3月19日(土)、『愛なのに』スマッシュヒットと『猫は逃げた』公開を記念し、池袋HUMAXシネマズにてスペシャルトークが行われ、『愛なのに』主演の瀬戸康史、『愛なのに』『猫は逃げた』両作品に出演する毎熊克哉、脚本を手がけた城定秀夫監督が舞台挨拶に登壇した。
古本屋の店主、多田を演じた瀬戸。公開から1ヵ月弱、周囲の反響について聞かれると「今までにないような表現をさせていただいて、『こんな瀬戸康史は初めて見た!』というような嬉しい感想をたくさん読んでいます」と挨拶。城定監督は「キャストが決まる前は、多田はもう少し冴えないキャラクターだったんですけど、瀬戸さんに決まってからは瀬戸さんに寄せて変えていきました。それでも冴えない設定は変わらないんですが、思った以上に(瀬戸さんに)馴染みましたね。パーマをかけたりヒゲをはやしたりと外見的な作り込みもありつつ、お芝居の部分でもうまく表現してくれました」と信頼を寄せる。
そして、多田の昔のバイト仲間、広重を演じた毎熊は「公園のシーンでちょっとだけ出てくる鉄棒少年など、本筋とは関係ない人たちで物語を広げてくるところが、城定さんの作品っぽくて好きでした」とコメント。
R15指定のラブ・ストーリーとなる本作。瀬戸は「いざ現場に入ってみたら、城定さんが裸で男性側、助監督の方が女性側になって濡れ場を実演してくれたんです。それを見て、自分が恥ずかしがっているのが申し訳ないし、100%でぶつからないといけないと思った」と撮影時を述懐。すると、過去に城定監督作品で濡れ場の経験のある毎熊は「城定さんは女性側を実演された時がめちゃくちゃ上手なんですよ。特に表情がすごく良くて」と意外なエピソードを明かして会場を笑わせた。
瀬戸と毎熊は、朝ドラ「まんぷく」以来の共演で親交も深く、この日の舞台上でも「せっちゃん」「まいちゃん」と呼び合う仲。瀬戸が「まいちゃんの今日のパーマと髭は(『愛なのに』の)僕を意識してるんですか?」と弄れば、毎熊も「かっこいいなと思ったら真似したくなるじゃないですか」とニヤニヤ。そんな2人に久々の共演について訊ねたところ、毎熊は「(「まんぷく」撮影時は)朝も昼も晩も、何回ご飯食べたかも覚えていないぐらい、あまりにも一緒に時間を過ごしすぎて……。だから久々の共演は嬉しかったですし、恥ずかしかったですね」と話し、瀬戸も「まいちゃんの何とも言えない表情を見ると、いつも笑ってしまうんですよね。仲良いからかな。居酒屋のシーンは“間”や相槌含め、素のままでいたような気がします」と振り返った。
そして話題は『猫は逃げた』のトークへ。『愛なのに』と同じく広重役で出演している毎熊は「大きな波があるわけではないけど、観終わった後にほっこりする気持ちが残る映画。城定さんと今泉さんのブレンド具合が、『愛なのに』とはまた違った感じで出ていて面白いです」とPR。『猫は逃げた』で“声”の出演を果たした瀬戸は「(セリフを)言っていても、聞いていても、もう頭がおかしくなりそうでした(笑)」と、出演時間は短いながらも強烈な印象が残った様子。毎熊と城定監督も「せっちゃんのいい声であのセリフを言うのはずるい」、「セリフを書いているのは僕なんですが、試写を観て大爆笑しました」とコメントした。
そしてこの日、『愛なのに』スマッシュヒットを受けて『愛なのに』『猫は逃げた』の全国での拡大上映決定が発表。ともに98館に拡大となる。また3人が着ているTシャツは、スマッシュヒットを記念した特製Tシャツ。それぞれの英語タイトルと猫のイラストがあしらわれており、配給会社スポッテッドプロダクションズの物販サイトにて通販がスタートしている(完全受注生産)。
★ https://spotted.stores.jp(外部サイト)
『愛なのに』『猫は逃げた』は全国順次公開中。
登壇者:瀬戸康史、毎熊克哉、城定秀夫監督
L/R15とは?
『愛がなんだ』『アイネクライネナハトムジーク』『mellow』『his』『あの頃。』『街の上で』『かそけきサンカヨウ』と続々話題作が公開。今最も注目されている今泉力哉監督×Vシネマ・ピンク映画界のトップランナーにして2020年は『性の劇薬』『アルプススタンドのはしの方』が連続ヒットとなった城定秀夫監督がお互いの脚本を提供し合い、R15+のラブ・ストーリー2本を制作。異色のコラボレーションによる新たなプログラム・ピクチャー“L/R15”(読み:えるあーるじゅうご)が始動!
公開表記
配給:SPOTTED PRODUCTIONS
新宿武蔵野館ほか全国順次公開中
(オフィシャル素材提供)