

イントロダクション
レオス・カラックスの新作『IT’S NOT ME イッツ・ノット・ミー』。「これは私ではない」と題されたセルフ・ポートレート、カラックスが初めて自ら編集しためまいのようなコラージュ。「鏡を使わず、後ろ姿で描かれた」自画像。子どもの嘘の始まりのような「僕じゃない」という言い訳――。
2024年のカンヌ国際映画祭プレミア部門で初公開され、大きな注目と関心を集めた本作は、ルモンド紙が「五つ星・傑作」としたのを始め、「ゴダールの精神的後継者による心揺さぶるエッセイ」「カラックスのとてつもない宇宙」と高く評価された。アメリカでは秋のニューヨーク映画祭で「多彩なヴィジュアル・スタイルのシネ・エッセイ」「2024年の最も颯爽とした映画」と高評が続き、同映画祭に参加していたイザベル・ユペールも「100%レオス・カラックス映画。この映画にとても心を動かされた」と語っている。
イメージと音の奔流、間断なく入る文字・声・音楽。次々と引用される映画・写真・動画。カラックスの記憶と思考の中に呑み込まれる、魔法のような42分。
パリの現代美術館ポンピドゥ・センターはカラックスに白紙委任する形で展覧会を構想していたが、「予算が膨らみすぎ実現不能」になり、ついに開催されることはなかった。その展覧会の代わりとして作られたのが『ITʻS NOT ME イッツ・ノット・ミー』である。

ストーリー
ついぞ実現しなかった展覧会のために、ポンピドゥー・センターは映画監督に、この質問への回答を映像で求めた。
「レオス・カラックス、いま君はどこにいる?」
彼は答えようとした――でも謎ばかりだ。
彼について、そして“彼”の世界について。
「分からない。でも分かれば、こう答えるだろう……」
(原題:C’est pas Moi|英題:It’s Not Me、2024年、フランス、上映時間:42分)
キャスト&スタッフ
監督:レオス・カラックス
撮影:カロリーヌ・シャンプティエ
出演:ドニ・ラヴァン、カテリーナ・ウスピナ、ナースチャ・ゴルベワ・カラックス
ギャラリー




予告編
オフィシャル・サイト(外部サイト)
公開表記
配給:ユーロスペース
2025年4月26日(土)よりユーロスペースほか全国ロードショー
(オフィシャル素材提供)