
登壇者:髙石あかり、井上想良、東野絢香、三元雅芸、園村健介
4月11日(金)より公開中の髙石あかり初主演映画『ゴーストキラー』の公開記念舞台挨拶が、4月12日(土)に新宿バルト9にて行われた。
主演の髙石あかりをはじめ、共演の井上想良、東野絢香、三元雅芸、監督の園村健介が登壇。満席の会場を盛り上げた。
大勢の観客で埋まった会場内に登壇した髙石は「本日は多くの方に足を運んでいただけてものすごく感激で、今は胸がいっぱいです。昨日から公開されたんですが、本当に多くの方が観てくださって。うれしいコメントをいただいて本当にうれしいです」と感無量な様子で挨拶。

初の単独主演となる本作について「本当に多くの挑戦や、壁を与えてくれた作品。それを乗り越えられたかどうかは、皆さんからの評価だと思いますが、自分としては激動の毎日でした。この日々は、これからの俳優人生でものすごく大切になってくるだろうなと思っています」と語る髙石は、「きっと観ていただいたら分かると思いますが、ものすごい熱量がありますし、コメディーとしても気軽に観ていただける作品でもあるので。これから観ていただく皆さんの感想が気になっています」とコメント。

アクション監督として参加した『ベイビーわるきゅーれ』シリーズなどで、長らく髙石とタッグを組んできた園村監督も「髙石さんは本当にすばらしくて、ほとんどお任せみたいな感じでした。だから髙石さんで持っている映画だと思いますね」と絶賛。その言葉に「何を言っているんですか! そんなことないです」と照れくさそうに返した髙石だが、「そんなことあります!」とたたみかけた園村監督。そんなふたりのやり取りに会場からも大きな拍手が送られた。

そしてあらためて園村監督に、それぞれのキャスト陣の印象について質問が。まずは髙石について「髙石さんとは何年か前からご一緒しています。最初は17歳の時でしたが、会話のやり取りも大人だなという印象。そして本気で面白いなと思えるお芝居をされているので、本当にすてきな女優さんだと思っています」と語ると、髙石も「10代の時からご一緒させていただいて。わたしが想像するアクションは園村さんがつくってくださったもの。わたしの動きなどは園村さんがベースになっています。もちろん自分としてはまだまだなところはあるんですが、それでも園村さんとずっと一緒にアクションをやらせていただけているのは、ものすごくぜいたくなことだと思っているので。それをかみ締めたいなと思います」と返した。

続いて井上について。「井上さんはめちゃくちゃやさしい人なんですが、今回の役は逆で、人の頭をたたいたりするような役なんですが、その時も相手に気を遣われていて。心を痛めてないかと少し心配になるくらいやさしい方だなという印象です」と園村監督が語ると、井上も「そういうところまで見ていただけて、しあわせだなと思います」と笑顔。

さらに東野について「役柄的に、悲壮感のある設定だったんですけど、東野さんに演じていただけたことで、キュートで、面白みのある役になった。そこも注目していただけたら」と園村監督が語ると、東野も「そう言っていただけてうれしいです」と笑顔で返答。

さらに三元については「三元さんとは付き合いが長いので、あらためて言うのは難しいですが。これまで三元さんは出来の悪い中ボスだったり、アクション担当だったりということが多かった。でも今回はいちばん、普段の三元さんに近い役柄。愛嬌(あいきょう)がある役なので、そこらへんに注目していただけたら」と園村監督が語ると、「うれしいですね。台本を読んで、すごい空気を読まないキャラクターかなと思っていたんですけど、ふみかに取り憑いた後の、ふみかとの関係性を楽しんでいただけたら」と呼びかけた。

そんな本作の物語にちなみ「もし幽霊に取り憑かれるとしたらどんな幽霊がいい?」といった質問も。それには「おばあちゃんの幽霊。ずっと身体を気遣ってほしい」(髙石)、「博士の幽霊。テストの問題とかを教えてくれそう」(東野)、「台本の読み合わせに付き合ってくれる幽霊」(三元)、「スパルタな幽霊。サボりがちなんで、どうせ憑かれるならいい方向にいきたい」(井上)、「常に自分をはげましてくれるような幽霊」(園村監督)と個性豊かなコメントが次々と飛び出すなど、大盛り上がりのトークとなった。


さらに撮影時の裏話について質問された髙石が「とてつもないなと思ったことが一個あります」と切り出すと、あらためて三元に説明を促すひと幕も。それを受けた三元は「予告編にもあったアクション・シーンのリハーサルをやった時にあばらを折ってしまいました。もちろんアクションって事故やケガがないように万全を尽くすわけですが、本人同士がヒートすると制作サイドではどうしようもなくて。往々にしてケガをしてしまうことがあります。ですからあばらが治らないままにアクションをやらせていただきました」と明かすと会場からは拍手が。

それには髙石も「いちばん近くにいたのに、それが本当に分からなくて。終わった後にそれを知って衝撃でした」と驚きを隠せない様子。三元も「あの時はコルセットで固めていました。リハーサルの翌日に病院に行って。ヒビが入っているのかなと思ったら、折れていると言われた」と振り返る。
それを補足するように「アクションの時ってスッと息を吐いたりするんですけど、あばらなので、呼吸をするたびに痛かったと思うんです。僕も三元さんから(骨折だと)報告された時に、もし駄目なら降りますと言われたんですけど、この役は三元さんじゃないと想像できないですと言って無理やり出てもらった」と明かした園村監督。そんな園村監督の思いを受けた三元は、「監督に、スケジュールは延ばせますか? 無理なら降りますとお話をしたら、待つと言ってもらったので。そこからはケガを治すことに専念しました。アクション・シーンを1週間延ばすと。治る過程のギリギリまで、いいバランスの時にやらせていただきますと言って。はじめて連日、酸素カプセルに行ったり、回復に効くものはありとあらゆるものを試しました」と述懐。

実際の撮影の時は「相手の方にも、現状どうですかと言われたんですけど、遠慮されたら一生後悔する、と言ったので、相手の方も遠慮なくやってくれた。でも結果、折れて良かったというか、地が固まったというか。リハーサルの時よりも超えたものを出せた気がします」という三元。「ものすごい超絶アクションなんですよ。すごい距離が近くて、本当に当たっているんですよ。想像ではなくて、ちゃんと当てて、感じて、そこから手を繰り返すというか……」と興奮気味に語る髙石に、「アクション女優のようなことを言ってますね」と笑った三元だが、「でもそれはどの作品でも成立するというわけではなくて。相手の方や、園村さんだからこそやれたこと。奇跡の座組だったと思います」としみじみと語った。
一方の髙石が印象的だったアクション・シーンは、バーでの格闘シーンだったそうで、「今、思い出してもすごい一日でした」という髙石。「わたしも頭がパンクして、動けなくなってしまったので、一回休憩をとりましょうということになりました。そしたら涙がスーッと止まらないという。それは悔しいとかそういうことではなく、生理現象的なものなんですけど、きっと限界だったんですよ。だからそこから一歩先に進ませてくれたのはこの座組だったからだと思っていて。そこはちょっと記憶がなくてあれなんですけど、そのシーンはぜひ観ていただきたいなと思いますし、全員がそれくらい気持ちを込めて、高めて挑んだ作品なので、ぜひ観ていただきたいなと思います」と呼びかけた。

そんな舞台挨拶もいよいよ終盤に。最後のメッセージを求められた髙石は、「先ほどの回の舞台挨拶で、この作品を盛り上げようということで、お客さまにハッシュタグを決めていただきました。その中に『#ふみか塩かけちゃえ』というのがあって。個人的にドはまりだったのですが、観ていただくとそのようなシーンが出てきます。観終わった後に何かを感じた方は、ぜひ『#ゴーストキラー』と一緒に『#ふみか塩かけちゃえ』と投稿していただき、この『ゴーストキラー』が長く続いていけるように応援していただけたら」とメッセージ。

さらに井上が「観たことがないような、胸が熱くなるような、まばたきもできないようなアクション・シーンがたくさんあって。僕も息が止まる思いで完成した作品を拝見させていただきました。本当に観たことがないことがここで展開されるので、ぜひ目に焼き付けて帰っていただけたら」と続けると、東野が「今から観てみていただくのが本当にうれしいです。ボリュームたっぷりなカッコいいアクション映画になってるので、ぜひ楽しみにしてください」。


そして三元が「ご覧になっていただいて、面白いと思っていただけたら、またぜひとも劇場に遊びに来ていただきたいです。それとハッシュタグをつけて発信していただけたら『ゴーストキラー』の応援になりますので、ぜひ楽しんでください」とメッセージ。
最後に園村監督が「自分が今まで撮ってきた中で強い手応えを感じた作品です。この作品を観て何か感じたことや、面白いと思ったことをぜひハッシュタグをつけて広げていただけたら」と会場に呼びかけた。

公開表記
配給:ライツキューブ
4月11日(金)より、新宿バルト9ほか全国ロードショー
(オフィシャル素材提供)