“劇団”という摩訶不思議な世界に飛び込んだ中年オジさんの青春を描く映画『オジさん、劇団始めました。』が8月18日(金)、ついに劇場公開! 同日には都内映画館で公開初日舞台挨拶が実施され、主演の渡辺いっけい、共演のやべきょうすけ、文音、中野マサアキ、そして山本浩貴監督が登壇した。
多くの観客に迎えられたこの日。主演の渡辺は「撮影自体は今から1年半ほど前。期間は10日間くらいでしたが、密度濃く集中したチームワークで撮ったという感慨が深く思い出されます」としみじみ。完成した本作については「僕も同じおじさんなので、セリフに自分の気持ちとシンクロするものがありました。一つの映像作品として素晴らしいものができたと安心しています」と胸を張っていた。
この映画の基になった舞台で主演だった中野は、やべから「中野君の引きつった明るい笑顔を見て、彼をイジればこの現場は一つになるとの直感がありました。イジりがいのあるムード・メーカーです」と紹介されると、「僕が押しも押されもせぬムード・メーカーです!」と認めて挨拶。すると渡辺も「撮影中に自分のセリフをブツブツ言うという、一番良くないパターンの集中をしていたね!」とイジられて場内も大爆笑となった。
舞台版から同じ役柄で続投した文音は「キャラクターに大きな変化はなかったけれど、対峙する役者さんが違うだけでこんなにも違う作品になるのかと実感。山本監督の新しいものを作ろうという意気込みが作品から出ています」とアピール。さらに「舞台好きでも知らないような劇団の裏側がリアルに描かれている。その人間模様も面白く見てもらえるはず」と見どころに挙げていた。
そんな文音との共演に渡辺は「とても心地が良かった。中でも稽古場の夜の2ショット場面は劇団のみんなといるときとは違うギャップがあった。その空気感がとても良かった」と太鼓判。すると文音は渡辺の撮影中の意外な姿として「現場でご飯を食べているところを見たことがない」と明かした。これに加えてやべも「撮影中は抹茶ラテにハマっていたようで、飲んでましたよね」と問いかける。
これを笑顔で認めた渡辺は「この作品ではシュッとしていたほうがいいと思ったのであまりご飯は食べませんでした。今と比べて4、5キロ痩せている」と役作りで減量していたことを報告。しかも「抵抗力が落ちてしまって、クライマックス・シーンを撮り終えたら帯状疱疹にかかりました。クライマックスを撮り終えてホッとしたんでしょう」と熱演ゆえのハプニングに苦笑いだった。
最後に山本監督は「劇団プープージュースを立ち上げて18年目を迎えます。コロナ禍があり、その中で自分たちは何を表現すべきかと思った時に、夢を追いかける過程の中で起こったことを作品に詰め込み、自分たちも夢を追いかけるという熱を取り戻したいと思った。夢は若い人だけのものではありません!」と本作にかける情熱を告白。主演の渡辺も「コロナ禍でいろいろな葛藤を抱いて芝居をしていたので、僕自身がこの映画に元気をもらえたところもある。登場人物が全員魅力的で見事なエンタメ作品になっています。最後まで楽しんでください」と大ヒットを祈願していた。
登壇者:渡辺いっけい、やべきょうすけ、文音、中野マサアキ、山本浩貴監督
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公式Twitter:@ojigeki_movie
公開表記
配給:ユナイテッドエンタテインメント
8月18日(金)より池袋シネマ・ロサほかにて本公開
(オフィシャル素材提供)