アン・ハサウェイ、アンソニー・ホプキンスらアカデミー賞®をはじめとする賞レース常連の名優たちに加え、『ジェントルメン』(19)、『シカゴ7裁判』(20)で強い印象を残すジェレミー・ストロングら⼀流キャストの競演にも注⽬! 第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部⾨に正式出品。『エヴァの告⽩』(13)、『アド・アストラ』(19)など社会派からSFまで精⼒的に新作を世に送り出し続けるジェームズ・グレイが製作・監督・脚本を務めた最新作『アルマゲドン・タイム ある⽇々の肖像』(5/12 公開)から、本予告映像及び本ポスタービジュアルが解禁となった。
「今こそアメリカの理想を実現させる時です」――映像は、冷戦の緊張がさらに高まる1980年代当時のアメリカの空気感を象徴するような、レーガン大統領の演説から始まる。続いて映し出されるのは、アメリカン・ドリームに夢を馳せるある一家の日常風景。「芸術家になりたい」と無邪気に将来の夢を語る子どもポール、「望めば何にだってなれるさ」と無条件で応援する祖父アーロン、そして、そんなどこか呑気な2人に対して「大学だけは行って」と小言をいう現実的な母エスターの姿。それはどこにでもある家族の日常風景だったが、ある日親友との些細な“悪さ”がバレたことをきっかけに、これまで当たり前だったポールの日常が少しずつ変化していく――。
息子へ過大な期待を寄せ続ける母と、尊大だと思っていた父が漏らす切ない本音、そして、この国、社会で生きていくために“差別”に声を上げられない自分。「高潔に生きろ」祖父ポールの願いとともに、少しずつ漏れゆく家族の軋み、そしてままならない人生の苦みを少しずつポールは受け入れていくことになる。アンソニー・ホプキンスの優しく、そして時には厳しく少年を<ただしい道>へと導いていこうとする様子や、アン・ハサウェイのポールを愛するがゆえに過干渉してしまう姿など、名優たちの静かながらも圧倒的な演技も必見の予告となっている。
本ポスターは少年ポールと彼を取り巻く家族や親友との関係を切り取ったもの。アン・ハサウェイがポールに額を合わせ、母の愛を伝える写真や、アンソニー・ホプキンスが孫のポールに語りかける愛にあふれた写真が、対照的な不穏さも感じさせるちぎり絵のようなコラージュデザインにて、ポールとその家族の苦くも愛に溢れた日々の積み重ねをイメージさせるような、エモーショナルで印象的なものとなっている。
本作は、グレイ監督の実体験を元にした⾃伝的物語。故郷ニューヨークを舞台にした5つの映画(『リトル・オデッサ』『裏切り者』『アンダーカヴァー』『トゥー・ラバーズ』『エヴァの告⽩』)を撮ったあと、アドベンチャー映画『ロスト・シティZ 失われた⻩⾦都市』やSF映画『アド・アストラ』で新たなジャンルに挑んだグレイ監督が次に選んだのは、ニューヨークの中でも、彼が実際に育ったクイーンズ区フラッシングの2世帯住宅を思わせる⻑屋。グレイ監督は「ジャングルの映画も宇宙の映画も撮ったことがあるし、そういう経験が好きです。しかしある時点で、無限はある意味、⾃分の中にあると気づくんです。そして、⾃分の経験を直接、正直に表現することができれば、それが⼀番いい。そのために、もう⼀度⾃分⾃⾝の過去に⽴ち返ろうと思ったのです。そして、できる限り⾃分らしいものを作ろうと」とその想いを寄せる。
アン・ハサウェイ、アンソニー・ホプキンスら賞レース常連の豪華キャストが競演! 差別と格差が根付く80年代NYを舞台に、多感かつ繊細な12歳の少年ポールが培っていく友情、そして微妙な変化を迎える家族との関係を通して、時代を取り巻く理不尽や不公平を浮き彫りにする本作。⽣きづらさのなかに滲む<理解と愛>に寄り添い、同時に、⾃分の<無⼒さ>を噛みしめ、世の中に折り合いをつけながら⽇々を営む⼈々の姿を、変わらぬ愛と変わりゆく⾃分を通して⾒つめる、痛烈で鮮烈なエモーショナル・ドラマとして描き出す。
公開表記
配給:パルコ ユニバーサル映画
5/12(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー!
(オフィシャル素材提供)