イベント・舞台挨拶

『怪盗クイーンの優雅な休暇』公開記念!『怪盗クイーンはサーカスがお好き』スタッフトーク付きリバイバル上映会

© はやみねかおる・K2商会・講談社/「怪盗クイーン」製作委員会

 登壇者:山本京佳(プロデューサー・ポニーキャニオン)、山室秀之(原作担当編集・講談社)

 原作:はやみねかおる・K2商会(講談社青い鳥文庫『怪盗クイーン』シリーズ)で2002年より青い鳥文庫にて刊行されている人気冒険小説「怪盗クイーン」シリーズの劇場アニメ最新作『怪盗クイーンの優雅な休暇(バカンス)』が2025年5月23日(金)に公開となる。この度、本作の公開を記念して前作『怪盗クイーンはサーカスがお好き』のスタッフトーク付きリバイバル上映会が開催された。

 公開から3年が経っての上映会。満席の会場に登場したプロデューサーの山本京佳氏と、原作担当編集の山室秀之氏。アットホームな雰囲気の中、スタッフトークが行われた。
 『怪盗クイーンの優雅な休暇』の上映が決定してから初のスタッフトークとなったこの日、『サーカスがお好き』を改めてスクリーンで鑑賞した山室は「いつものごとく、すごく感動しちゃった。今日もこんなにたくさんの方が来てくださると思っていなかったので感激しております」と挨拶した。

 話は5月に公開となる新作『怪盗クイーンの優雅な休暇』におよび、クイーン役の大和悠河、ジョーカー役の加藤和樹、そして本作で初登場となるイルマ役のCocomiが参加したアフレコ時のエピソードトークに。
 山本は「アフレコ・ブースの中に大和さん、加藤さん、Cocomiさんが並んでいらっしゃる。すごい空間ですよね。いい匂いがしました」と振り返りました。原作者・はやみねかおる先生とアフレコに参加したという山室は、Cocomi演じるイルマについて「第一声を聞いた時にイルマ姫だ!と思いました。イメージ通りでした」と大絶賛。山本も「多分すごく勉強してくださっていて、作品を読み込んできてくださっていると感じる演技でした。早くCocomiさんのイルマ姫の声を聞いて欲しいなと思います」と話した。

 トークは、Xで集めたファンからの質問コーナーへ。トルバドゥール号の美術設定や、背景美術についての苦労した部分についての質問に山本は「小説のアニメ化はすごく難しい。先生はいろいろな表現で描かれているので、それを一枚の絵にまとめるという作業はとても大変で。トルバドゥール号ってどうしたらいいの?全長1キロメートルって?と。さらにクイーンも派手好きでいろいろな部屋があるじゃないですが、どうしたらいいのかと頭を抱えるところから始まりました」と苦労から始まった制作の裏側を明かし「トルバドゥール号は3Dで作っていただいているんですが、(はやみね先生は)なんでこんなに豊かな表現で書かれているんだろうと思いながら原作を読んでいました」と振り返った。『優雅な休暇』では物語の舞台となる豪華客船が登場するが、山本は「豪華客船? 船内がショッピング・モールみたいになっているじゃないですか、それをアニメで描くの?」と時間をかけたポイントだったと話した。山室は「まだ、どういう仕上がりか観ていないので、完成が楽しみでしょうがないです」と期待を語った。

 二人のトークは『サーカスがお好き』の公開後、『優雅な休暇』製作決定に漕ぎ着けた製作秘話から、24年に開催されたクルーズ船を貸し切って行われ、『優雅な休暇』の製作発表が行われた「怪盗クイーンのクルージングパーティ」の「怪盗クイーン」だからこそのサプライズにまつわる裏話についても赤裸々に語られた。

 最後に読み上げられた質問はまさかの原作者・はやみねかおる先生から。「原作のアニメ化しやすかった部分と逆にやりにくかった部分を教えてください。またアニメ化にあたり楽しかったことや苦しかったことを教えてください」という質問に、山本は「クイーンに携わっている時間はずっと楽しいんですが」と話しつつ、原作設定の再現への苦しみを吐露する場面も。「クイーンをどこに置くか、身長や体重も変幻自在、書くのは楽だと先生もおっしゃっていたんですが、アニメではどうしたらいいんだろうというところからのスタートでした。私もたくさんのRDたち(作品のファン)に聞きたいくらいです! 『優雅な休暇』も映像として非常に楽しんでいただけると思います」とうれしい悲鳴を明かした。

 さらにイベントでは当初解禁予定でなかった『優雅な休暇』の上映尺が「90分くらいに」(山本)伸びたことや上映劇場館数が倍近く増えているという最新情報も明かされ、拍手が起こる場面も。
 イベントの最後には、山室「僕も仕上がりをまだ観ていないので本当に楽しみです。アニメに合わせて原作も最新刊を出そうと思っていたのですが、原稿が間に合わず……インドからの次はフランスの陽炎村という、クイーンの出自が明らかになるかもしれません。皆さん期待していてください」、山本「『優雅な休暇』も『サーカスがお好き』と同じくらい、それ以上に皆さんに喜んでいただけるんじゃないかと思うので、5月の公開を楽しみにしていただけますと幸いです」と挨拶し、イベントは幕を閉じた。

原作情報

『怪盗クイーンの優雅な休暇(バカンス』
 著:はやみね かおる 絵:K2商会
  http://aoitori.kodansha.co.jp/series/queen/(外部サイト)

 ★シリーズ最新刊「怪盗クイーン インド『もう一つの0』」発売中!
 著:はやみね かおる 絵:K2商会

ストーリー

狙った獲物は必ず盗む。それが怪盗クイーン!
性別・年齢・国籍不明。
パートナーのジョーカー、RDとともに飛行船トルバドゥールで世界中を自由に駆け巡る。

 ある日、クイーンはサッチモ社の社長サッチモ・ウィルソンから挑戦状を叩きつけられる。サッチモ所有の宝石『インペリアル・サファイア』を盗むとクイーンから予告状が届いたと。
 しかしそれは、過去の因縁からクイーンへの恨みを晴らすためにサッチモが仕掛けた罠。

 そんなことは百も承知でクイーンはサッチモの誘いに乗り、ジョーカーと共に変装して豪華客船ロイヤルサッチモ号に乗り込む。『優雅な休暇』を過ごすため……。
 ところが、クイーンたちより先に宝石を盗み出そうとするものが現れた!
 さらにサッチモの放った刺客たちも次々と現れて……!?

 前途多難なカリブ海クルーズがはじまる。
 それでも、怪盗クイーンに不可能はない!

 (2025年、日本)

キャスト&スタッフ

 原作:はやみねかおる・K2商会(講談社青い鳥文庫『怪盗クイーン』シリーズ)
 監督:池田重隆
 脚本:國澤真理子
 キャラクターデザイン:河島久美子
 音楽:日向 萌
 音響監督:亀山俊樹
 音響制作:ビットグルーヴプロモーション
 アニメ―ション制作:イーストフィッシュスタジオ
 製作:「怪盗クイーン」製作委員会

 キャスト:大和悠河(クイーン)、加藤和樹(ジョーカー)、内田雄馬(RD)、Cocomi(イルマ)

オフィシャル・サイト(外部サイト)

怪盗クイーンはサーカスがお好き
怪盗クイーンはサーカスがお好き 2022年劇場OVAアニメ化決定!!

 公式X:@miragequeen_

公開表記

 配給:ポニーキャニオン
 2025年5月23日(金) 全国公開

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