その町は、ボヘミアンたちの桃源郷――
全編モノクロームに包まれた、どこか異世界漂うスタイリッシュでオリジナリティ溢れる映画が完成した。
『ダウンタウン・ユートピア』は息苦しい日々に病む一人の女性が粋狂な人たちに影響を受け、いつしか自分らしく過ごせる居場所でほんの一歩前進する物語。
仕事をする人々を奴隷と呼び、朝食には冷えたビールを飲み、タバコの煙を燻らしながら、日々の生活を楽しむ人たち。家賃もお金がある時でOK、喫茶店の飲み食いもお金がある時でOK。お金がある時は最高の宴を開いてみんなで謳歌する。果たしてここは、ユートピアなのか?
岸ナオミは、支配欲の強い母親の元で育ち、深く病んでいた。耐え切れずに実家から逃亡した先で無銭飲食をしてしまうが、それをきっかけに今まで出会ったことのないユニークなタイプの二人とシェアハウスで過ごすことになる。そんな彼らとの生活により、ナオミは徐々に本来の自分を取り戻していくのだった……。
主人公のナオミを演じるのは、豊かな演技力が高く評価されている、吉本実憂。
彼女がシェアハウスで出会ったユートピアンな二人には、木村圭作と宮川浩明。
他、中島広稀、堀部圭亮、カトウシンスケ、村岡希美、駒木根隆介、坂巻有紗、國本鍾建、松田ケイジなど、個性派俳優が出演。
本作の監督・脚本を手掛けたのは、大塚祐吉。ヒューマンやコメディ、またアウトローなど幅広い視点で人間を撮り続けている。
本作は、大塚監督と吉本実憂にとって映画『罪の余白』(15)以降4作目のコラボレーション作品となる。
このたび、11月3日(金)より池袋HUMAXシネマズほか全国順次ロードショーが決定した。吉本実憂の“ガン飛ばし”イメージビジュアルが初解禁となる。
あわせて、吉本実憂、大塚祐吉監督よりコメントが届いた。
コメント
吉本実憂
自分の中の最大限の怒りと大塚監督のブラックユーモアさを融合させて役づくりしました。
相手に対して、真っ直ぐに威嚇する時と怒りをイジりに変えて表面に出す時とで人を選んでるのが正直で、とても好きなキャラクターです。
仕事や育ってきた環境に当事者以外の人が浅く発言することを偏見と言う。
そんな偏見が少しでもなくなるといいな、とこの作品を観て思いました。
大塚祐吉監督
家族という最も身近な社会の中で病んでしまった主人公。
彼女が行き着いた先で出会う、何に縛られることもなく、独自の哲学を持ち自由気ままに生きているユニークな人々との交流により再生する姿が描かれています。
一方で、社会の中で自由気ままに生きているはずの人間が、仕事を通して社会の一員と成る話でもあります。
登場人物が地球を救う話ではありませんが、自分自身を救います。
何も深く考えず、ビールが飲みたくなる気楽に観られる映画だと思います。
キャスト&スタッフ
出演:吉本実憂、木村圭作、宮川浩明
中島広稀、堀部圭亮、カトウシンスケ、村岡希美、駒木根隆介、中川朋香、小糸 舞
坂巻有紗、國本鍾建、松田ケイジ ほか
監督・脚本:大塚祐吉
プロデューサー:木村義幸
撮影:ミカエル・セニング
編集:スタンリー・ディック
録音:ポール・ドルシェビッチ
音楽:野村美穂
製作:ZOO PRODUCTION
(2023年、日本、上映時間:78分)
オフィシャル・サイト(外部サイト)
ハシュタグ:#ダウンタウン・ユートピア
公開表記
配給・宣伝:ウッディ
11月3日(金)より 池袋HUMAXシネマズ ほか全国順次ロードショー
(オフィシャル素材提供)