、ミナミが劇中でLIVEを行う会場としても登場する。まずmiletが講堂のステージに登壇し、主題歌でもあり劇中でも歌唱する「I still」をスペシャルバージョンで披露。本編を観たばかりの観客は感動の涙を流しながら聞き入っていた。ライブ後は会場から温かな拍手がしばらく鳴りやまなかった。

 そしてmlietが「神林リク役の主演・中島健人さんです!」と呼び込むと、観客には内緒で会場内に潜入し、一般席に座っていた中島健人が立ち上げり観客から大歓声が! そのままステージに登壇した。

 中島に感想を求めると「映画の撮影当時を思い出して、心がグッとなりました。自分のあのときの感動と、今の感動が重なって、今しか感じられない音楽というか、すてきな時間が流れていました」と目を輝かせた。同所で歌唱した感想を求められたmiletは「待機部屋にいた瞬間から、いつものライブとは全然違う気持ちになりましてドキドキしました。ここはリクとミナミが出会う場所でもあったので、ここに戻ってくることができてとにかくうれしかったです。今日の楽屋も大学の一室だったんですけど、撮影当時も大学の部屋が楽屋だったので、いろいろなことを思い出しながらこの場に立って、エモーショナルな気持ちになりました。miletとしてミナミの曲を歌うという(映画とは)逆バージョンを体感している感じがしました」と感慨深げに語った。

 加えて、中島は「miletさんが伝える音楽って、そこはかとない気持ちがちゃんと込められているというか、ステージの上から生身の体1つで、そのときだけにしか流れない音楽をしっかりと体現される方なので、僕は客席にいてmiletさんの音楽の温度をちゃんと感じられたのがうれしかったし、この映画に出合わなければ、きっとこの瞬間にも出合っていなかったと思うので、感謝しています」としみじみと語った。

 また中島が、ミナミのLIVEを行うシーンのリハーサルで涙が止まらなくなってしまい、監督から強制退場されたエピソードを明かすと、miletは「リクがリハにいない中、リクがいるはずの空席を眺めながら歌っていたのを思い出して、本番にようやくリクが来てくれて、(リクが)いると私の歌が変わるんですよね。すごく気持ちを込めて歌えたのを覚えています」と回顧すると、中島は「ステージ上で照明に照らされるミナミの表情は今でも鮮明に焼き付いていて、目が合う空気のシーンがあるんですけど、あのシーンが頭に残っていて。あの席に座って聞いていたらその時のことがフラッシュバックしてきて、今すごく心地よい気持ちになっています」と笑顔を見せた。そして、MCから「今日は泣かなかったんですか?」と追求された中島は「そうですね。ステージ上に立ったときにべちゃべちゃだと大変だと思うので、なんとか我慢しました(笑)」と打ち明け、miletは「泣け泣けー!」とちゃめっ気たっぷりに突っ込んで、会場の笑いを誘った。中島は続けて「(miletは)涙の魔術師なんでね。涙をめちゃめちゃ引き出してくる音楽をするんですよね。」と明かした。

 この日、本作を見た観客の皆様から寄せられた質問に2人が答える一幕もあり、「もしも生まれ変わったとしても失いたくない今世の大切な思い出は?」と質問されると、中島は「初めて出演したドラマでなかなかOKがもらえなかった中、監督から『よかったよ』って言われてOKをいただいたときは忘れられないかもしれないですね」と話し、同じ質問に、miletは「ついこの間、私が日本の女性シンガーで1番大好きで尊敬しているSalyuさんと、フェスで一緒に歌うことができて、それが私の忘れられない、すごく大切な思い出になりました。憧れの人と同じステージに立って一緒に歌えたことが現実じゃないみたいで幸せだった」とうっとりとした表情を浮かべ、「初めて日本人の女性歌手の歌を聞いてグッと来た人がSalyuさんで、中学生くらいからずっと聞いていて、カバーもして、この世界に入るきっかけの歌として、デモテープで歌ったのもSalyuさんの曲だったので、やっと一緒に歌うことができて頭が真っ白になって、客席ではなくSalyuさんばかり見ていました(笑)」とうれしそうに話した。

 さらに、「人生が変わった出来事や、ターニング・ポイントは?」との質問に、中島は「1月に開催した僕の有明アリーナでのソロライブが自分にとってのターニング・ポイントになりました。有明前、有明後でだいぶ人生が変わったなって思います」と吐露し、「実はおみくじを引いて、1行目に“有明の光が……”って書いてあったんですよ。呼ばれていたなって。完全に有明に呼ばれていたので、有明のステージに立ったあとに音楽に対しても、人に対してもどういうふうに気持ちを届けるのか、考え方が変わったので、僕は有明でのソロライブがターニング・ポイントになりましたね」とコメント。これにmiletから「(そのおみくじが出た時に)勝ち確定みたいな。勝ち確ってやつだ(笑)」と声をかけられた中島は「miletちゃんから“勝ち確”って言葉が出るとは(笑)」と目を丸くした。

 そしてmiletは「友だちに歌を聞いてもらったことがこの世界に入るきっかけだったんですけど、当時心にモヤモヤしたものがずっとあって、なかなか外に一歩踏み出せなかったんですが友だちが私の家に来て、部屋の隅っこにあったギターを『弾いて』って言われたから何曲か弾いてみたんです」と振り返り、「下手だったんですが、私が歌ったらその子がすごく喜んでくれて『miletちゃんの歌声には力があるから歌ったほうがいいよ』って言ってくれたんです。それで歌の道を志してみようかなと思いました」と明かした。
 その友人は、その言葉がきっかけになったことを知らないそうで、中島から「いつか伝える予定はあるの? 周年で伝えたら」と提案されたmiletは「じゃあ10周年で。5年後に伝えます」と声を弾ませた。

 最後に、PRコメントを求められると、miletは「いろんな愛の形を教えてくれる映画だと思います。皆さんもいろんな形の愛を持っていると思います。それをぎゅっと抱きしめてこの映画と重ね合わせてくれたらうれしいです。大切な人を思い浮かべながら、何回も観ていただきたいです」とアピールし、中島は「先ほどのmiletさんの『I still』を聞いていて、生で音楽を感じるというすばらしさを改めて感じました。この映画もリアルにその人のすてきな部分だったりピュアな部分だったりを生で感じることができるような作品になっていると思います。この作品はすてきな音楽と夢のある物語、そして日常の大切なことを思い出させてくれる要素がかけ合わさった作品になっていると思います。もしこの世界じゃなかったらこうしていたなと思うことがいっぱいあると思うんですけど、いま生きている人生をどう生きるかということを考えさせてくれる作品になっていると思います。真心を込めてチームで作りました。多くの方に届くことを願っています」とメッセージを送った。

 映画『知らないカノジョ』は2月28日より全国公開。

公開表記

 配給:ギャガ
 2月28日(金) 全国ロードショー

 (オフィシャル素材提供)

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