
登壇者:アンガールズ・田中卓志、ゆめぽて
MC:荘口彰久
いよいよ公開まであと2日に迫ったこの日、はやくも“本年度ナンバー1恐怖映画”との呼び声が高い、映画『ロングレッグス』の公開直前イベントが開催された。まず、ビビり系ホラー好きのゆめぽてが登壇し挨拶。普段からビビりながらホラー映画を観るのが好きだというゆめぽては、「始まりからすべてが不気味。ただびっくりするだけじゃなくて、見入ってしまった。映画の中で“14”という数字が大事になってくるんですけど、実は、私も誕生日が14日なんです……! なので、余計に自分事のように思えて怖かった!」と映画の感想をコメント。

予告編では、とある有名人がニコラス・ケイジ演じる殺人鬼“ロングレッグス”の吹き替えを担当しているという。その時、急にステージが暗転。「クックー♪」と、恐怖を掻き立てるロングレッグスの不気味な声を再現しながら、アンガールズの田中卓志が登場! 全身白の衣装を纏い、史上最恐のシリアル・キラーを再現した田中に、ゆめぽても「え、なに!? きゃー! 怖すぎ!!」とビビりまくり。田中も「キモキャラは卒業したつもりでいたので、僕もこの年齢までこんな役をやるとは思ってなかった(笑)」と苦笑い。

予告編で連続殺人鬼役を担当した感想を問われた田中は、「声を収録した時、はじめはスタッフさんから“もう少しニコラス・ケイジっぽくしてください”と言われたんですけど、それをやったら逆にニコラス・ケイジに似すぎて、逆にダメで。なので、敢えて田中っぽくナレーションしました」と語り、名優ニコラス・ケイジと声が似ているという意外な共通点が判明! SNSで予告編の吹き替えが誰かクイズを行ったところ、声優・俳優の津田健次郎と田中が二分する結果に。これに対し、田中は「うちの奥さんからも低音の部分は津田さんに似てるって言われて、家でやらされたんですよ。(低音ボイスで)お嬢ちゃん、やっと会えたね、って」と奥様との仲睦ましいプライベートも覗かせる。
ちなみに、なぜ田中がロングレッグスの吹き替えに抜擢されたかというと、芸能界きってのロングレッグス(脚が長い人)だからだという。なんと股下が89センチあるそうで、今回初共演したゆめぽても「スーパーモデルみたい」と絶賛した。脚が長いために苦労もあるそうで、「映画館では前のシートに足が必ず突き刺さる、足を斜めにしたり工夫してます。あと1センチ余裕があればいいのになぁ」とぼやく。
アメリカ公開時に「この10年でいちばん怖い映画」と評判になった本作にちなみ、この10年でいちばん怖かった出来事を聞くと、ゆめぽては「10歳の時に実家で妖怪を見たんです! 朝起きたら二頭身の、のっぺらぼうがいて。何をするでもなく、ただ寝起きを見つめられていたっていう(笑)」と驚愕のエピソードを明かした。
次に、田中が狂気のシリアル・キラー、ロングレッグスを自身が一番怖いと思う顔で再現することに。それを見たゆめぽては、「えっ、怖っっ! 本家より怖い!」と言い、「超えちゃだめでしょ!」とすかさず田中からツッコミが入る場面も。
ここで、映画の中で事件現場に毎回残される暗号にちなみ、「めちゃめちゃ怖い田中クイズ」と題した田中にまつわるクイズにゆめぽてがチャレンジ! 「問題です。僕が月に数回お風呂でやっている怖い事とはなんでしょうか。①芸能人の悪口を携帯に書き込む、②排水溝の抜け毛を集めて壁にぶつける、③不倫相手とリビングでメール」とクイズを出題し、ゆめぽては「①かなぁ……?」と回答。すると、「そんなわけないでしょ! そんなことしてたら芸能界で生きていけないでしょ! 正解は、②!! ただ毛を捨てるだけだともったいないから、髪を集めて壁に投げつけて、何の動物に似ているかという。一番多いのはエビ」と、ロングレッグス並みの奇妙な行動を明かした田中にゆめぽても戦慄!

最後に、田中は「怖さもあるけど、ミステリーが複雑。観てる人の想像から二歩先を行く展開があって、怖がるとか、ミステリーが好きとか、いろんな要素に引っかかる映画なので、刺激に飢えている方にも楽しんでいただけると思います」と、最後までしっかり映画の怖いポイントをPRした。

登壇者:清水 崇
MC:ISO
続いて新宿ピカデリーで行われた前々夜祭特別上映では、Jホラーの巨匠・清水 崇監督が登壇。

映画の作り手として興味深く映画を鑑賞したという清水監督は、「こういった映画が全米でヒットしたというのは作り手としては嬉しい。個人的には大好きだし、多くの人に観て欲しいです。T・レックスの音楽をはじめ、ただただ気持ち悪いのに、同時にお洒落でかっこいい」などと、ヒットの要因を分析。

そして、「分かりやすい映画に慣れている日本人が、どう受け止めるのか。日本の観客の偏差値が求められる気がします。だからといって、崇高な映画と思って観て欲しくない。中学生の妄想だと思って観てみて(笑)」と、敷居の低いホラーであることをアピールした。

また、悪魔の手先と言われている山羊や、ロングレッグスの「クックー」というカッコウの鳴き声が意味することなど、映画に隠されたモチーフについて、自ら脚本を手掛け、数々のホラーを世に送り出してきた清水監督ならではの視点で熱く解説した。リピーターが続出すること間違いなしの裏話満載で大盛り上がりのトークショーとなった。

公開表記
配給:松竹
2025年3月14日 全国公開
(オフィシャル素材提供)