
昨年、電影祭や現代中国映画祭2024で上映された『船に乗って逝く』が『舟に乗って逝く』と改題し、今年6月13日(金)よりグランドシネマサンシャイン 池袋、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開されることが決定した。日本版ポスタービジュアルと場面写真も解禁された。
エドワード・ヤンを愛し、小津安二郎に学び、ペマ・ツェテンに指導を受けた中国期待の若手監督チェン・シャオユー(陳小雨)。
自身の故郷、江南地域の水郷地帯を舞台にしたデビュー長編『舟に乗って逝く』の全国公開が決定!
日本版ポスターも解禁!
中国最高の映画賞・金鶏奨はじめ数々の映画賞を受賞するとともに、中国の人気映画サイト「豆瓣」で8点以上の高スコアをマークした『舟に乗って逝く』が6月13日(金)より日本で公開されることが決定した。監督のチェン・シャオユー(陳小雨)は、1994年生まれでこれがデビュー長編。水郷として有名で、“中国のヴェネチア”と言われる江南地域の湖州市徳清出身。チェン監督は、トロントへ留学して映画を学んだが、現在は故郷・徳清に自身の製作会社を立ち上げ、本作はそこで撮影された。
たくさんの運河があり、かつては舟が生活の要だった町・徳清。母は、昔、舟で嫁入りした。ある日、その母に重い病気が見つかる。その治療を巡って、アメリカ人の夫と上海に暮らす長女と旅のガイドをしながら風来坊のように暮らす弟の意見が食い違い……という物語の中に、葬ること葬られること、逝くこと行くことが幾重にも重なり、家族の物語が描かれていく。
主人公である長女を演じるのは、映画『人生って、素晴らしい/ Viva La Vida』、ドラマ『開端-RESET-』などの演技派女優リウ・ダン(劉丹)。本作で金鶏奨助演女優賞に見事輝いた。
チェン・シャオユー監督によると、制作のきっかけは、監督の祖母の思い出。登場人物に自身の家族を重ねながらも、異なる世代それぞれの感情を丁寧に織り上げてオリジナル脚本を書き上げた。最も愛する監督は台湾のエドワード・ヤン監督。この映画を作るにあたって影響を受けたのは小津安二郎監督の映画。また若手を育成するプログラムに選ばれ、脚本から撮影まで指導してくれたのは、一昨年突然の訃報で映画ファンを悲しませたチベット出身の名匠ペマ・ツェテン監督。尊敬する監督たちから得た「真実」を描くことの大切さを、本作に込めたと言うチェン・シャオユー監督。『舟に乗って逝く』にどうぞご期待いただきたい。









公開表記
配給:ムヴィオラ、面白映画
2025年6月13日(金) グランドシネマサンシャイン 池袋、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
(オフィシャル素材提供)