作品紹介

『ベティの小さな秘密』

© 2006 – PYRAMIDE PRODUCTIONS / FRANCE 3 CINEMA / RHONE-ALPES CINEMA

イントロダクション

 『ベティの小さな秘密』は、感受性が豊かで繊細なヒロインが大切な物を守り通し、傷つきながらも成長していく姿を描いた<少女映画>である。小さな体で健気に奮闘するベティの姿は、とってもキュートでチャーミング。そんな彼女から勇気をもらい、思わず応援したくなる人も多いはず。
 ベティを演じるのは、『ぼくを葬る』で映画デビューを飾り、本作が初主演となる新星・アルバ=ガイア。キャスティングの決め手が“瞳の強さ”というだけあり、くりくりっとした真っ直ぐな瞳で、不安、恐怖、喜びなどベティの感情の揺れを見事に演じきった。
 原作は、女優であり小説家でもあるアンヌ・ヴィアゼムスキーが友人から聞いた実話を元に執筆した小説「Je m’appelle Elizabeth」。孤独な少女が、精神病院を抜け出してきた青年をかくまう物語に心を奪われ、映画化を決意したのは、『デルフィーヌの場合』がフランスで大ヒットし注目を浴びたジャン=ピエール・アメリス監督だ。長年、子ども時代についての映画を撮りたいと願っていた彼は、『アメリ』のギヨーム・ロランの脚本を得て、リアルでありながらファンタジーの雰囲気も漂うオリジナルな作品を完成させた。

ストーリー

 10歳のベティは幽霊と暗闇が怖い女の子。
 1歳年上のお姉ちゃん、アニエスが寄宿学校に入ってしまい、パパとママは離婚の危機。孤独を抱えるベディにとって心を許せる友達は、檻に囚われた犬のナッツだけ。そんなある日、ベディは精神病院から抜け出してきた青年、イヴォンと出会い、庭の自転車小屋にかくまうことに。
 彼は無口だけど、優しくてカッコイイ。イヴォンにほのかな恋心を抱いたベティは、あれこれと世話を焼く。学校で嫌な目に遭い、家でナッツを飼うことも許してもらえず絶望したベティは、イヴォンとナッツを連れて家を出ることを決意する……。

 (原題:Je m’appelle Elizabeth、2006年、フランス、上映時間:90分)

スタッフ&キャスト

 監督・脚色:ジャン=ピエール・アメリス
 原作:アンヌ・ヴィアゼムスキー
 出演:アルバ=ガイア・クラゲード・ベルージ、ステファヌ・フレイス、ヨランド・モロー、マリア・ド・メデイルシュ、バンジャマン・ラモンほか

ギャラリー

公開表記

 配給:ヘキサゴン・ピクチャーズ+アステア
 2008年9月20日(土)より、シネセゾン渋谷ほか全国順次ロードショー

(オフィシャル素材提供)

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