東映70周年記念作品として、日本映画史上最高峰のキャスト・スタッフが集結して製作された映画『レジェンド&バタフライ』。壮大なスケールで、誰もが知る日本史上の“レジェンド”織田信長と、謎に包まれたその正室・濃姫(別名“帰蝶”)の知られざる物語を描いている本作。公開24日間で152万人を動員し、累計興行収入19.7億円を突破、公開から吹き荒れる“レジェバタ旋風”は勢いを増すばかり!そして本日20日(月)に、市川染五郎と音尾琢真、そして監督の大友啓史が登壇する、「殿!大ヒットおめでとうございます」舞台挨拶が開催された。
本日登壇したのは、信長に13歳の頃より仕え、身の回りの世話をする森蘭丸を演じた市川染五郎と、織田家のムードメーカーで信長からも絶大な信頼を寄せられている豊臣秀吉を演じた音尾琢真。主演である木村拓哉演じる織田信長に仕えた二人と監督が集まった本イベントは、「殿!大ヒットおめでとうございます」舞台挨拶と銘打たれ、木村が不在ながらもおめでとうのメッセージを伝える場となった。
公開から24日で、累計152万人、興行収入19.7億円を突破した本作。周りからの反響について聞かれると染五郎は「周りの友達も観てくれたのですが、自分も3日前に映画館に観に行きました。それまで試写室でしか観ていなかったのですが、実際の大きなスクリーンで観ると迫力が違いました。平日だったのですが、たくさんお客さんも入っていただいていて、嬉しかったです」と答えた。同じく今日映画館で作品を鑑賞してから舞台挨拶に臨んだという音尾は、「この映画は迫力が凄いですね。音にも相当気を使って作られているので、その効果が発揮されるのがやはり映画館だなと思いました。私もいろいろな方から観たと言われるのですが、“観たよー!出てたんだね!”と言われるんですよ。あれ、知らないで観てる?ということが多くて。それはそうだよな……ポスター木村さんと綾瀬さんメインだからな、とちょっと寂しい気持ちになりました」と冗談交じりに話すと、すかさず大友監督も「今度ちゃんと大きくいれるよ(笑)!」と返すと、会場からは笑いが巻き起こり、監督とキャストの仲の良さが垣間見える一面も。大友監督は「反響はすごく良いですね。この作品、オリジナルの時代劇なんです。今の時代では、いくら題材が信長とはいえどなかなか挑戦的な試みだったんです。プロデューサーからも新しい時代劇を作ってほしいと言われ、作ったのですが、いろいろな方から“時代劇のよさを見直した”と言っていただけて嬉しいですね」と答えた。さらに音尾より、ご家族が観たかを聞かれた染五郎は、「父はたぶんまだ観ていないですね。観に行きたいとは言っているんですけど。自分が出ているものはあんまり観てほしくはないですね(笑)」と、少し照れ隠しのようにハニカミながら答えた。
市川染五郎にとっては時代劇映画初出演となった本作だが、撮影から今までを振り返り、改めて自身にとってどのような作品になったかを聞かれると「時代劇映画が初めてだったので慣れない部分もありました。歌舞伎の舞台の時とは、周りの方々の環境も全く違う中に一人で入らせていただいたので、不安もありました。同時期に昨年の大河ドラマの撮影もしていたので、テレビドラマの撮影や時代劇映画の撮影など、初めてのいろいろな経験をさせていただきました。この先の役者人生の中であれがスタートだったんだなと思う瞬間が出てくるのだろうと思います」と、感慨深げに答えた。
音尾は、豊臣秀吉を演じるにあたり、特殊メイクを身に施し、普段の姿とはちがう独特な存在感の風貌での出演した。主演の木村も現場でその顔をみて思わず笑ってしまったそうで、監督と結託してメイクのひげや眉毛をわざとずらしたのではないかという疑惑が浮上していることを告げられると、「僕はただメイクさんの前に座って、1時間経ったらああなっていただけです。でも木村さんは現場に入ってからずっとニヤニヤと楽しそうに僕の顔を見ていました。普段木村さんのメイクをしていらっしゃった方にメイクしていただいたので、もしかしたらそういうことも踏まえて僕の顔を作ったんじゃないか……という疑念が今生まれてきております(笑)。でも、木村さんが信長で僕が秀吉ってどんな表情をすればいいだろうと思っていたのですが、メイクの酒井さんのお陰ですっと現場に入ることができて、本当に安心できたんですよ」と、印象深いビジュアルの誕生秘話を明かした。
共演シーンはほとんどなかった染五郎と音尾。完成した映画のお互いの出演シーンについての感想を聞かれると、染五郎は「ひと目見たら忘れられないビジュアルで、インパクトが凄かったです。今日お会いしたら金髪にされていて、よりインパクトが凄かったです」と、金髪で登場した音尾を見ながらこたえると、音尾は「素の自分ではいられないんですよ(笑)」と笑いながら答えた。音尾は「蘭丸の「天下布武でございます」という台詞のシーンがとても好きです。その直前までの少しおどおどした表情から、ぐっとギアが入れ替わる良いお顔が本当に素敵です。その顔一つで、信長様が家臣たちに与えている印象が形作られる場面でもあるので、それが見事で、鳥肌ものでした」と答えた。
さらに、監督は染五郎と音尾の注目ポイントについて聞かれると、「秀吉は日本であれだけ成りあがった人はいないですから、音尾秀吉はすっとぼけているように見えるけど、目を凝らすと天下取りの器が見え隠れしますね。そのエネルギーを感じてほしいですね。あわよくば秀吉のスピンオフが出来るくらい面白いキャラクターが出来上がりました」と答えると、音尾は「ひょうひょうと見えるけども割と考えている秀吉像を、のちに天下を取ることを前提に作りました。秀吉スピンオフが決まったということで、脇役で木村さんにも出ていただけるということでいいんですね」と想像に花を咲かせ会場の笑いを誘った。そして、監督目線での染五郎の注目ポイントは「殿に対しての、余分なノイズが一切ない。殿への一心な気持ちをどう作るか、当初予定していなかったシーンも、本人の希望で加えました。そのなかで見事な最期を本能寺で迎えますから。本能寺の中での蘭丸さんにぜひ注目いただきたいです」と、撮影の様子を振り返りながら答えた。
本作で、もし別のキャラクターを演じるとしたらどの役がやってみたいか聞かれると、染五郎は「信長という人物はもちろん格好いいなと思います。光秀は前から好きな人で、歌舞伎にも出てきますし、歌舞伎でも歌舞伎じゃないところでもやってみたい役ですね」と、音尾は「人には分相応不相応がありますので……僕は蘭丸かな(笑)。絶対できない役です。信長様は恐れ多いですよ。この信長を見てしまったら、なかなかやりたいですとは言えないです」と答えた。
そして、「殿!大ヒットおめでとうございます」舞台挨拶と銘打たれた本作にちなみ、主役として作品を引っ張ってきた殿、木村へのメッセージを求められると、市川は「共演させていただいて、チームの芯に立つということを間近で勉強させていただきました。たくさんの方にこの作品を観ていただいて、蘭丸として出させていただいた自分としても嬉しいですし、芯に立たれていた木村さんもその気持ちはとても大きいと思います」と、音尾は「映画の冒頭で櫓を一気に駆け上がるシーンがあるのですが、これ何回やったんだろうと思うんです。映像に若かりし頃の信長を届けたいと思い全力疾走する姿を見ることができて、いろいろな意味で冒頭から感動しました。殿!さすがです!一生ついていきたいです!と思える魅力がある方です」と、コメントした。
最後に、染五郎は「この作品を観て、一緒に戦国の世を生きてから帰っていただきたいと思います。映画館ならではの迫力を体感していただきたいです」と、音尾は「パートナーと一緒に観ていただくと、貰える思いがたくさんあると思います」と熱い言葉を残し、熱狂の中イベントは終了した。
■登壇者:市川染五郎、音尾琢真、大友啓史監督
公開表記
配給:東映
大ヒット上映中!!
(オフィシャル素材提供)