超人気シリーズ『ハロウィン』最終章となる『ハロウィン THE END』が4月14日(金)より全国公開中。同日、本作の公開初日を記念し、TOHOシネマズ 六本木ヒルズとTOHOシネマズ 梅田で『ハロウィン』(18)、『ハロウィン KILLS』、『ハロウィン THE END』の3部作を一挙上映する“春のハロウィン祭り”を開催! TOHOシネマズ 六本木ヒルズでは、アートディレクター、映画ライターの高橋ヨシキ、映画文筆家の鷲巣義明をゲストに迎え、シリーズを総括するトークショーを実施した。当日は、ブギーマンも駆けつけ、大盛況のイベントとなった。
45年に渡るローリーとマイケルの因縁に終止符を打つ最終章が、ついに公開。『ハロウィン』(18)、『ハロウィン KILLS』の鑑賞後ということで、会場に駆け付けたファンの期待もMAXに。そんな中、高橋ヨシキと鷲巣義明が登場すると、大きな拍手に包まれた。
まず、『ハロウィン』との出合いを問われると、高橋は「(1作目が公開された)1978年はまだ一人で映画を観られる年齢じゃなかったので、初めて観たのはVHSでした。独特な、シャープでクールな感じがあり、かっこいい映画という印象でした」と、当時高校生ながら大きな衝撃を受けたそう。鷲巣も「当時、ジョン・カーペンターの作品は初めて観ましたが、ストーリーがシンプルでかっこいい。緊張感もあり、画面に釘付けになりました。とくに、ストーリーに余白があり、観客に解釈を委ねるところが良い」とコメントし、『ハロウィン』をきっかけに今でもジョン・カーペンターを取材し追いかけている鷲巣はその魅力を熱弁。さらに、高橋が「カーペンターには“かっこいい”の美学がある。彼が作った音楽も忘れ難いメロディがある」と音楽について触れると、鷲巣も「彼は感覚の人。楽譜が読めないから音楽も感覚で作っている。自分の好きなものを作ってそれがアメリカで成功し、シリーズ化するわけですが、メジャーになっても自分の感覚を貫いているのがすごい」と続けた。
これまで、いろいろな続編が作られてきた『ハロウィン』シリーズ。新3部作として打ち出された2018年の『ハロウィン』について話が及ぶと、高橋は「2018年の『ハロウィン』と『ハロウィン KILLS』は1978年版に立ち上っていく描写がある。ジェイミーが年を重ねた感慨深さもある」、鷲巣は「グリーン監督は、オリジナル版のマイケルのまだ明かされていない部分を自分なりの解釈で描きたかったんだと思う。トラウマを負ったローリーが、どう変貌したか、想像しながら観ると楽しい」と、それぞれの見どころポイントを力説した。
『ハロウィン』シリーズに欠かせないのが、今やホラーのアイコンとなった主人公ローリー。45年に渡り演じ続けてきたジェイミー・リー・カーティスについて、高橋は「弱々しさと力強さの中間を、含みをもたせて演じている。恐怖を乗り越えた先にある強さを感じさせる」と絶賛。鷲巣も「新3部作でマイケルの多面的な部分が描かれているように、ローリーも多面的なところが見えてくると思う。かつての可愛らしい部分も」と語り、恐怖に真正面から立ち向かうローリーの変貌にも注目だ。
そして、2021年、コロナ禍でありながら『ハロウィン KILLS』も大ヒットを記録。マイケルの恐怖によりハドンフィールドの人々が暴徒化するさまを描き、群衆心理など社会的メッセージが込められているが、高橋はマイケルと群衆が対決する構図が斬新で、驚いたという。鷲巣も「僕は『ハロウィン KILLS』が好きなんです。群衆が過激な行動に出る恐ろしさが中心にあって、『ハロウィン THE END』にもつながっている」と、これまでのシリーズにはなかった新しい視点について語った。
そんなローリーとマイケルの壮絶な闘いも『ハロウィン THE END』にて終着を迎えるわけだが、本作の見どころについて高橋は「今回はローリーの孫、アリソンの恋愛も描かれるので要注目だなと。また、思わずやったぜ!というシーンがあるんですよ。グっとくるシーンが。今回のイベントのように、3部作続けて観ることに意味があると思うので、これから100%楽しんでいただきたいと思います」、鷲巣は「マイケルは一体何者だったのか、それぞれが判断してみて。とりあえず、ローリーお疲れ様でした! とにかく、観客の期待を裏切りつつ、それを超えた面白さがあると思います。それを楽しんでください」とコメントし、観客にメッセージを送った。
最後に、ブギーマンも登場し、3人で写真撮影。ここでしか聞けないエピソードが満載で、観客も大満足のイベントとなった。
登壇者:高橋ヨシキ、鷲巣義明、MC:奥浜レイラ
公開表記
配給:パルコ
TOHOシネマズ 日比谷、渋谷シネクイントほか全国公開中
(オフィシャル素材提供)