イントロダクション
『マッチポイント』『タロットカード殺人事件』に続く、ウディ・アレン監督によるロンドン3部作の最終章『ウディ・アレンの夢と犯罪』が公開される。華麗な上流階級の世界に踏み込んだ前2作とは異なり、本作は労働者階級で暮らす人々を描いたサスペンス劇でありながら、ウディ・アレンの人生観が散りばめられた集大成とも言える極上の人間ドラマだ。
対称的な兄弟役に抜擢されたのは、本作が初共演となるハリウッドの二大スター、ユアン・マクレガーとコリン・ファレルだ。一見似ても似つかない2人だが、まるで本物の兄弟だと思えてしまうほど、息のあった演技を見せている。
ストーリー
ホテルへの投資を足がかりにきらびやかなビジネスの世界を目指す兄イアンと、酒とギャンブルと恋人との日々に充足感を得ている弟テリー。そんな兄弟が“サンドラズ・ドリーム号”と名付けた小型クルーザーを購入したことから、彼らの人生はドラマチックにうねり出していく。イアンは恋人との優雅な生活を実現させようと焦りを募らせ、テリーは趣味の賭博で惨敗し、巨額の借金を背負ってしまう。その苦境を救ってくれると頼った叔父から、ある交換条件を持ちかけられた2人の人生の歯車は、大きく狂い始めていく……。
(原題:Cassandra’s Dream、2007年、イギリス、上映時間:108分)
スタッフ&キャスト
監督・脚本:ウディ・アレン
オリジナル音楽:フィリップ・グラス
出演:ユアン・マクレガー、コリン・ファレル、トム・ウィルキンソン、サリー・ホーキンズほか
ギャラリー
公開表記
配給:アルバトロス・フィルム
2010年3月20日 恵比寿ガーデンシネマほか全国ロードショー
(オフィシャル素材提供)