作品紹介

『それでも私は生きていく』

イントロダクション

 映画『それでも私は生きていく』は、『未来よ こんにちは』(16)で、第66回ベルリン国際映画祭 銀熊(監督)賞を獲得し、フランス映画界を代表する存在となったミア・ハンセン=ラブ監督の長編8作目にして、巧みな演出が光る上質なヒューマン・ドラマ。
 監督自身の父親が病を患っていた中で脚本を書いた自伝的作品である本作は、父の病に対する“悲しみ”と新しい恋の始まりに対する“喜び”という正反対の状況に直面するシングル・マザーの心の揺れを繊細に描き出す。親の死を意識したときに誰もが感じる無力感や恐れだけでなく、新しい情熱が生まれる可能性も描くことで、人生を愛したくなる感動的な映画に仕上げ、第75回カンヌ国際映画祭でヨーロッパ・シネマ・レーベル賞を受賞した。

ストーリー

 サンドラは通訳者として働きながら、パリの小さなアパートで8歳の娘リンとふたり暮らしをしているシングル・マザー。彼女の父ゲオルグは、かつて哲学の教師として生徒たちからも尊敬されていたが、今は病を患い、徐々に視力と記憶を失いつつある。別居する母フランソワーズと共に彼のもとを頻繁に訪ねては、変わりゆく父の姿に直面し、自身の無力感を覚えるサンドラ。
 仕事、子育て、そして介護。長年自分のことどころではなかったサンドラだったが、ある日、旧友のクレマンと偶然再会し、自然と恋に落ちる。病を患う最愛の父に対する、やるせない思いと、新しい恋の始まりに対するときめきという相反する感情をサンドラは同時に抱くが……。

原題:Un beau Matin、2022年、フランス、上映時間:112分、R15+)

ギャラリー

スタッフ&キャスト

 監督・脚本:ミア・ハンセン=ラブ
 撮影:ドゥニ・ルノワール
 編集:マリオン・モニエ
 美術:ミラ・プレリ
 出演:レア・セドゥ、パスカル・グレゴリー、メルヴィル・プポー、ニコール・ガルシア、カミーユ・ルバン・マルタン

予告編

オフィシャル・サイト(外部サイト)

【公式】映画『それでも私は生きていく』オフィシャルサイト
5月5日(金)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開|病気の父親の介護、仕事、子育て、新たな恋 懸命に生きようとする女性の物語

 公式Twitter:@soredemo_movie

公開表記

 配給:アンプラグド
 5.5(金・祝)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開中

(オフィシャル素材提供)

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