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『昭和100年映画祭 あの感動をもう一度』特集上映@丸の内TOEI『劔岳 点の記』木村大作監督が予告編をディレクション!岩下志麻、27年振りの『極妻』舞台挨拶

 2025年は昭和100年の記念すべき年。東映は、最後の直営館であり、7月27日(日)をもって閉館を迎える丸の内TOEIにて、3月28日(金)より5月8日(木)まで、「昭和」の時代を彩った名作・ヒット作42本を上映する。しかも、東映のみでなく、松竹・東宝・KADOKAWA・日活をはじめとした配給会社・制作プロダクション・出版社に協力を得、配給会社の垣根を超え、当時記録的なヒットを飾った、もしくは輝かしい映画賞を受賞したなど「昭和」を代表する作品を、「昭和100年映画祭 あの感動をもう一度」というタイトルで一挙に上映する。

 そしてこの度、日本映画界を代表する監督・キャメラマンである木村大作氏が企画の趣旨に賛同、無償で制作に協力した本プロジェクト予告編(90秒)が完成した。
 木村大作氏の映画界のキャリアは、1958年、東宝撮影部にキャメラマン助手からスタートし、黒澤 明監督作品の助手を経て、『八甲田山』(1977)、『駅 STATION』(1981)、『鉄道員(ぽっぽや)』(1999)などにキャメラマンとして携わり、2009年には『劔岳 点の記』で初監督を務め、興収25億円を超える大ヒットを収めた。2024年11月、丸の内TOEIで開催した「没後10年 高倉健特集上映 銀幕での再会」にて、木村大作氏は『駅 STATION』舞台挨拶に登壇。観客が43年前の作品を観て今なお強い感銘を受ける姿に、昭和の映画の底力を感じたと言う。一方、東映もこのイベントを契機に本プロジェクトを企画。「昭和の映画のスケール感を伝えられるのは、木村大作監督しかいない」と予告編制作を依頼した。

 黒澤 明、森谷司郎、深作欣二、降旗康男、そして高倉 健――。67年に及ぶ映画人生のなか、作品を共にした昭和の監督や映画スターが鬼籍に入ってしまった令和の時代に、「昭和の映画を語れるのは、もはや自分しかいない」と木村大作氏は快諾。スタッフや撮影所とのスケジュール調整やコスト交渉まで手助けし、わずか1週間というスピード感をもって予告編完成に至った。
 予告編はベートーベン作曲「運命」にのせ、上映作品のポスターが次々と現れる構成で、それぞれの名場面がポスターから浮かび上がるような、ドラマティックな映像となった。また、本プロジェクトで上映される『東京物語』『二十四の瞳』『男はつらいよ』に出演した昭和の名優・笠 智衆の孫、笠 兼三が予告編ナレーションを担当した。
 この予告編は2月28日(金)より丸の内TOEIでの上映を皮切りに、映画会社の垣根をこえた展開を調整中。

 特集上映スタート2日目にあたる3月29日(土)には丸の内TOEI『極道の妻たち』上映後14:00より主演女優・岩下志麻の舞台挨拶も決定した。志麻姐さんの舞台挨拶は極妻10作目ファイナル『極道の妻たち 決着(けじめ)』の1998年以来、27年振りとなる。
 舞台挨拶の時間・チケット購入方法等詳細は、決まり次第丸の内TOEI公式HP(https://toeitheaters.com/theaters/marunouchi/news/、外部サイト)にて案内される。

 今なお活躍している、昭和を生きた木村大作監督と岩下志麻が薦めるこの企画、「昭和」を懐かしく振り返る世代はもちろん、「昭和」をレトロとして新鮮な感覚でとらえる若い世代においても、この機会に大スクリーンでご鑑賞いただきたい特集上映となった。そして丸の内TOEI閉館プロジェクト「さよなら丸の内TOEI」へと、ラストスパートのバトンを繋いでいく。

木村大作 プロフィール
 1939年(昭和14年)7月13日生まれ(85歳)。1958年東宝撮影部にキャメラ助手として映画界入り。代表作には『八甲田山』(1977)、『復活の日』(1980)、『駅 STATION』(1981)、『火宅の人』(1986)、『鉄道員(ぽっぽや)』(1999)などがある。2003年には日本映画界における功績が認められ、紫綬褒章を受章。2009年、立山連峰の厳しい自然環境のもと長期撮影を行った『劔岳 点の記』は、初監督作品にして、日本アカデミー賞最優秀監督賞、最優秀撮影賞をはじめ数々の賞を受賞し、観客動員240万人を超える大ヒットを記録した。2010年、旭日小綬章を受章。2014年に監督とし2作目『春を背負って』が公開。2017年春、キャメラマンとして参加した『追憶』(監督:降旗康男、主演:岡田准一)が公開。2018年9月、監督としての3作目『散り椿』が公開。2020年、「撮影」の分野で初の文化功労者に選ばれた。

岩下志麻 プロフィール
 1941年(昭和16年)1月3日生まれ(83歳)。1960年(昭和35年)『笛吹川』(木下惠介監督)でスクリーン・デビュー。16年間の松竹在籍中には小津監督の『秋刀魚の味』はじめ文芸作品など多数出演。67年には映画監督の篠田正浩と結婚。独立プロ「表現社」を二人で立ち上げ、『心中天網島』『はなれ瞽女おりん』など二人三脚で名作を世に出す。その後、松竹を退社、『鬼畜』『疑惑』『悪霊島』『鬼龍院花子の生涯』『瀬戸内少年野球団『の映画をはじめ、NHK大河ドラマなどテレビでも幅広く、数多くの役柄を演じる。1986年には五社英雄監督の『極道の妻たち』が大ヒット。シリーズ10作品のうち8作に出演し、新境地を開拓した。2004年紫綬褒章受章。2012年旭日小授賞受賞。現在もテレビ・ドラマでさまざまな役柄を演じ、活躍中。一昨年末にオンエアされたNHK「最後の授業」では俳優志望や若き監督、プロデューサーらに60年以上の長きにわたる女優人生を、熱く語った。

『極道の妻たち』©東映

昭和100年映画祭 あの感動をもう一度

 期間:2025年3月28日(金)~5月8日(木)
 場所:銀座・丸の内TOEI(東京都中央区銀座3-2-17)
 入場料金:一般1,500円 学生以下1,000円

上映作品

1.丹下左膳餘話 百萬兩の壺

©日活

  昭和10年、監督:山中貞雄
  キャスト:大河内傳次郎、喜代三、沢村国太郎


2.人情紙風船

©1937 TOHO CO.,LTD.

  昭和12年、監督:山中貞雄
  キャスト:河原崎長十郎、中村鶴蔵、霧立のぼる

3.鴛鴦歌合戦

©日活

  昭和14年、監督:マキノ正博
  キャスト:片岡千恵蔵、市川春代、志村 喬

4.羅生門 4K版

©KADOKAWA1950

  昭和25年、監督:黒澤 明
  キャスト:三船敏郎、京マチ子、志村 喬
  ※ 丸の内TOEIでは2K上映

5.東京物語

©1953 松竹株式会社

  昭和28年、監督:小津安二郎
  キャスト:笠智 衆、 東山千栄子、原節子

6.二十四の瞳

©1954 松竹株式会社 

  昭和29年、監督:木下惠介
  キャスト:高峰秀子、田村高廣、笠智 衆

7.ゴジラ

©日活

  昭和29年、監督:本多猪四郎
  キャスト:宝田 明、河内桃子、平田昭彦

8.ビルマの竪琴 総集篇

©1954 TOHO CO.,LTD.

  昭和31年、監督:市川 崑
  キャスト:大河内傳次郎、喜代三、沢村国太郎

9.幕末太陽傳 デジタル修復版

©日活

  昭和32年、監督:川島雄三
  キャスト:フランキー堺、南田洋子、左 幸子

10.純愛物語

©東映

  昭和32年、監督:今井 正
  江原真二郎、中原ひとみ、岡田英次

11.無法松の一生

©1958 TOHO CO.,LTD.

  昭和33年、監督:稲垣 浩
  キャスト:三船敏郎、高峰秀子、芥川比呂志

12.ギターを持った渡り鳥

©日活

  昭和34年、監督:斎藤武市
  キャスト:小林 旭、浅丘ルリ子

13.銀座の恋の物語

©日活

  昭和37年、監督:蔵原惟繕
  キャスト:石原裕次郎、浅丘ルリ子

14.キューポラのある街

©日活

  昭和37年、監督:浦山桐郎
  キャスト:吉永小百合、浜田光夫、東野英治郎

15.ニッポン無責任時代

©1962 TOHO CO.,LTD.

  昭和37年、監督:古澤憲吾
  キャスト:植木 等、ハナ肇、谷 啓

16.天国と地獄

©1963 TOHO CO.,LTD.

  昭和38年、監督:黒澤 明
  キャスト:三船敏郎、仲代達矢、香川京子

17.人生劇場 飛車角

©東映

  昭和38年、監督:沢島 忠
  キャスト:鶴田浩二、高倉 健、佐久間良子

18.武士道残酷物語

©東映

  昭和38年、監督:今井 正
  キャスト:中村錦之助(萬屋錦之介)、有馬稲子、丘さとみ

19.愛と死を見つめて

©日活

  昭和39年、監督:斎藤武市
  キャスト:吉永小百合、浜田光夫、笠智 衆

20.昭和残侠伝

©東映

  昭和40年、監督:佐伯 清
  キャスト:高倉 健、三田佳子、池部 良


21.大魔神 4K版

©KADOKAWA1966

  昭和41年、監督:安田公義
  キャスト:高田美和、青山良彦、藤巻 潤
  ※ 丸の内TOEIでは2K上映

22.黒部の太陽

🄫三船プロダクション/石原音楽出版社

  昭和43年、監督:熊井 啓
  キャスト:三船敏郎、石原裕次郎、樫山文枝

23.男はつらいよ

©1969 松竹株式会社

  昭和44年、監督:山田洋次
  キャスト:渥美 清、倍賞千恵子、光本幸子

24.緋牡丹博徒 お竜参上

©東映

  昭和45年、監督:加藤 泰
  キャスト:藤 純子(富司純子)、菅原文太、若山富三郎

25.仁義なき戦い

©東映

  昭和48年、監督:深作欣二
  キャスト:菅原文太、松方弘樹、梅宮辰夫

26.砂の器

©1974 松竹株式会社/橋本プロダクション

  昭和49年、監督:野村芳太郎
  キャスト:丹波哲郎、加藤 剛、加藤 嘉

27.新幹線大爆破

©東映

  昭和50年、監督:佐藤純彌
  キャスト:高倉 健、千葉真一、宇津井健

28.犬神家の一族 4K版

©KADOKAWA1976

  昭和51年、監督:市川 崑
  キャスト:石坂浩二、高峰三枝子、あおい輝彦
  ※ 丸の内TOEIでは2K上映

29.八甲田山

©1977 橋本プロ/東宝映画/シナノ企画

  昭和52年、監督:森谷司郎
  キャスト:高倉 健、北大路欣也、三國連太郎

30.さらば宇宙戦艦ヤマト  愛の戦士たち

©東北新社/著作総監修 西﨑彰司

  昭和52年、監督:舛田利雄
  キャスト:(声の出演)納谷悟朗、富山 敬、仲村秀生

31.遙かなる山の呼び声

©1980 松竹株式会社

  昭和55年、監督:山田洋次
  キャスト:高倉 健、倍賞千恵子

32.影武者

©1980 TOHO CO.,LTD.

  昭和55年、監督:黒澤 明
  キャスト:大河内傳次郎、喜代三、沢村国太郎

33.二百三高地

©東映

  昭和55年、監督:舛田利雄
  キャスト:仲代達矢、あおい輝彦、夏目雅子

34.駅 STATION

©1981 TOHO CO.,LTD.

  昭和56年、監督:降旗康男
  キャスト:高倉 健 、倍賞千恵子、いしだあゆみ

35.蒲田行進曲

©1982 松竹株式会社

  昭和57年、監督:深作欣二
  キャスト:松坂慶子、風間杜夫、平田 満

36.幻魔大戦

©KADOKAWA1983

  昭和58年、監督:りんたろう
  キャスト:(声の出演)古谷 徹、小山茉美、原田知世

37.探偵物語 4K版

©KADOKAWA1983

  昭和58年、監督:根岸吉太郎
  キャスト:薬師丸ひろ子 、松田優作
  ※ 丸の内TOEIでは2K上映

38.南極物語

©フジテレビジョン/学研

  昭和58年、監督:蔵原惟繕
  キャスト:高倉 健、渡瀬恒彦 ほか

39.お葬式

©伊丹プロダクション

  昭和59年、監督:伊丹十三
  キャスト:山崎 努、宮本信子、菅井きん

40.極道の妻たち

©東映

  昭和61年、監督:五社英雄
  キャスト:岩下志麻、かたせ梨乃、世良公則

41.火垂るの墓

©野坂昭如/新潮社,1988

  昭和63年、監督:高畑 勲
  キャスト:(声の出演)辰巳 努、白石綾乃

42.釣りバカ日誌

©1988 松竹株式会社

  昭和63年、監督:栗山富夫
  キャスト:西田敏行、石田えり、三國連太郎

丸の内TOEIホームページ

丸の内 TOEI

(オフィシャル素材提供)

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