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カズオ・イシグロ×石川 慶『遠い山なみの光』第78回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門正式出品決定!

© 『遠い山なみの光』製作委員会

 「わたしを離さないで」などで知られるノーベル文学賞受賞作家カズオ・イシグロ原作、『ある男』(22)で第46回日本アカデミー賞最優秀作品賞含む最多8部門の受賞を果たした石川 慶監督による、広瀬すず主演映画『遠い山なみの光』(配給:ギャガ、夏公開予定)が、フランス時間5/13(火)~24(土)開催予定の第78回カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門に見事選出され、正式出品が決定した。

 石川 慶監督作品がカンヌ国際映画祭に選出されるのは初めて。カズオ・イシグロ氏も、1994年にクリント・イーストウッドやカトリーヌ・ドヌーヴらと共にコンペティション部門の審査員を務めているが、出品者側として参加するのは初。広瀬すずは2015年に参加した是枝裕和監督作『海街diary』以来2度目、二階堂ふみは初参加となる。華やかなワールドプレミアにぜひご注目いただきたい。

 2017年にノーベル文学賞を受賞し、「日の名残り」「わたしを離さないで」など、映画化作品でも非常に高い評価を受ける作家カズオ・イシグロが、1982年に綴り、王立文学協会賞を受賞した長編小説デビュー作品「遠い山なみの光」。自身の出生地長崎を舞台として繰り広げられる本作は、戦後間もない1950年代の長崎、そして1980年代のイギリスという、時代と場所を超えて交錯する“記憶”の秘密を紐解いていくヒューマン・ミステリー作品となっている。

 監督を務めるのは石川 慶。カズオ・イシグロも大ファンだという2022年の『ある男』は、長編デビュー作『愚行録』(17)以来再びヴェネチア国際映画祭オリゾンティ・コンペティション部⾨にてワールドプレミアを迎え、第46回⽇本アカデミー賞では最多13部⾨でノミネート、最優秀作品賞を含む最多8部⾨受賞という快挙を達成し、国内外で高く評価された。本作が『ある男』以来3年ぶりの映画作品となる。

 近年の日本映画のカンヌ国際映画祭「ある視点」部門への出品作としては『あん』(15/河瀨直美)、『海よりもまだ深く』(16/是枝裕和)、『PLAN 75』(22/早川千絵)、『ぼくのお日さま』(24/奥山大史)などがある。映画祭の正式上映(上映日未定)に合わせての、石川 慶監督に加え、広瀬すず、二階堂ふみの渡航は調整中となっている。

コメント

石川 慶監督
 一報を聞いて、まずは心からホッとしました。正直な気持ちです。
 この歓びは、これから映画祭に向けて少しずつ実感が湧いてくるのだと思います。
 キャスト、スタッフ、関係者の皆さま、長崎の方々、そしてカズオ・イシグロさんに、心から感謝いたします。
 本当にたくさんの人の思いが込められた作品です。
 その思いが、カンヌを通して世界中に届きますように。

広瀬すず
 素直にとっても、嬉しく光栄に思います。ゾクゾク不穏な空気が漂っていて、その作品の空気にちゃんとのまれながら日々お芝居を楽しませてもらった現場でした。まだ私も完成を観られていませんが、監督たちと、この喜び、幸福感を共有できること、何より嬉しいです。

© 『遠い山なみの光』製作委員会

二階堂ふみ
 この作品が日本に留まらず世界の方々に観ていただけること、とても嬉しく思います。
 あの時代と今を繋ぐ、素晴らしい作品です。情熱を注いだ石川監督、全てのスタッフの方々へ、おめでとうございます!

© 『遠い山なみの光』製作委員会

キャスト&スタッフ

 原作:「遠い山なみの光」カズオ・イシグロ/小野寺健訳(ハヤカワ文庫)
 監督・脚本・編集:石川 慶
 出演:広瀬すず、二階堂ふみ
 製作幹事:U-NEXT
 制作:分福/ザフール、Number 9 Films

公開表記

 配給:ギャガ
 2025年夏 全国ロードショー

(オフィシャル素材提供)

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