山田洋次監督最新作、映画『こんにちは、母さん』が9月1日(金)より全国公開となる。山田監督にとって90本目となる記念すべき本作の主演に迎えたのは、共に映画界を牽引し続けてきた吉永小百合。共演には、数々の映画・ドラマに出演し、NHK大河ドラマでの公演も記憶に新しい大泉 洋、『キネマの神様』に続き二度目の山田組参加となる永野芽郁ら豪華俳優陣が集結。東京の下町でいまこの令和を生きる、等身大の家族を描く。『母べえ』『母と暮せば』に続く『母』3部作として、日本を代表する名女優・吉永小百合の集大成ともいえる本作。日本映画史に残る新たな名作が誕生した。
6月16日(金)にはマスコミ向けの記者会見、そして今回が“世界初”お披露目となったプレミア上映後の舞台挨拶に山田洋次監督が登壇し、現地の映画ファンから熱烈な歓迎を受け、大いに盛り上がりを見せていた本作。
そして17日(土)にはレッドカーペット、授賞式が行われ、山田監督が参加した。レッドカーペットでは大勢のメディアに加え、現地の映画ファンが詰め掛ける中、監督は時折、手を振りながらレッドカーペットを闊歩。レッドカーペットが終了すると、いよいよ授賞式が実施。授賞式中に行われた監督挨拶では、かつて親交があった中国映画界の巨匠・謝晋監督との想い出に触れつつ「僕にとって上海国際映画祭は本当に懐かしい映画祭です。実は今回、渡航するか悩んだ時間もあったのですが、やっぱり来たくなって来ました。もしかしたらこれが最後になるんじゃないかと思ってます」とコメントした。さらに「かつて小津安二郎という監督が『僕は豆腐屋だから、豆腐に近いものは扱えるけれども、豆腐に縁のないハンバーグステーキを作れと言われたって僕は出来ないんだ』そうおっしゃったことがあります。僕は豆腐屋と同じだと言ったのはつまり、映画を作るのは僕の職業だという意味だと思うんだけれども、そういう意味では僕も豆腐屋さんが豆腐を作るように、僕は映画を作ってきたという気持ちがします。僕の生活なんです。映画は」と、映画作りに対する想いを述べた。
東京の下町を舞台に “いまを生きる等身大の親子”の物語を描いた本作。いつまでも気高く自分らしく生きる福江、そしてそんな母の姿を通して自らを見つめ直し、再出発していく昭夫の姿は、不況や不安が取り巻くこの時代だからこそ、観る人を元気にし、明るく前向きな気持ちを与えてくれるはずだ。日本最高峰の監督・キャストで贈る「母と息子」の新たな出発の物語を描いた本作に、引き続きご期待いただきたい。映画『こんにちは、母さん』は、9月1日(金)より全国ロードショー。
登壇者:山田洋次監督
今回の本作公式上映が終わり、観客による非常に高い作品評価がネット上に集まっており、中国最大のソーシャル・カルチャー・サイト「Douban(豆瓣/ドウバン)」では、本作に対して、平均点が10点中8.4点という驚異的な高得点がつけられている。
感想①:10点(10点中満点)
とてもかわいくて優しい映画です。シンプルなストーリーなのに、つい涙が出てしまいました。舞台挨拶の時に91歳の山田監督が登壇された時更に涙で目が見えなくなりました。感じた温かさのすべてが全部心の中に沁みわたりました。
山田洋次監督、お身体に気を付けて長生きしてください。
感想②:10点(10点中満点)
こんな繊細な映画が撮れるのは、ずっと「人生」を描き続けてきた山田洋次だけ。
山田洋次は永遠の神様!
感想③:10点(10点中満点)
山田監督最高!
感想④:10点(10点中満点)
喜怒哀楽の中で生活の苦しみも楽しみも辛さも時と共に流れている。どんなに人生が暗くても桜が咲く春がきっと来ます。今回の上海国際映画祭のコンペ部門の中で最も観たい1本でした。山田洋次監督の「母3部作」の最終作として非常に優しくて癒された作品。笑いの中で生活の悩みを忘れ、迷いの中で普通の日常を考える。
花火が咲いた瞬間どんな辛いことでも、もう、大丈夫。笑顔はきっと我々に戻ります。ストーリーはとてもシンプルで些細な日常が描かれています。こんなにシンプルなストーリーだからこそ我々の心にある優しさを取り戻せます。(中略)山田監督のカメラの元で些細な日常が光のように映し出されていました。ここまで家庭を繊細に描く作品が観られるとは。映画を観ていることすら忘れて夢中になっていました。
公開表記
配給:松竹
9月1日(金) 全国公開
(オフィシャル素材提供)