映画『なのに、千輝くんが甘すぎる。』の完成披露試写会が都内で行われ、舞台挨拶に主演を務める高橋恭平(なにわ男子)を筆頭に、共演の畑 芽育、板垣李光人、莉子、曽田陵介、中島瑠菜、鈴木美羽らフレッシュなキャストたちと新城毅彦監督の8名が胸キュンドラマにふさわしいピンクのハートや風船やピンクカーペットなどで飾り付けられた舞台に登壇してクロストークを繰り広げた。
本作は、講談社「月刊デザート」にて連載中、既刊8巻で230万部を突破した亜南くじらによる同名マンガを実写映画化したラブ・ストーリー。如月真綾(畑)は人生初の告白に玉砕。そんな彼女は千輝 彗(高橋)から秘密の“片想いごっこ”を提案される――。胸キュン・シーン連続の“女子憧れ度No.1”の青春ラブ・ストーリー。『ただ、君を愛してる』(2006)、『僕の初恋をキミに捧ぐ』(09)、『ひるなかの流星』(17)、『午前0時、キスしに来てよ』(19年などの新城監督がメガホンを取った。
舞台挨拶の冒頭で高橋は「昨日寝れなかったです」と緊張していることを明かした。本作で陸上部のエースで学校一のイケメン・千輝 彗役を務めた高橋はステージを見渡し、「ピンク、可愛いですね。僕にぴったりだと思います」と笑顔を見せる。テーマになっている“片思いごっこ”について高橋は「片思いのふりをして相手にその瞬間を楽しんでもらうというか、お互いに好きになってはいけない。2人だけの秘密にするという条件があります」と説明。
また、役作りについては「クールに見られがちなところとかは、僕もそういうところでは共感したり、一緒だなと思うところもありました。僕が(制服の)ブレザーを着てることで“最強”と“最強”ですよね」と話し、「胸キュンさせるっていう感覚より、胸キュンさせちゃったみたいな。させちゃいました~みたいな。その感じを意識して演じていました」と笑顔でコメントした。
甘いシーンが満載の本作。特に印象的な「甘いシーン」でもある「お姫さま抱っこ」のシーンについて、劇中で高橋にお姫さま抱っこされた、ヒロインの如月真綾役を務めた畑が「高橋さんはだいぶ手こずっていたと思います」と話すと、高橋は、「メンバー(なにわ男子)をお姫さま抱っこすることとかはあるんですよ。道枝駿佑とかを遊びで」と打ち明け、今回は「お互いが負担にならないように大きな卵を抱くような感じで丁寧に扱いました」と裏話を明かした。
作品のテーマにちなんで、今、胸キュンしているものについて聞かれると、莉子は「車」と応え、「免許を取ったので、女子みんなでドライブしたい」と笑顔。曽田は「ご飯」。食べるのが大好きで太ったそう。中島は「まんが」。発売日が待ち遠してたまらないと楽しそうに話した。板垣は「季節」と発表。「冬が好き。ファッションが好き」と応えていた。畑は人気キャラクターの「ちいかわ」。キャラクターが大好きなんだとか。鈴木は畑を見つめながら「めいめい」。仲良しになりたいのだそう。高橋は「サウ活」。週に5回ぐらい行くほど好きなんだとか。高橋と一緒にサウナに行ったことがあるという曽田が「ずっと入ってるんですよ、熱いところに。しかも全然顔に汗かかない」と感心していた。
新城監督は、本作について「両想いになっちゃいけないんですけど、両想いに見えるんですよ。この2人(高橋、畑)はどのくらい鈍感なのか、ピュアなのかと思うんだけど、そこを言うと身も蓋もない。片想いのほうが楽しい時もある。僕はもう忘れちゃいましたけど」と話し、「最後に2人は……」と結末を突然舞台上でネタバレ。
最後に完成を祝してハート型の紙吹雪が飛び出すキャノン砲でド派手に祝砲を放つ演出もあった。
高橋が「僕が知るかぎり“ベストオブ胸キュン・ストーリー”になっていると思います。これから片想いをする方だったり、もっと青春を味わいたいという方だったり、いろいろな世代の方が楽しめる作品です」と笑顔でメッセージを伝えた。
登壇者:高橋恭平(なにわ男子)、畑 芽育、板垣李光人、莉子、曽田陵介、中島瑠菜、鈴木美羽、新城毅彦監督
(取材・文・写真:福住佐知子)
公開表記
配給:松竹
3月3日(金)より全国ロードショー