
登壇者:笑福亭鶴瓶、原田知世、塚本連平(脚本・監督)、西畑 保(主人公のモデル)
MC・笑福亭鉄瓶
読み書きができないまま大人になり、最愛の妻のためにラブレターを綴る、長年連れ添った夫婦の心温まる実話をもとにした映画『35年目のラブレター』が全国の劇場にて公開中。
本作のロケ地“奈良”での凱旋舞台挨拶に主演・笑福亭鶴瓶、原田知世、塚本連平(脚本・監督)、西畑保(主人公のモデル)が登壇した!
映画公開から1週間余り、本作のロケ地“奈良”にて実施された本舞台挨拶。本作最後のプロモーションかつ、出演キャストが奈良のお客様の前に立つのは初めての機会となり、待ちに待った念願の凱旋舞台挨拶に、会場の期待は最高潮に高まっていた。温かい拍手に迎えられ登場した笑福亭鶴瓶、原田知世、塚本連平監督の3名。目元を涙で滲ませ映画の余韻に浸るお客様も多い満席の会場を、満面の笑顔で見渡した。
本イベントのMCであり弟子の笑福亭鉄瓶から「まずは師匠から」と笑福亭鶴瓶が紹介されると少し照れながら、昨夜、本作を映画館に観に行ったことを明かし、「いい映画やなあ。自然にぶわーっと涙が出てきた」と改めて自信を覗かせた。

原田は「昨年の今頃、奈良で萌音さんと重岡さんと4人で最後のシーンを撮影していました」と奈良での撮影を振り返り、「ここに戻ってこられることをずっと楽しみにしておりました。」と奈良で舞台挨拶ができた喜びをにじませた。

公開から1週間経った周囲の反応について問われると、鶴瓶は昨日映画館で鑑賞した際に「映画が終わって明るくなって、(鶴瓶自らも鑑賞していたことに)驚いたお客様もみんな泣いてはった」とお客様の様子を肌で感じたエピソードを語った。

原田が「友達からも『泣いた~!』『しばらく明るくしてほしくないくらい泣けた』と感想を貰った」と振り返ると、鶴瓶も「今映画観た!」と知り合いから泣きながら電話がかかってきたことを明かし、“泣ける”と話題の今作の評判を実際に受け取っている喜びを語った。

奈良公園をはじめとした、奈良の美しい風景が本編内に多く登場していることでも話題を呼んでいる本作。奈良での撮影の思い出について尋ねられると、原田は、皆で鹿を呼んできたエピソードを明かし、「鹿さんたちも一緒に演技してくれたんです」と微笑んだ。監督はメインキャスト4人が集まるシーンについて、「ワン・チャンスしかなかったんですけど、素敵な夕日が出て、すごくついていた」と運も味方につけた奈良の撮影を振り返った。鶴瓶が「改めて奈良の良さを感じましたよね。落ち着いていて」と話すと、原田も「(ロケで使用した)西畑家の周囲も、空が広くて気持ちが良かったですよね」と同調した。

西畑夫妻を演じたお二人の、劇中さながらの仲睦まじいやり取りに会場中が笑顔で包まれる中、舞台挨拶終盤に本作の主人公のモデルであり、奈良県在住の西畑保さんご本人が登場! “西畑 保” 役の笑福亭鶴瓶と、西畑保さん“ご本人”が揃って登壇する、ご当地舞台挨拶ならではの、今回限りの貴重な機会に、会場も本日一番の大きな拍手に包まれた。
西畑さんが「西畑 保です。この素晴らしい映画を皆に勧めてください」と挨拶すると「俺も西畑 保や」と鶴瓶が突っ込み、「二人西畑 保がいてます!」と西畑さんが返す軽妙な掛け合いをみせた。「89歳になってこんな素晴らしいところに立てるとは夢にも思っていませんでした」と万感の思いを語ると、鶴瓶は「こんなことないですよ! (自分が)演じた人間がここにおって。こんなお元気な姿が見られて嬉しいです」と本人へ語りかけ喜びを分かち合った。

さらに、「昨日一緒に観た人が、『この映画は皎子さんから保さんに送ったラブレターじゃないですか』と言っていて、うまいこと言うなと思って」と鶴瓶が語ると、西畑さんはラブレターを皎子さんに渡せた時を思い返し、「本当に感動しました」としみじみと思い出す様子をみせた。鶴瓶がそのシーンについて「(皎子さんにラブレターを)読めた瞬間のあのシーンも上手いこと演じましたなあ」と自画自賛し、「誰も言うてくれへんから俺が言うてんねや」とこぼすと大きな笑いが沸き起こった。原田は「西畑さんが大変なご苦労もされながらも前を向いて生きてくださったおかげで、こんな素敵な物語が生まれたのだと思います。大事な奥さまを演じさせていただいて本当に幸せでした」と感謝の思いを直接伝えた。

終始穏やかで優しい空気に包まれた舞台挨拶もあっという間に終了の時間を迎え、最後に登壇した3名からお客様に向けメッセージを求められると、塚本監督は「(SNS等で)感想を読ませていただいて、こちらがとても感激しております。本当にありがとうございます。と集まったお客様に直接感謝を伝えた。
続く原田は「皎子さんが保さんを長年見つめてきたように、保さんである鶴瓶さんを見つめて重ねることで、皎子さんが私におりてくるのかなと思って、ただ身を置いて演じました。今日で(本作のイベントは)最後で名残惜しいのですが、作品がいろんな人に広まっていってほしいです」と語りかけた。鶴瓶は「口コミというのがめっちゃ大事で。出た途端に『この映画観てきたで、良かったなあ』と隣の人に聞こえるように言わなあかんで。ほんまに」と最後に笑いを呼んだ。改めて奈良に集まったお客様に熱い感謝の気持ちを伝えると、再び会場に大きな拍手が沸き上がった。

奈良の地で果たされた“西畑夫妻”を演じた二人の凱旋、そして西畑 保さんご本人の登場と大盛り上がりで幕を閉じた本舞台挨拶。映画『35年目のラブレター』最後の舞台挨拶は、“奈良”ならではの、温かさと愛に溢れた貴重な時間となった。
公開表記
配給:東映
絶賛上映中!
(オフィシャル素材提供)