
登壇者:竹野内豊
俳優の竹野内豊が、都内で行われた東日本旅客鉄道(JR東日本)「大人の休日倶楽部」プレス発表会に参加し抱負を語った。「大人の休日倶楽部」はグラフィック広告がJR東日本主要駅とブランドサイトに展開されるほか、24日からはテレビCM「福島・会津」編が放送される。
50歳からの旅と暮らしを応援する東日本旅客鉄道(JR東日本)の会員向けサービス「大人の休日倶楽部」は2005年にサービスを開始し、以降20年にわたって、吉永小百合がキャストを務め、71作にもおよぶCMシリーズが作られた。今年3月から新たに吉永から竹野内にバトンがわたることとなり、新CM第1弾「改めて日本が誇らしく」が放送される。福島で撮影が行われた。
ダンディな装いで登壇した竹野内 。「撮影は、昨年の11月上旬に行いました。ようやくお披露目できて嬉しく思います」と話す。

新たなCMは「大人はみんな、旅の途中。」をキャッチコピーに、これからを楽しむ大人たちへ、旅とライフ・スタイルの特別な提案をする会員向けサービス。竹野内は、20歳の時に「JRスキースキー」というCMに出演している。

新CM第1段では、福島の五色沼で妻を乗せてボートをこぐシーンが映し出される。「大地の美しさはもちろん、沼に映る景色がほんとに美しかった。自然の美しさを全身で感じられる空間でした。ボートですが、あんまりうまくこいじゃうとね(笑)。ちょっと苦労しているようなお芝居を監督と相談して(笑)。奮闘ぶりを楽しんでもらえたらと思います」とにっこり。子どもの頃は自然遊びばかりしていたという竹野内。CMからは「大切な人と過ごす時間、身も心も豊かになれる時間」そんな雰囲気が伝わってくる。

ロケで滞在した福島にも触れ、竹野内は「スタッフのほとんどか吉永さんとCMを作ってこられた方々でそんな方たちとご一緒できて感慨深い気持ちになれました」と話した。
今後、どんな大人になりたいのかについて質問されると、竹野内は「実は自分のことは自分が1番見えないのかもしれないのですが、今後は流れ行く日々の中でも本来の自分を忘れずに、自分らしい有意義な時間の使い方をしていきたいなと思っています。これから仕事とは違うプライベートの面でも人生を豊かにしていきたいなと思ってます」と今後の展望を話した。

“人生という旅”の今の状況について、竹野内は「まだまだ旅の途中で、むしろ序盤なのではないかと思うぐらい、まだまだ未熟なので……。日々新しい壁が生まれている感覚もありますが、乗り越え方の種類は少しずつ増えてきたような感じがします」と話した。
発表会では、吉永からのビデオ・メッセージも公開された。「こんにちは。吉永小百合です。私は、2005年から20年間、この3月まで「大人の休日倶楽部」のキャストをやらせていただきました。東北から、そして最近では北陸まで、さまざまな地方で皆様と交流しながら撮影して、楽しい思い出がいっぱいあります。そして、(福島の)震災の後には、復興を願って地元の方たちと交流したことは、今でもしっかりと心の中に残っております」と話した。そして、「今回、竹野内さんが後を継いでくださるということで、私も何かまた出来ることがありましたらサポートしていきたいと思っております。どうぞ皆さま、これからも『大人の休日倶楽部』で素敵な旅を楽しんでください」とメッセージを伝えた。

吉永のCMが好きだったという竹野内は「背筋が伸びるような気持ちになりました。吉永さんから竹野内さんという言葉を受けて、特別な使命を帯びるような感覚。身に余る光栄です」と吉永に感謝を伝え、「旅を楽しみながら素敵なCMを作っていけたら……」と抱負を語った。
大人のイメージは?という質問に、竹野内は「子どもの頃に思い描いていた大人のイメージというのは、大人はとにかく知らないことが何もなくて、人生で起こるあらゆる問題を意のままに解決できるという、そんなイメージでした」と話す。続けて、「いざ自分が大人と感じていた年齢になってみると、なかなかそうはいかないなと思いますね」と照れながら話した。

人生という旅を振り返って、竹野内は「数えきれないほどの出会いがありました。『思い通りには進めないぞ!』と苦しみを乗り越える瞬間のインパクトが残っています。そういう時間を経験できたことが良かったかな」とコメントした。

竹野内は「今まで、仕事を優先した生き方を長く続けてきたこともあって、仕事以外でまだ経験できていないこと、行ったことがない場所も数えきれないほどあります。少しずつプライベートでも人生を豊かにしていきたいと思います」と伝えた。
最後に竹野内は「新たな旅をすることで、日本の良さを再認識できると思います。旅をしましょう!!」とメッセージを送った。

新たなCMは「大人の休日倶楽部『福島・会津』編」として、2025年3月24日(月)から首都圏・東北6県・長野・新潟・北海道で放送予定。キャッチコピーは「大人はみんな、旅の途中」となる。
(取材・文・写真:福住佐知子)