
登壇者:ポン・ジュノ監督、町田啓太、とにかく明るい安村、チェ・ドゥホプロデューサー
山崎 貴(舞台挨拶のみ)
アンミカ&セオドール・ミラー夫妻、井上咲楽(レッドカーペットイベントのみ)
第72回カンヌ国際映画祭では韓国映画初となるパルム・ドールを受賞、第92回アカデミー賞®では非英語作品史上初となる作品賞ほか最多4部門受賞という快挙を成し遂げた映画『パラサイト 半地下の家族』(19)。誰もが予測できない怒涛の展開をサスペンスフルに描き、日本でも空前の大ヒットを記録した。映画界の歴史を塗り替え、全世界を驚愕と熱狂の渦に叩き込んだ稀代の映像作家ポン・ジュノがアカデミー賞®受賞後初となる最新作で挑むのは、《どん底》からの逆襲エンターテイメント! 使い捨てワーカー vsブラック企業トップの強欲な権力者たちの闘争を描いた『ミッキー17』が3月28日(金)より全国公開となる。
母国・韓国では公開初日からわずか4日間で動員100万人&興収10億円を突破、全米では公開初週1位スタートをきるなど全世界で累計興行収入世界で大きな話題を呼んでいる超注目作『ミッキー17』をひっさげ、ポン・ジュノ監督が5年ぶりに来日。ジャパンプレミアには監督を出迎える豪華な日本ゲストが登場! ポン・ジュノ監督ファン日本代表として俳優の町田啓太、“ジャパニーズ・ミッキー”として使い捨てワーカーのごとく働き、英国の超有名オーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」で日本人初の決勝進出を果たし、今や世界を舞台に活躍する芸人となった“トニー”こととにかく明るい安村、さらに花束贈呈のサプライズゲストとして『ゴジラ-1.0』で第96回アカデミー賞®視覚効果賞を受賞した映画監督の山崎 貴が登壇。さらに、舞台挨拶前のレッドカーペットでは、ポン・ジュノ監督作品の大ファンである、アンミカ&セオドール・ミラー夫妻、女優として活躍する井上咲楽が華を添えた。日本まであと2日、約5年ぶりに来日したポン・ジュノ監督の集大成『ミッキー17』ジャパンプレミアの模様をお届け!
3月26日(水)、グランドシネマサンシャイン池袋、ジャパンプレミアに先立って行われたレッドカーペットイベントに最初に登場したのは、正装スタイルのとにかく明るい安村、水色の春めいた衣装で劇中登場するクリーパーの人形を抱いた井上咲楽、白いジャケットのアンミカ&クリーパーの人形を抱くセオドール・ミラー夫妻、続いてポン・ジュノ監督の大ファンを公言する町田啓太が登場。




そして、本作のプロデューサーであるチェ・ドゥホが姿を見せると場内のボルテージが一段と高まり、ファンとマスコミの視線が集まる中、最後にポン・ジュノ監督が登場すると観客のテンションは最高潮に! 大きな歓声で監督を迎えることとなった。




レッドカーペットの熱気が醒めやらぬ中、満員のグランドシネマサンシャイン・シアター12で舞台挨拶が行われた。
ポン・ジュノ監督ファン代表である俳優の町田啓太と、元使い捨てワーカーであり、今は世界で名の知れた芸人として活躍する“ジャパニーズ・ミッキー”こと、とにかく明るい安村が登場。監督との対面について問われた町田は「ドキドキです! 普段は緊張しないタイプなのですが、今日はヤバいです! 本当に光栄です」、星条旗柄のバスローブをまとった安村も「とても嬉しいです。とにかく“嬉しい”安村ですね。この場に呼んでいただき、そして素晴らしい映画の宣伝をさせていただき本当に嬉しいです」とコメントし場内を盛り上げた。

続いて、観客が待ち望んだ瞬間、ポン・ジュノ監督とプロデューサーのチェ・ドゥホが呼び込まれると、大きな拍手とともに会場は一斉に“「ポン・ジュノ」コール”が! ポン・ジュノ監督は「本日はお越しくださりありがとうございます。『パラサイト』以来5年ぶり、来日できてとても嬉しいです」、チェ・ドゥホプロデューサーは「皆さんにお会いできてとても嬉しいですし、桜の季節に日本に来られたことも嬉しいです」とそれぞれ挨拶した。


念願の対面となった町田啓太が「世界的な監督にお会いできることが夢のようです。今日を楽しみにしていました」と感無量。ジャパニーズ・ミッキーと紹介された安村は、「僕のシグネチャー・ポーズを英語と韓国語で見てもらいたい」とまさかのリクエスト。いつものパンツ・スタイルで2つのポーズを披露し会場を沸かせると、監督は「身を投げ出したユーモア、とても感動的です。圧倒的ですね」と笑顔で答える。そんな監督を見て町田は「実は登壇前から監督が安村さんのネタを楽しみにされていると聞いていたので、今の満願の笑顔を見られて嬉しいです」とコメントした。

そして、ポン・ジュノ監督ファン代表の町田啓太からの質問タイムが設けられた。『ミッキー17』を観て「生存本能を掻き回されるほどの衝撃を受けた」という町田が「監督の作品は命、自然愛、階級など、いろんな要素が入れ込まれています。僕はそこに胸を打たれるし、毎回“生きていてもいい”“頑張っていればいい”と背中を押してもらえます。監督はやはりそのような価値観を大事にされているのでしょうか?」と質問すると、監督は「この映画の主人公はまぬけだけれどとても善良で、労働者として極限の状態・職業に置かれていても最後まで生きようとする。プリンターから出力される時、彼は安村さんのように何も身に着けていません(笑)。それは彼の人生の一部となっていますが、最後まで生き残る気持ち、最後まで諦めない気持ち、そんなミッキーに共感してもらえたら嬉しいです」と回答。

続いて「監督のインスピレーションの源は?」という問いには、「日常的にあるささやかなことを見逃さないようにしています。例えばとんこつラーメンを食べている時にズボンにスープが落ちてしまった。これには一体どんな意味があるのだろう? なぜ? 私はこれをどのようにすればよいのか? いろんなことが思い浮かんできます。小さなことから出発するのです」とアイデア探しの秘訣を披露した。
安村は、「映画では使い捨てワーカーとブラック企業の独裁者が描かれていましたが、一生懸命働いている僕が使い捨てワーカーにならないためのアドバイスを下さい!」とまさかの質問。ポン・ジュノ監督は、「イギリスに行かれた時は今よりも遥かに多くの観客の前で大歓声を浴びたと聞いています。あなたはすでに独自の世界を構築されている。なので決して使い捨てにはならないですよ」と回答し、監督の思いがけない優しい言葉に感動する一幕も。チェ・ドゥホプロデューサーが「まずはハリウッドに行ってください。この作品には自分自身を愛することを学ぶ主人公が登場します。それは誰もが忘れてはいけない気持ちです。ナーシャとミッキー18との経験を通して、ミッキー17は自分を愛することができるようになるのです」と『ミッキー17』に重ねてアドバイスした。
2人のミッキーを見事に演じ分けた主演のロバート・パティンソンについて、監督は「優れた俳優であると同時にクリエイティブで、人間的にも優しい人。現場のスタッフからも人気がありました。物静かだけど優しい人。そしてプリントしたくなる顔をしていますね(笑)」と語り、場内に爆笑を誘った。チェ・ドゥホプロデューサーは「仕事には全身全霊、台本はカラーマーカーを5種類くらい塗り分けて、200回くらい読んでいるはずです。トレーラーには入らず、ずっと現場にいる努力家で献身的な人物です」と常に現場ファーストで撮影に臨んでいたと振り返った。
2人からの質問で、これから映画を鑑賞する観客の熱気も最高潮に達した時、さらにもう1人のサプライズゲストが紹介された。
登場したのは『ゴジラ-1.0』で第96回アカデミー賞®視覚効果賞を受賞した映画監督の山崎 貴。

ポン・ジュノ監督とチェ・ドゥホプロデューサーの来日を花束で祝福した山崎監督は、「『ミッキー17』、本当に面白くてびっくりしました。こんなにワクワクした映画は久しぶりで、まだ観ていない人が羨ましいです(笑)。社会的な問題も内包しているのですが、まずは本当に面白い。素晴らしい映画の完成、おめでとうございます」と絶賛、「監督の『グエムル-漢江の怪物-』は公開当時、先を越されてしまったというような悔しい思いで観ていました。怪獣映画に家族の物語を取り入れる。新しい怪獣映画の形だと思いました」と熱いコメントを発すると、その言葉を受けとめたポン・ジュノ監督は「『ゴジラ-1.0』、楽しく拝見しました。人間と歴史がしっかりと描かれているところが印象的で感銘を受けました。これからも怪獣映画をたくさん作っていきましょう!」と語り、世界で活躍する2人のエール交換が実現した!


最後に、これから『ミッキー17』をご覧になる日本の観客へのメッセージを求められたポン・ジュノ監督は、「この場で既に多くのことをお話しましたが、今回お越しいだだいた山崎監督、安村さん、町田さん、本当に皆さんありがとうございました、これから映画が始まります。楽しんで御覧ください!」と語り、大きな拍手が送られてイベントは幕を閉じた。
人生失敗だらけのミッキー(ロバート・パティンソン)が手に入れたのは、何度でも生まれ変われる夢の仕事、のはずが……それは身勝手な権力者たちの過酷すぎる業務命令で次々と死んでは生き返る任務、まさに究極の“死にゲー”だった! 一発逆転のはずが、ブラック企業の“使い捨て”ワーカーとなってしまったミッキーには、地獄のような日々が待っていた。ブラック企業のどん底で搾取され続けて17号となったミッキーの前に、ある日、手違いで自分のコピーである18号が現れ、事態は一変。マイルドな17号と辛辣な18号、2人になったミッキーは権力者たちへの逆襲を開始する。ターゲットは自分の得しか考えていない強欲なボス、マーシャル(マーク・ラファロ)と現場に“死にゲー”任務を強いる、イルファ(トニ・コレット)だ。使い捨てワーカーvs強欲なブラック企業のトップ、逆襲エンターテイメントが開幕!
全世界を驚愕と熱狂の渦に叩き込んだポン・ジュノ監督が史上最大のスケールで贈る逆襲エンターテイメント『ミッキー17』は3月28日(金)日本公開、かつてない映画体験の幕が開ける!!
公開表記
配給:ワーナー・ブラザース映画
3月28日(金) 公開
4D/Dolby Cinema🄬/ScreenX/IMAX🄬 同時公開
IMAX® is a registered trademark of IMAX Corporation.
Dolby Cinema is a registered trademark of Dolby Laboratories
(オフィシャル素材提供)