『デーヴァラ』ジャパンプレミア

　登壇者：NTR Jr.、コラターラ・シヴァ監督、キンタロー。

　大ヒットしたインド映画『RRR』で主演したNTR Jr.が２年半ぶりに来日。都内で行われた映画『デーヴァラ』＜ジャパンプレミア＞に、コラターラ・シヴア監督と共に舞台挨拶に登壇した。終盤、NTR Jr.はゲストで登壇したキンタロー。と共に最高のダンス・テクニックを披露して大歓声を浴びた。

　本作は、全世界興行収入約90億円を突破。『RRR』に次いでNTR Jr.史上２番目のメガヒットを記録。壮大な海洋アクションも取り入れており、NTR Jr.の魅力が全編に炸裂する海洋バトル・エンタテインメントとなっている。無法の海と大地を舞台に、巨大ザメを操る海の勇者“デーヴァラ”の伝説を軸に物語が展開していく。

　満員の観客による“タラクさ～ん！　監督～！”の呼び声に招き入れられる形でNTR Jr.とコラターラ・シヴア監督が舞台挨拶に登壇。大きな拍手と歓声で迎えられた。(タラクはNTR Jr.の愛称)

　NTR Jr.は観客に向かって、「こんにちは。お久しぶりです！　日本の皆さんとのご縁に感謝しています。『デーヴァラ』は魂のこもった特別な作品です。楽しんでください！」となんと、日本語で挨拶。会場からは大歓声が上がった。さらに、NTR Jr.は「『RRR』で皆さんのたくさんの愛をいただきました。今回は監督と共に自信作『デーヴァラ』を持ってきました。海洋アクションを楽しんでください！」と続けた。

　また、「『RRR』は日本からブレイクした作品だと思っています。日本は第２の故郷だと感じています。これからもインド映画をたくさん観てください。そしてこれからも僕のことをたくさんサポートしてください！」と会場に呼びかけた。

　今回初来日となったコラターラ・シヴア監督。日本のファンの熱狂的な歓迎ぶりを目の当たりにし、「『RRR』の大ヒットで、皆さんからの底知れぬ愛を体験しました。これからもよろしくお願いします！」と笑顔で挨拶した。

　NTR Jr.は作品について聞かれると「水はVFXで表現することが難しいのですが、素晴らしいチームに恵まれて想像以上のシーンができあがりました。拷問のような撮影もありましたが、監督や皆さんのためなら、頑張れます！　僕が水中で大活躍しているところもぜひ観てください。最後のほうにとっておきの美しいシーンがあるのでポップコーン映画（楽しい映画）を楽しんでださい！」と期待をあおった。

　シヴァ監督は「皆さんの底知れぬ愛を目撃しました。本作のことも深い愛で見守ってください。見逃さないでほしいのはサメに乗るタラクさんです。大いに楽しんでください！」とアピールした。

　終盤、スペシャルゲストとしてキンタロー。が髭をたくえたコスプレ姿で登場。自らを「ジャパニーズ、NTR Jr.」と宣言し、ヒット祈願の“ナートゥ・ナートゥダンス”を披露。「奇跡の二頭身です」と自己紹介して会場を沸かせた。

　さらに、キンタロー。が『デーヴァラ』の楽曲にのせてダンス続けると、突然NTR Jr.も急きょダンスに参加してキンタロー。と一緒に踊りを披露。会場のボルテージは爆上がりとなり、興奮に包まれた。

　熱のこもったダンスを踊り終えたNTR Jr.は「横で見ていたら、たまらなくなって。思わず一緒に踊ってしまいました」とにっこり。キンタロー。は「43年生きてきて、一番言われたい言葉でした」と大興奮。猛特訓して厳しい練習に取り組んだというキンタロー。の見事な踊りに拍手。シヴァ監督からは「レディ・デーヴァラがここにいます！」と称賛の言葉が贈られた。

　インド映画界に初のオスカーをもたらした劇中歌「Naatu Naatu」（ナートゥ・ナートゥ）にのせて、印象的な“高速ダンス”で激しいステップを披露していたNTR Jr.は、キンタロー。の激しい踊りに眼を丸くしながら「このダンスは、とても膝にくるんです」と言いながらキンタロー。のダンスを称賛した。NTR Jr.がキンタロー。に「ヘア・スタイルがデーヴァラと違うね」と笑顔で突っ込みを入れる場面もあった。

　最後にNTR Jr.は「皆さんのたくさんの愛に感謝します。僕からのお返しは、たくさんの良質な映画を作ること。それを携えてまた来日することを約束したいと思います。見応えのある作品です。楽しんでください。応援よろしくお願いします！」と客席に向かって愛と感謝のメッセージを送った。