イベント・舞台挨拶

『ネムルバカ』大宮 舞台挨拶

© 石黒正数・徳間書店/映画『ネムルバカ』製作委員会

 登壇者:久保史緒里(乃木坂46)、平 祐奈、阪元裕吾監督

 人気漫画家:石黒正数による傑作青春漫画「ネムルバカ」が実写映画化。メガホンをとるのは『ベイビーわるきゅーれ』シリーズで知られる今最も勢いのある監督、阪元裕吾。本作の主人公は、大学の女子寮の同じ部屋に住む2人。後輩・入巣柚実役を久保史緒里(乃木坂46)が、先輩・鯨井ルカ役を平 祐奈が演じる。本作で2人は初共演、W主演となる。映画『ネムルバカ』は、3月20日(木・祝)より新宿ピカデリー他にて全国公開中!

 公開の熱は冷めないうちに打て!とばかりに本日は仙台からの大宮へと舞台挨拶ツアーを敢行。登壇したのは久保、平、阪元監督の3名。

 「Filmarks(フィルマークス)」での初日満足度1位を獲得、現在も高いスコアを維持。さらにはSNSでも大好評の本作。反響をそれぞれに聞くと「呟いてくださっている方が多くて嬉しいです」と平、続けて久保は「もちろん1回観てくださるだけで嬉しいことですけど、何回も観てくださっている方がすごい多いような気がしています」と続けた。客席に鑑賞回数を聞くと、2回目以上の方も多く、久保が「我こそは 1番観てますっていう方は?」と尋ねると6回、さらには10回という猛者も現れた。この日は仙台で舞台挨拶の後、大宮に移動しての舞台挨拶。中には登壇者と同じく、仙台参加の後、大宮にも参加している熱列ファンも。監督にも反響を聞くと「原作物の映画は生まれて初めて撮ったんですが、ほんまに原作ファンの方にどう思われるんやろうか……?と1番思っていたところなんです。大丈夫やったんか!って思える反応が多くて嬉しいです。原作ファンの皆様に見てもらえると嬉しいですね」と笑みがこぼれていた。

 ちょうど1年前の今日がクランクイン。「ルカとピートモスがOTレコーズに行くシーンが初日だったんです」と平。「その次の日に久保さんがクランクインで、2人のアパートで「先輩起きてくださいよー」(入巣がルカを起こすシーン)の撮影でした。「起きてくださいよ」なんて何回やったやろ?っていうぐらいやりましたよね」と初日の思い出を話す監督。しみじみと当時のことを思い出し笑顔になる3人に会場も和やかなムードに包まれた。

 その後お客さんやスタッフからの質問が書かれた紙の入ったボックスが用意され、引いた質問に答えた。久保が引いたのは「原作者の石黒正数先生とお話しされる機会はありましたか?」の質問。初めて完成した作品を試写会で観た時に石黒に挨拶をしたという久保と平。「一緒に観るというのはなんか、すごいドキドキだったね!」と平。久保は「「あ! 入巣さん! ルカさん!」て呼んでいただけたのがすごい嬉しかったですね」と二人とも緊張しつつ原作者の石黒に認知されたことがとても嬉しかった様子。撮影前からコミュニケーションを取っていた監督は「バンドマンの怠惰な日常を、バンドマンのリアルを描いて欲しいっていうお話があったので、原作にはないオリジナル・シーンも追加させていただきました。(インディーズ・バンド“ピートモス”の)メンバー3人がラスト・シーンにエアドラムとかで入ってくるじゃないですか? それが原作ファンからしたら、この入巣とルカ2人の話になんであの男3人が入ってくるんだ!と怒られるかな?と思ったら意外とみんなあそこがいいんです!って言っていただけて」久保と平も「大好き!」というラスト・シーン、監督は少し原作ファンの反応を気にしていたことが明かされた。監督はあえて原作にはない、入巣も一緒に歌う演出を取り入れたそうだ。「どんなテンションの面持ちだったんですか?」と監督に聞かれ久保は「あの撮影はすっごい記憶に残っていて。あの日はあのライブ会場に入るだけで私はもう泣いてしまいそうで。1日中朝からずっと現場には入っていたんですが、たいちゃんのライブ・シーンというのを見られていなかったので、撮影の時が初見でした。とにかくもう本当にこの曲の歌詞もそうですし、なんか物理的な距離はあっても自分にだけ分かる何かっていうものをすごい感じて。距離は遠くとも1番近くに感じたシーンだったのでぐっちゃぐちゃでした」と振り返った。

 平が引いたのは「もし皆さんがルカの立場だったら自分の描いていた未来とは違うソロ・デビューのオファーを受けますか?」という質問。

 これには「すごい質問!」「誰ですか?この質問書いた方??」と全員好反応。「入巣はやだやだ言ってますけど、なんか否定できるものではないというか……ルカ先輩の今までの考えを聞いて、海でのシーンの会話とかを知った上での選択なので。腑に落ちるという感じがあるから……で自分はどうなのか⁉ていうね。難しい!」と久保は悩まし気。平は「1回やってみるんじゃない??1回はね。やめるのはね、やめようと思えばやめられる気がするし。続ける方が大変だと思いますし。やらない後悔よりやって後悔かな……」と自身の考えを交えた平らしい返答。

 二人に「監督はどうします?」と話を振られた監督は「自分が朝ドラとかを撮ることになるってことですか?」と監督らしい解釈。「朝ドラは素晴らしいですけど、でも大衆娯楽が好きだから結構乗っちゃう派なんですよ。すごい尖っていると思われがちなんですけど。昔のファンの人に、僕の夢はゴジラを撮ることです。と言ったらなんか2時間ぐらい説教されたこともありました。“A。または人間、”の気持ちです。なんか商業のレール乗ったなあいつ、みたいなこと言われるかもしれないですけど『ネムルバカ』でもめちゃめちゃ好き放題やらせてもらっているので、塩梅を自分の中で見つめるっていうことが大事なんじゃないでしょうか?はい、阪元でした」と自分に置き換えての考えを話した。これには会場からも暖かい拍手が送られた。

 続けて「皆さんは今でも忘れられない思い出の曲はありますか?」という質問を久保が引き当てる。久保は「私は『ネムルバカ』です!」と即答。「私は歌も歌ってたりするんですけど……今迷わず言っちゃった! でも、ちょうど今日で撮影から1年じゃないですか? 本当に私は撮影していた頃から今日まで聞かなかった日はないっていうぐらい、今も現在進行形で毎日聞いてますね。『ネムルバカ』の撮影が終わった後もずっと聞いて活力にしてました。私が絶対に一番聞いてると思う。もう宝物です」と自分にも数多くの曲がある中で熱弁。

 これには平も「嬉しい! 嬉しいですね」と感謝しきり。そんな平は「私は頑張ろう!って思う時に聞く「僕が手を叩く方へ」(乃木坂46)です」とアンサー。親友である久保のセンター曲を挙げた。


 最後に「実際にお互いにここが後輩っぽいな、先輩っぽいなと思うことありますか?」という質問を久保が引く。作中では先輩後輩の関係性の二人。プライベートでも平が年上。撮影中はずっと先輩後輩感があったものの、終わってからは全然ないとのこと。ここで久保が「先輩ですしこんなこと撮影中は言えなかったと思うんですけど・・・朝仙台に向かう時とかも、正直寝たいじゃないですか?都内から仙台まで大体1時間半かかるのに、なんか1時間ぐらい寝なくてずっと喋ってて。たいちゃんに「おやすみ」って言ってもずっと喋るから、眠れバカ!って言ってました」と二人のやり取りを暴露しお互いに笑いあっていた。

 イベントの最後にそれぞれから一言ずつの挨拶へ。監督「こんなにたくさんの人に来ていただいて本当に嬉しく思っております。ゴールデンウィークぐらいまで頑張っていけたらと思っておりますので、皆様ぜひとも感想の方ツイートしていただければと思います。映画の感想って批評など、そういうレビューみたいな少し堅苦しいイメージがあるかもしれないですが、本当に一言二言だけでもいいのでこういう思い出があったなとか懐かしいことを思い出させる映画にしたつもりですので、書いていただけたらとっても励みになります」。
 平「今日しーちゃんと仙台も行って。しーちゃんの地元にも行けて本当にただただ旅行しているような気分ですごい楽しいです。この映画は生きているだけで素晴らしいんだよっていう自分の今日まで生きてきたこの人生を肯定してくれるようなすごく、いろんな言葉が心に刺さる映画ができたなって思っています。私も生涯大切にしたいなと思える作品です。そしてしーちゃんと監督と素敵なキャストスタッフの皆さんと出会えることもできました。これから先も何か壁にぶつかった時は『ネムルバカ』を思い出していただけたら嬉しいなと思います。実は他のキャストの方はいろいろと舞台挨拶まだ予定されているそうなんですが、しーちゃんと私の二人は今日が最後らしいです。でもまたやりたい! それには皆さんの声が必要なんです。2人でまた皆さんの前でお話ができるように、いろんな口コミとか何でもいいのでお力添えいただけると、また私たちがここに立てるかもしれないので、もしよかったら引き続き応援よろしくお願いします」。


 久保「今日が撮影初日からちょうど丸1年ということで、そんな日に皆さんの前でこうやって作品を届けられて、お話させていただいてることが本当に嬉しいなと思います。撮影は本当にちょうど1年前だったので、その頃自分たちの中で過ごしていた青春の日々を公開という日を迎えて、それから公開3週目に入りました。今もこうしてその私たちが過ごした青春の日々を皆さんにご覧いただくことができて、皆さんの中には大学生活だったりだとか、それだけじゃなく、いろんな青春の日々だったりだとかもしくは自分が青春だと感じていなかった日々すらも実は青春だったりだとか。そういういろんな気持ちをこの映画を見て思い出したり、思い返したり、そういうきっかけになっていたら嬉しいなと思います。是非、今日はなんとなく何もなかったなとか、なんか今日終わっちゃいそうだな、みたいな日に映画館にまた立ち寄っていただけたら嬉しいです。この作品は本当にいろんな個性を持った人が出てくるので、みんなに会いにまた劇場に来てください。そんな皆さんのお力があれば私たちの舞台挨拶がまた叶うんじゃないかなと信じておりますので、ぜひぜひ!」とそれぞれ話し、大きな拍手と包まれイベントは終了した。

公開表記

 配給:ポニーキャニオン
 全国公開中

(オフィシャル素材提供)

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