
イントロダクション
『河童の⼥』など、⼈⽣がうまく⾏かない⼈々を独⾃の視点で捉えた作品を送り出している辻野正樹監督による最新⻑編作品。
コーエン兄弟やポン・ジュノ作品を彷彿とさせるブラック・テイストでありながらもペーソスあふれる、哀しい⼈間の想いを、ユーモアを交えて描いたロード・ムービーである。
ギリシャ悲劇の「オイディプス王」、ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」、⽇本映画の名作「⻘春の殺⼈者」、そして新たな⽗親殺しの物語が⽣まれた。
これは悲劇なのか、喜劇なのか?
2024年11⽉にエストニアで開催された世界15⼤映画祭のひとつ「タリン・ブラックナイト映画祭」(28th Tallinn Black Nights Film Festival)クリティック・ピックス・コンペ部⾨にて「最優秀作品賞」を受賞した。
監督を務めたのは、『河童の女』など、人生がうまく行かない人々を独自の視点で捉えた作品を送り出している辻野正樹監督。現実世界でも、80歳を過ぎた高齢の親が50代のひきこもりを養っていることは「8050問題」として広く社会問題化している。辻野はそういった現実を下敷きに、コーエン兄弟やポン・ジュノ作品を彷彿とさせるブラックテイストでありながらもペーソスあふれる、哀しい人間の想いを、ユーモアを交えて描いたロード・ムービーに昇華させた。
主演は、『雨ニモマケズ』(飯塚冬酒監督)、『ぴっぱらん!!』(崔 哲浩監督)、ドラマは、NHK「虎に翼」、CX「PICU 小児集中治療室 スペシャル 2024」など近年、活躍目覚ましい中野マサアキと、イタリアの古典仮面喜劇コメディア・デラルテを主催するほか『おーい!どんちゃん』『茜色に焼かれる』『ガンニバル』など舞台・映画で活躍する大塚ヒロタが務めた。

ストーリー
美術教師だった父親(たかお鷹)の世話になりながら引きこもり気味の怠惰な生活を送っているソウタ(中野マサアキ)。ふとしたきっかけで父親を殺害してしまう。疎遠だった弟アキラ(大塚ヒロタ)とともに反発をしあいながらも父親の死を隠そうと事態を収拾すべく奮闘する。叔父(加藤 満)や父親の恋人(山下容莉枝)を巻き込みながら、事態はどんどんと悪い方へと進んでいくのだが……。
(2024年、日本、上映時間:94分)
キャスト&スタッフ
監督:辻野正樹
出演:中野マサアキ、大塚ヒロタ、たかお鷹、山下容莉枝、加藤 満、関口アナン、芦原健介、西山咲子、如月まりな、手塚みのる、高橋好史
ギャラリー







予告編
オフィシャル・サイト(外部サイト)
公開表記
配給:GACHINKO Film
2025年4月12日(土)よりユーロスペースほかロードショー!
(オフィシャル素材提供)