
映画『パラサイト 半地下の家族』(2019)で第72回カンヌ国際映画祭では韓国映画初となるパルム・ドールを受賞、第92回アカデミー賞®では作品賞を含む6部門にノミネートされ、作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の最多4部門を受賞。誰もが予測できない怒涛の展開をサスペンスフルに描き世界の観客が熱狂。日本でも観客動員数330万人超、興行収入45億5000万円を突破する空前の大ヒットとなった。常に社会問題を織り込み、極限状態の人間の本質を鋭く描き、誰も見たことがない「エンターテインメント」を贈り続けるポン・ジュノ。
歴史を塗り替えた稀代の映像作家ポン・ジュノが贈るアカデミー賞®受賞後初となる最新作にして集大成となる『ミッキー17』は、半地下を超えた《どん底》の使い捨てワーカー“ミッキー”による、権力者たちへの逆襲エンターテイメントだ! 『ミッキー17』は3月28日(金)公開!
「本当に傑作!絶対に観るべき!」――ロンドンでのワールドプレミア、ベルリン国際映画祭で一足早くお披露目され、INDEPENDENTやEMPIREといった世界有数のメディア、アメリカの大手映画レビューサイトRotten Tomatoesでは高評価のレビューが続出し、作品の評価の高さの指標となるトマトメーターが88%を突破! 「人生で最も先の読めなかった映画のひとつ」「現代に深く響く、ポン・ジュノ最高傑作のひとつ」「ポン・ジュノ監督の天才性を刺激的に証明」「まさにこの混沌とした瞬間に必要としていた映画」「この時代にぴったりで、魅力的」「最高。説得力もあり、美しい。ロバート・パティンソンが何役もこなすのも一興」と絶賛の嵐!
全世界に先駆けて公開された韓国では公開からわずか4日間で観客動員数が100万人を突破し、興行収入も13億円となり、2025年公開作品の中でNo.1のヒットとなる大ヒット・スタートを記録!
今回、ポン・ジュノ監督史上初となる『ミッキー17』日本語吹替版を担当する実力派キャストが発表された。
オーディションでミッキー役を射止めた成河をはじめ、人気、実力共に高く評価される声優たちが、それぞれが思う“ポン・ジュノ監督作品の魅力”を語るコメントが到着した。
ロバート・パティンソンが演じる主人公ミッキーには、舞台を中心に活躍する実力派俳優の成河(そんは)に決定!
本作の主人公であるロバート・パティンソン演じるミッキーは、ブラック企業のトップに、使い捨てワーカーとして労働力を搾取され、“死にゲー”任務で何度も命を落とし、その度に複製されるという過酷すぎる労働強いられる。何度も死んで17人目のコピーとなった、ミッキー17号とそのコピーとなるミッキー18号の2人がメインキャラクターとして本作には登場するのだが、見た目が全く同じ2人が同時に存在するということで、その吹替ともなれば、声の演技のみでその違いを表現する必要があるということもあり、厳正なオーディションにて、ミッキーというキャラクターにぴったりな声優を決定することに! そして、そのオーディションで主役を射止めたのが成河となった。
成河はオーディションで自身が選ばれた時の気持ちを、「ポン・ジュノ監督のハリウッド作品で吹替えに参加できるなんてまるで夢のようで、選ばれた時は信じられない気持ちというか、現実感がなかったです。そしていざ吹替えに入っても今度は大変さが勝り、実は終わった今でも現実感がありません。二人の異なる人格を持つミッキーの演じ分けはとにかく大変でした」と、夢のような仕事だったと振り返っている。
そして、ブラック企業のトップ・マーシャルとその妻・イルファを、実の夫妻である山路和弘と朴 璐美実が務めるユニークなキャスティングに! また、ミッキーが最も頼りにするソウルメイトのナーシャに田村睦心、ミッキーの友人ながら彼に言い寄るカイを内田真礼と、日本アニメ界で大活躍する2人が抜擢! また、人気YouTuberでもありXのフォロワーは200万人以上を誇る超人気声優の中村悠一がひと癖ありげなミッキーの友人、ティモを担当。さらに、子役としてデビュー後、声優、女優、歌手として人気を集める花澤香菜が、ブラック企業の研究員のドロシーを演じることにも注目だ!
今回、「パラサイト」に次ぐポン・ジュノ監督最新作、ということで、各キャスト陣にポン・ジュノ監督作品の魅力を語ってもらった。
成河は「一番の魅力はやはり、人間のダークな部分を過剰なまでに描きながらそれをエンターテイメントとして昇華させるところだと思います。あとは、登場人物全員に細かい癖があって、一見すると酷いシーンでも、愚かさの裏にある人間の愛らしさのようなものを常に失わないというのも魅力だと思います」と力説。山路は「ポン・ジュノ監督のテンポの良さと、コミカルにして、ゾクっとくるような演出、ユニークなキャラクターたちに圧倒される」、朴は「深い社会的メッセージと、それを支える圧倒的な映像美、そして緻密に構築されたキャラクターたちだと思います。ストーリーが進行するにつれてどんどんと引き込まれていき、視覚的にも感情的にも良い意味で強烈な印象を受けます」とそれぞれ、ポン・ジュノ監督が創り出す世界観、キャラクターたちとその中に込められる現代社会にも通ずるメッセージが魅力であると語っている。
さらに、本作の声優陣が、自らが演じたキャラクターたちの注目ポイントを語るコメントも同時に到着! 使い捨てワーカー vsブラック企業トップという上下構造、階級社会の中で、唯一無二の個性あふれるキャラクターたちが躍動することで創り出されるポン・ジュノ監督最新作『ミッキー17』にご期待いただきたい!
人生失敗だらけのミッキー(ロバート・パティンソン)は、何度でも生まれ変われる夢の仕事を手に入れた、はずが……⁉ それは身勝手な権力者たちの過酷すぎる業務命令で次々と死んでは生き返る任務、まさに究極の“死にゲー”だった 。
ブラック企業のどん底で、ありとあらゆる方法で搾取され、死んでは生き返らせ続けるミッキー。何度も死に続け、ついに17号となったミッキーの前に、ある日手違いで自分のコピーである18号が現れ、事態は一変、2人のミッキーは権力者たちへの逆襲を開始する。ターゲットは自分の得しか考えていない強欲なボス、マーシャル(マーク・ラファロ)と現場に“死にゲー”任務を強いる、イルファ(トニ・コレット)だ。使い捨てワーカー vs強欲なブラック企業のトップ、逆襲エンターテイメントが開幕!
全世界を驚愕と熱狂の渦に叩き込んだポン・ジュノ監督が史上最大のスケールで贈る逆襲エンターテイメント『ミッキー17』は3月28日(金)日本公開、かつてない映画体験の幕が開ける!!
日本語吹替版豪華声優陣コメント全文
質問
① 今回の吹き替えで新たにチャレンジ(ご苦労)されたことはありますか?
② 『パラサイト 半地下の家族』など、一度観たら忘れない、不思議な強い印象が残るポン・ジュノ監督作品ですが、一番の魅力はどのようなところだと思いますか?
③ 階級格差や労働搾取が描かれる『ミッキー17』ですが、劇場公開を楽しみしているファンに向けて、吹替をご担当されたキャラクターの階級(立ち位置)と注目ポイントを教えてください。
成河/ミッキー役(ロバート・パティンソン)
① ポン・ジュノ監督のハリウッド作品で吹替えに参加できるなんてまるで夢のようで、選ばれた時は信じられない気持ちというか、現実感がなかったです。そしていざ吹替えに入っても今度は大変さが勝り、実は終わった今でも現実感がありません。二人の異なる人格を持つミッキーの演じ分けはとにかく大変でした。
② 一番の魅力はやはり、人間のダークな部分を過剰なまでに描きながらそれをエンターテイメントとして昇華させるところだと思います。あとは、登場人物全員に細かい癖があって、一見すると酷いシーンでも、愚かさの裏にある人間の愛らしさのようなものを常に失わないというのも魅力だと思います。
③ ミッキーはいわゆる負け組、最下層の人物としてスタートします。怠け者で受動的で、抑圧や搾取も無思考のまま受け入れます。そんなミッキーが、自分と異なる階級の人間と出会い、さらにもう一人のミッキーが持つ「怒り」と出合い、少しずつ、世界との距離の取り方を見つけていきます。そんな彼の小さな成長にご注目下さい。
山路和弘/マーシャル役(マーク・ラファロ)
① 昔々若い頃、心身共に疲れのピークのある日。道を歩いていると、橋の向こうから、とても元気そうな自分がやって来るのを見たことがある。見つからないように電柱の陰に隠れた。私が少し離脱系の所為だったのだが……。それを思い出した。
② ポン・ジュノ監督のテンポの良さと、コミカルにして、ゾクっとくるような演出、ユニークなキャラクターたちに圧倒される。
③ 私が担当した「マーシャル」。マーク・ラファロの独特の眠り眼(マナコ)が大好物の私は、あの目を真似て声を当てていた。そこの処気づいていただければ……いや、いくら何でも気づけんわな。
朴 璐美/イルファ役(トニ・コレット)
① イルファは感情の起伏が少なく、一見無感情に見えますが、その内面には葛藤や強い意志が隠れています。そういった微妙なニュアンスを表現するのに苦労をしました。また、トニ・コレット自身の独特な声のトーンや演技スタイルも吹き替えをする点で難しかったところです。
② 深い社会的メッセージと、それを支える圧倒的な映像美、そして緻密に構築されたキャラクターたちだと思います。ストーリーが進行するにつれてどんどんと引き込まれていき、視覚的にも感情的にも良い意味で強烈な印象を受けます。
③ イルファは、ブラック企業トップのマーシャルの妻です。クローン労働者たちに過酷な任務を課す立場にあり、彼らを使い捨ての存在として扱います。彼女の冷徹な態度が、作品のテーマである階級格差や労働搾取を象徴していて、その存在が物語に強い印象を与えているところは注目ポイントです。
中村悠一/ティモ役(スティーブン・ユァン)
① 役柄がなかなか掴みどころのないキャラクターをしていました。シリアスさとコミカルさを両立させる必要もあったため、色いろなパターンを想像して挑戦させていただきました。
② 真面目な、ドラマ性の強いシリアスな雰囲気から、良いところで観ている側の気を抜いてくれる、緩急の付け方が非常に素晴らしい作品を作られる方と思っています。本作にもそんなシーンがたくさんあり、どんどんと引き込まれました。
③ 利己的ですがどこか憎めない人物。最後まで観ていただいた時、やはりそうだよね!と納得の行くポジションと感じます。ご覧いただく皆様の目から、ぜひ彼を評価してみて下さい!
田村睦心/ナーシャ役(ナオミ・アッキー)
① 不思議な作品だったので理解するのに少し時間がかかりました。ものすごく大変な状況のはずなのですが、役が思いの外、前向きで知的かつパワータイプだったので面白かったです。
② 今回の作品に限ってなのかもしれませんが、嫌なことや嫌な奴でもどこかチャーミングに描かれているところが印象的でした。いろいろな人の立場に立って観られる可能性を感じました。
③ 主人公のことを大切に思っているキャラクターなので、とてもつらい気持ちになったり、絶対に守るぞ!という気持ちになったり、感情を揺さぶられつつ吹き替えさせていただきました。大切な人がこんな職業だったら辛すぎる。でもそこに絶望せずに前向きに過ごしている彼女が強くてすごいです。未来にこんな技術ができたとしても、この映画を思い出してほしいなと思います!
内田真礼/カイ役(アナマリア・バルトロメイ)
① アフレコは楽しみながら、取り組ませていただきました!!
② 日常の会話の中に、ぽんと不思議なメッセージが置かれていたり、隠れていたり……、ドキッとさせられる演出の数々に、心を鷲掴みにされます。
③ ミッキーとともに働いている友人のひとりです。彼女が見た景色は壮絶なものだと感じました。吹き替え版も、ぜひお楽しみください!
花澤香菜/ドロシー役(パッツィ・フェラン)
① 彼女のミッキーに対する研究者としての言動が、客観的には残酷に見える時もあるのですが、本当は母性のような愛情をもって接していることを意識して演じました。
② 無かったことにしてはいけない、人の苦しみを、過激で魅力的な作品を通して私たちに見せつけてくれるところだと思います。観劇後は、見てはいけないものを見てしまったような、でも決して忘れてはいけないことを教えてもらえたような気がして、ドキドキしてしまいます。
③ 他人事とは思えないとんでもなく恐ろしい世界の中で、彼女は癒しの存在になってくれると思います。注目ポイントはある生き物の鳴き真似です……難しかったです(笑)。そして、ミッキーの語りの明るさと物語のコントラストでぐちゃぐちゃになる感情をぜひ堪能していただきたいです。の幕が開ける!!
公開表記
配給:ワーナー・ブラザース映画
3月28日(金) 公開
4D/Dolby Cinema🄬/ScreenX/IMAX🄬 同時公開
IMAX® is a registered trademark of IMAX Corporation.
Dolby Cinema is a registered trademark of Dolby Laboratories
(オフィシャル素材提供)