イントロダクション
世紀の女性を描くオリヴィエ・ダアン監督3部作のラストを飾る映画『Simone』の邦題が『シモーヌ フランスに最も愛された政治家』に決定し、7月28日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、シネ・リーブル池袋ほかにて全国順次公開される。
『エディット・ピアフ 愛の讃歌』『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』に続き世紀の女性を描く3部作の渾身のラストとしてオリヴィエ・ダアン監督が完成させた本作は、公開初週No.1に躍り出た後10週連続トップ10入りのロングラン・ヒット、240万人を動員し2022年フランス国内映画の年間興行成績No.1の記録を樹立。2017年に89歳で生涯を閉じた際には、国中がシモーヌ・ヴェイユ死去のニュース一色となり、国葬が執り行われ、キュリー夫人などの偉人たちが眠るパンテオンに5人目の女性として合祀されたが、未だその人気は衰えないことが証明された。
演じるにあたり8kg増量して本作に臨んだエルザ・ジルベルスタインの威厳ある演技、当時を再現した豪華な美術や、カール・ラガーフェルドがシャネルのアトリエで特別にデザインする程ファッションも愛したシモーヌ・ヴェイユの衣装も見逃せない。
ストーリー
1974年パリ、カトリック人口が多数を占め更に男性議員ばかりのフランス国会で、シモーヌ・ヴェイユ(エルザ・ジルベルスタイン)はレイプによる悲劇や違法な中絶手術の危険性、若いシングルマザーの現状を提示して「喜んで中絶する女性はいません。中絶が悲劇だと確信するには、女性に聞けば十分です」と圧倒的反対意見をはねのけ、後に彼女の名前を冠してヴェイユ法と呼ばれる中絶法を勝ち取った。1979年には女性初の欧州議会議長に選出され、大半が男性である理事たちの猛反対の中で、「女性の権利委員会」の設置を実現。女性だけではなく、移民やエイズ患者、刑務所の囚人など弱き者たちの人権のために闘い、フランス人に最も敬愛された女性政治家。その信念を貫く不屈の意志は、かつてアウシュビッツ収容所に送られ、“死の行進”、両親と兄の死を経て、それでも生き抜いた壮絶な体験に培われたものだった――。
(原題:Simone, le voyage du siècle、2022年、フランス、上映時間:140分)
キャスト&スタッフ
監督・脚本:オリヴィエ・ダアン
撮影:マニュエル・ダコッセ
編集:リシャール・マリジ
衣装デザイン:ジジ・ルパージュ
出演:エルザ・ジルベルスタイン、レベッカ・マルデール、オリヴィエ・グルメ、エロディ・ブシェーズ
ギャラリー
予告編
オフィシャル・サイト(外部サイト)
公開表記
配給:アット エンタテインメント
7月28日(金)、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、シネ・リーブル池袋ほか全国順次ロードショー!
(オフィシャル素材提供)