イベント・舞台挨拶

『Sin Clock』神戸凱旋!公開後舞台挨拶

©2022映画「Sin Clock」製作委員会

 偶然の連鎖が引き起こす《予測不能》の犯罪活劇『Sin Clock』が絶賛公開中! 本日2月18日(土)に本作のメインロケ地となった神戸で凱旋舞台挨拶が行われ、kino cinema神戸国際にて主演の窪塚洋介、坂口涼太郎、牧 賢治監督が登壇した。

 どん底の人生からの一発逆転を目指すタクシードライバー・高木シンジを演じた窪塚が、「イエ―――――イ!!」の一言で満員の会場を沸かせて始まった舞台挨拶。「見ず知らずの人たちが一つの作品を観るという、非日常にこの『Sin Clock』を引っ提げ来ました! この作品は神戸ロケが満載なので神戸の方には特別に楽しんでもらえるのではないかと思います」と改めて挨拶。

 シンジ(窪塚)とともに一晩の強奪計画に挑む番場ダイゴ役の坂口は、「神戸育ちでこの映画館には小学生の頃から母親とずっと来ているんです!『キルビル』や『バイオハザード』を一人で観に行って、怖くて目をつぶって、そういう映画体験をここでやったので、まさかここで舞台挨拶をやらしてもらるなんて! 夢みたいで、夢より夢みたいな」と興奮交じりで挨拶をしたところ、窪塚に「夢です! さあ起きましょう、そろそろ」と突っ込まれ、坂口は「よろシンクロック!」と返した。

 本作で商業映画デビューとなった監督は「ここ神戸で生まれ育ってこういった形で地元に戻ってこられて、胸がいっぱいです。友達も来ているのが見えてリラックスした気持ちで、幸せです」と挨拶した。

 公開から1週間が過ぎ、絶賛の声が届いていることについて聞かれると、窪塚は「映画好きな方が観に行ってくれてて、仲間も観に行ってくれてて、とっても楽しかったと言ってくれて、嬉しいのはもちろんですが、辛辣なコメントとかも含めてとても有難い。そういうのをエネルギーにして、これを大ヒットに繋げるべく、皆さんへお願いがあります! 今日から毎回『Sin Clock』を観てください!! そうすると神戸だけ異様に動員が上がる(笑)。よろシンクロック!」と観客にお願いした。

 坂口は、「新宿ピカデリーに観に行って、他のお客様と一緒に観させてもらいました。集中して観ているのが空気で分かって嬉しかった」。
 監督は、「ピカデリーの外で、年配の方に邦画はあまり観ないけど、一番良かったと言われた。いろいろな世代の方からいろいろなお声をいただき、めちゃくちゃ幸せな気持ちです」と、公開後の反響にそれぞれ喜びを語った。

 神戸市内の約20ヵ所以上で撮影したことについて思い出やエピソードを聞かれ、窪塚は、新開地にあるおでんが人気の高田屋という店の話にふれ、撮影で食べられなかったことを悔やんだ。一方、坂口はその居酒屋のシーンが朝と夜の撮影だったため、合間、別のお店で飲みに行くことができ、「本当に飲みにいかせていただけたことが嬉しくてすごい食べちゃったんです! 窪塚さんを待たせてまでお茶漬けを食べました」とエピソードを明かした。


 その他の神戸での撮影場所として、坂口は「親和学園の生徒が実際に出演していて、みんなお芝居が上手で本当にリアルなシーンとなりました」と話し、監督は「一番描きたかったシーンがオープニングの中華店の円卓のシーン。あの店は本当に美味しくて龍郷さんという店です。皆さん、ぜひ行ってもらえたら!」と来場者にオススメした。窪塚も「キッチンも貸してくれてJin Doggさんと般若さんが血だらけになってました」と中華店での撮影を振り返った。
 続けて坂口も「神戸の中華街が映画で観た時の雰囲気がすごくいい! すごくよかった!」と語った。
 関西出身の俳優のキャスティングについて聞かれた監督は、「関西出身、関西育ち、ロケとして浮かぶのが関西だったのが自然。セリフも関西弁が出てくる。結果的にロケ地は神戸中心になった」と答えた。
 劇中で関西弁を話さない役の窪塚は、「シンジはあてもなく関西に来た設定。自宅から現場に行けるのが新鮮で、東京だとホテルから行くので、それが新鮮でめちゃくちゃ集中できました」と語った。
 坂口は「神戸はパリみたいな美しい街。散歩しながらセリフ覚えていると、ときめいた」と思い返した。

 作品のメッセージに関連して、目標や夢のために、自分の人生を賭けた挑戦をすることについて聞かれた窪塚は、「ずっと挑戦している。チャレンジャーでいないとなぁと思うんで。今日も神戸に来られるのか?ちゃんと着けるのか?皆さんの前で話せるのか?日々挑戦です」と答え、坂口は「この3人が出会い、命をかけて何かをやったということが、結果に関わらずそれぞれの人生に大きく影響を与えると思う。何気ない幸せをめちゃくちゃ幸せに感じるとか、僕は目の前にいる人たちに感謝とか愛してるとかあなたのココが素敵、みたいなことを伝えたいんですけど、そういうことを彼らも気づいてくれるかな……」と語った。
 それを聞いて窪塚は、「失敗しないと成功しないなっていうのは思う。失敗は成功の母、ノー・レイン、ノー・レインボーとかああいうことだと思いますね」と共感した。
 監督は、「毎日毎日、魂削って命燃やして撮影に励んだのは本当に間違いなくて。プライベートでも神戸に向かう車の中で思いだします。その先にキラキラしたものが待っていると思っていたけど、待っているかどうかは正直分からない。でも今は本当に待っていたなと今日を迎えられたのは本当に宝物だなって思っています」と語った。

 最後の挨拶で、坂口は「何か、人の気持ちを考えるとか、みんながそれぞれやることでこの世界が豊かになって社会が変わっていけば良いなぁ。どん底の人が思い通りに生きていける世界になればという気持ちを込めて撮影していました。自分が育った神戸でこんなに素敵な方々と一緒にやらせていただいたことが僕の人生の宝物、幸せです!」と伝えた。
 窪塚は、「人生は二通りの生き方しかない、“奇跡なんて起こるわけがないと思って生きるか”、“起こることすべてが奇跡だと思って生きるか”。俺は、圧倒的に後者で生きてきて、過去に30メートルくらい落ちちゃった時も奇跡的に生きてたことや、昨日家で飲んだ味噌汁の味とかも含めて全部奇跡だと思う。そういうふうにこの映画が、観てくれた人がそう思ってくれるきっかけになったら幸いです!」と締めた。


 それに対し監督は「グッときた。窪塚さんと坂口さんと一緒に撮った映画を皆さんに観ていただくこと自体が本当に奇跡だなって思ってますし、映画は作るまではまだ半分で、皆さんに観てもらって初めて完成するもの。こんなにたくさんの人に観てもらって奇跡だなと思ってます。ありがとうございます」と神戸の観客に感謝を述べ、舞台挨拶を締めくくった。

 登壇者:窪塚洋介、坂口涼太郎、牧 賢治監督

公開表記

配給:アスミック・エース
絶賛上映中!

 (オフィシャル素材提供)

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