イベント・舞台挨拶

『静かなるドン』後編公開記念舞台挨拶

©2023「静かなるドン」製作委員会

 「週刊漫画サンデー」にて1988年~2013年まで連載され、累計発行部数4500万部を突破している大人気漫画、「静かなるドン」が映像化!
 5月20日(土)には新宿バルト9にて本作キャストの伊藤健太郎、朝井大智、小西貴大が出席する「後編公開記念舞台挨拶」を実施。撮影の裏話や、朝井や小西の“伊藤が大好き”エピソードなどを次々と披露し、終始大盛り上がりだった。また大ヒットにより延長公開が決定! 6月5日(月)〜6月8日(水)、新宿バルト9、Tジョイ梅田にて前編・後編同時公開される。

 映画上映後、満席の観客による万雷の拍手の中、ステージにやってきた登壇者たち。5月12日に行われた「前編公開記念舞台挨拶」に続き、およそ1週間後に再び観客の前での舞台挨拶を行うこととなり、伊藤も「なかなかできることではないのでうれしいですし、前編はもちろんなんですが、後編は特に観てもらいたいという思いが非常に強かったので、すごくうれしいですね」と笑顔。また本作の反響も非常に良いとのことで、「自分のまわりの方もそうですし、ファンの方などからもいろいろなコメントをいただいているんですけども、それもすごくいい反響なのでうれしいですね」と笑顔で付け加えた。

 劇中では、伊藤演じる静也と敵対していた鬼州組若頭・沢木全次郎を演じた朝井。「劇中で、沢木と静也はけっこうバチバチにやっていましたけど、現場ではそんなこともなく。いろいろなお話をさせていただきましたし……僕は大好きです」と語る伊藤に対し、「僕も……」と返して、会場を湧かせた朝井は「僕は3年前から日本でやらせていただいているんですけど、その前に台湾でやっていた時から伊藤さんのことは知っていて。実は(ドラマ「東京ラブストーリー」で伊藤が演じた)カンチの大ファンです」と告白し、会場は大盛り上がり。「まさか共演できるとは思っていなかった」と感慨深い様子を見せた朝井に、「ありがとうございます」と笑顔を見せた伊藤。そんな二人のやり取りに、会場からも思わず大きな拍手がわき起こった。

 だが、新鮮組の組員で、静也を慕う祐輔を演じた小西も“伊藤大好き”という思いでは負けていない。「僕が(静也を自宅から会社に)送って行く時って、昼と夜の顔をするんですよ……僕だけに」と明かした小西の言葉に、客席のファンからは思わず「キャー」という歓喜の声。その様子に笑顔を見せた小西が「もちろん(昼の静也も、夜の静也も)両方好きなんですけど、そこの間の、頼もしいんだけど優しい静也さんが……大好きです」とキッパリと語ると会場からは大きな拍手が。そんな小西との共演に、伊藤が「小西くんは僕より年上なんですけど、祐輔と静也のお芝居をしやすいようにすごくお話をしていただいたので、そこは助けていただきました」と語るなど、本作の撮影も非常にいい関係性で行われていたことがうかがい知れた。

 また、クライマックスの沢木と静也の対決シーンは冬に撮影されたとのことで、「本当に寒かったですね」と振り返った伊藤。「山奥で撮影をしていたんですけど、そこを犬のお散歩のルートとされているおじさまがいて。『犬、かわいいですね』なんて言っていたら、『ここ幽霊出るから気を付けてね』と言われてビックリしました」と伊藤が語ると、朝井も「夜は暗くなるんで、ちょっと怖かったですね」と振り返った。

 そんないわく付きのロケ場所ではあったが、クライマックスの対決シーンはそんなことを感じさせないほどの熱量に仕上がっている。「健太郎くんはアクションがすごいから、パンチが見えないんですよね。アクションって相手のパンチを見て、(そのリアクションとなる)動きをしないといけないんですけど、健太郎くんのパンチが見えないから、あらかじめ動きを覚えるしかなかった」と明かした朝井の言葉に、会場からも思わず拍手が。それに対して伊藤は「アクションがすごく好きなので、昔にアクションの練習をしたりしていたので。あとは現場でも一番若かったということもあって。若さの勢いを見せてやろうと思って頑張りました」と返した。

 それゆえ「ただ僕はけっこうリハーサルをしたかったんですよ」と正直な思いを明かした朝井だったが、「でも(伊藤健太郎は)慣れているから。ここはこうですね。分かりました、で終わっちゃって。『え、俺はリハーサルに付き合ってほしいのに』と思ったのに……。やっぱりうまい人は違うんですよ」とコメント。その言葉に「そりゃヒドいですね」と反省の弁を述べた伊藤だったが、朝井は「でもちゃんと俺に合わせてくれましたからね」とフォローを入れて、会場を笑顔に包み込んだ。

 イベント内では、そんな本作の大ヒットを受けて、6月5日~8日まで、新宿バルト9、T・ジョイ梅田にて、前編後編の同時公開が行われることが発表された。その報(しら)せに伊藤も「本当は前編と後編を続けて観てほしかったんです。いろいろな伏線もあるし、続けて観れば分かりやすい部分もあるんで、本当なら続けて観てもらいたいところなんですが、なんせ(合わせて)4時間以上ありますんで。皆さん、映画を観た後は整体のご予約だけしていただければ」と冗談めかすひと幕も。

 続く朝井も「最初、沢木は若頭からはじまって、組長にまでならせていただくんですが、静也の成長とともに、沢木の成長でもあるので。本当にありがたい」としみじみ。さらに小西も「本当にうれしいですし、たくさんの大人たちが朝から夜まで頑張ってつくった作品なので。それをこうやってまだまだ観ていただけることになったというのは本当にありがたいことだと思います」と感慨深い様子を見せた。

 そして最後に「ようやく前編と後編、皆さまのもとにすべてをお届けすることができてうれしいです」とあらためて切り出した伊藤は、「皆さまの中でいろいろな解釈や、受け取り方があると思いますので、そういうふうに楽しんでいただけたら。そしていつか静也が日本統一をしていく姿を皆さまにお届けできるように、皆さまにもいろいろとお力をお借りできたらと思うので、どうか宣伝をよろしくお願いします」とさらなる続編の制作に向けて、観客の期待をあおった。

 登壇者:伊藤健太郎、朝井大智、小西貴大

公開表記

 配給:ティ・ジョイ
 絶賛公開中!

(オフィシャル素材提供)

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