セザール賞4部門ノミネート(主演女優賞、脚色賞、衣装デザイン賞、美術賞)。フランスで動員100万人を超える大ヒットを記録した『母との約束、250通の手紙』が2020年1月31日(金)より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国公開となる。
この度公開する映画『母との約束、250通の手紙』は、『勝手にしやがれ』の女優ジーン・セバーグの夫でフランスが最も愛した伝説の作家ロマン・ガリの激動の人生を著した自伝的小説「夜明けの約束」を、国際的な活躍がまぶしいフランスを代表する女優シャルロット・ゲンズブールと『イヴ・サンローラン』『婚約者の友人』で人気上昇中のピエール・ニネという豪華実力派俳優共演で映画化したもの。
ジーン・セバーグの夫、外交官、映画監督、異色の天才作家ロマン・ガリとは?
ロマン・ガリは1914年に現在のリトアニア共和国に生まれその後フランスへと渡り帰化。ユダヤ系ロシア移民で、ポーランドで幼少期を過ごし、35年にフランス国籍を取得。第二次世界大戦では空軍で対独戦に従事。第二次世界大戦後、フランス外務省に勤務し、ブルガリア、スイス、アメリカ各国の大使館参事官や、ロサンゼルス駐在領事を務めた。作家としては権威あるフランス文学最高峰ゴンクール賞を「自由の大地」と「これからの一生」(ペンネームのエミール・アジャール)で2度受賞する史上唯一の偉業を成し遂げている。さらに自身の著書「ペルーの鳥」を妻である『勝手にしやがれ』の女優ジーン・セバーグを主演に映画化するなど映画監督としての顔も持っていた。2019年には歴史に残る重要な作家のみをコレクションする文藝シリーズ「プレイヤード叢書」に加わるなど、現在でも戦後フランス精神の支柱として、世代を超えた支持を集めている。最後は拳銃自殺を遂げたことでも知らる。フランスの三島由紀夫とも評される伝説の文豪ロマン・ガリは、まさしく映画よりも映画的な波乱万丈な人生を生き抜いた人物だろう。
フランスを理想化するユダヤ系ポーランド人移民の母親と、その母からフランス大使にして大作家になる将来を託された息子。強烈な個性の母親は過剰なまでの愛情を息子に注ぎ、一人息子は翻弄されつつも全力でそれに応え続けた。母から届き続けた250通にも及ぶ手紙に秘められた秘密とは? 第二次世界大戦下の混沌とした時代に翻弄されながらも、強すぎるほどの絆で、互いの存在だけを頼りに生き抜いた親子の愛に心揺さぶられる感動作をぜひスクリーンで!
公開表記
配給:松竹
2020年1月31日(金)より、新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国公開
(オフィシャル素材提供)