
三浦貴大、武田航平がW主演、咲妃みゆがヒロインを務める、映画『やがて海になる』の劇場公開が決定した。
本作は、コロナ禍の2020年に撮影日数僅か1日、制作費0円で撮影した短編映画『ある役者達の風景』が、NHK「おはよう日本」や週刊新潮などで大々的に取り上げられ、その後長編映画として完成、同年9月に渋谷ユーロスペース他全国公開され話題となった沖 正人監督が生まれ故郷を舞台に、自身の人生を投影した、ヒューマン・ドラマ。
広島県の西部、瀬戸内海島嶼部に位置する江田島市で生まれ、島から出ず生きてきた修司(三浦貴大)は、家の畑で父親が突然死した事にずっと責任を感じ実家暮らしで、うだつの上がらない日々を送っていた。そんなある日、東京で映画監督として活躍している幼馴染の和也(武田航平)が、故郷の江田島を舞台に映画を撮ることをテレビで知る。その頃、二人が好きだった幸恵(咲妃みゆ)は妻子ある男と付き合っていた。3人の思いが交錯する中、映画の撮影が始まる。もう若いと言えない人生半ばの男女の《第二の青春映画》が完成した。
本作は昨年、沖監督の地元・広島県にて撮影が開始され、エキストラなど地元の協力を得て撮了。まずは地元の広島にて、八丁座、呉ポポロシアターで先行となる8月公開が決定。秋には全国に拡大公開を予定している。
公開にあたり、キャストのコメントが到着。修司役の三浦貴大は「修司を演じるにあたって、今回は多くの努力を必要としませんでした」と撮影地・江田島の風景や雰囲気そして共演者に助けられことを明かし、武田航平も「沖監督の故郷へのあまりにも強い情熱、携わってくださった方々の愛が詰まっています」、咲妃みゆも「人や自然の尊さを感じられる素敵な映画が誕生したことを幸せに思います」とコメント。そして地元広島・江田島出身の監督の沖正人からも「この作品が、広島だけでなく、世界中の人々の心に届くことを願っています」と、熱い思いが伝わる言葉が届いた。
コメント
三浦貴大
修司を演じるにあたって、今回は多くの努力を必要としませんでした。幼馴染の二人、和也と幸恵を演じた武田さん、咲妃さん。江田島の風景や肌で感じる雰囲気。そういったものに助けられ、修司という人物像が自然と形作られた気がします。特に幼馴染の二人は不思議なことに、本当に昔からの友達であるかのように感じていました。あとは、沖監督と、脚本に身を委ねるのみでした。この作品での多くの出会いは、私にとっての宝物です。私は文章を書くのが苦手で、すべての思いを伝えるのが難しいのですが、ぜひ映画を見て、江田島の風を感じていただければと思います。

武田航平
故郷を振り返ることはありますか? それは場所だけでなく、心の故郷も含めて。この映画は『あの時』には気づけなかった故郷の清らかさ、尊さ、儚さ、無形の財産と向き合える作品です。和也と修司という現在対極にいる親友同士が、それぞれ違う角度から故郷を表現し、心の会話を進めていく姿があまりにもエモーショナルです。江田島や呉の素晴らしい海と暖かな方々に支えらて撮影に挑みました。三浦くんの圧倒的体現力と俳優力、咲妃さんの憂い帯びた可憐な儚さ、沖監督の故郷へのあまりにも強い情熱。携わってくださった方々の愛が詰まっています。ぜひ、劇場でそれぞれの故郷と向き合っていただけたら幸いです。

咲妃みゆ
呉や江田島は不思議と心が落ち着く場所でした。私の故郷とどこか通ずるものを感じたからだと思います。暑い時期の撮影には数々の困難が立ちはだかりましたが、故郷を想う沖監督の大きな愛とスタッフの方々や共演者の方々の熱意が強く結びついた先に、人や自然の尊さを感じられる素敵な映画が誕生したことを幸せに思います。三浦さん、武田さんとは今回が初共演だったのですが、人見知りであるはずの私が最初から自然体で居られたことに自分でも驚きました。幸恵役を追究できたのはお二人のおかげと深く感謝しております。どうかこの作品が、ご覧くださる方々を優しさでそっと包むことができますように……。

沖 正人(監督)
これまで広島を舞台にした多くの映画を観てきました。
広島で生まれ育った私にとって、地元が映画で取り上げられるのは嬉しいことです。
しかし、任侠や戦争ばかりが題材となることに、もどかしさを感じてきました。
だからこそ、私が「これまで誰も観たことのない、最高純度の広島映画」を撮ろうと決意しました。
この作品が、広島だけでなく、世界中の人々の心に届くことを願っています。で感じた「演技で心揺さぶられる感覚」――その衝撃と感動を、スクリーンで味わっていただける日が今から待ち遠しいです。
ストーリー
広島県の西部、瀬戸内海島嶼部に位置する江田島市で生まれ、島から出ず生きてきた修司は、家の畑で父親が突然死したことにずっと責任を感じ、母と実家暮らしで、うだつの上がらない日々を送っていた。そんなある日、東京で映画監督として活躍している幼馴染の和也が、故郷の江田島を舞台に映画を撮る事をテレビで知る。そんな頃、二人が好きだった幸恵は妻子ある男と付き合っていた――。3人の思いが交錯する中、映画の撮影が始まる。
(2025年、日本)
キャスト&スタッフ
出演:三浦貴大、武田航平、咲妃みゆ
監督・沖 正人
製作:ABILITY
制作プロダクション:KAZUMO
オフィシャル・サイト(外部サイト)
公開表記
配給:ムービー・アクト・プロジェクト
今夏、広島先行公開決定!
(オフィシャル素材提供)