アカデミー賞®常連の名匠スティーヴン・フリアーズ監督が、サリー・ホーキンスを主演に迎え、ひとりの主婦が英国王室の歴史を覆した驚きの実話を基にした映画『ロスト・キング 500年越しの運命』。8月25日は、12年前の同日、リチャード三世の名誉挽回に励む「リチャード三世協会」のメンバーに寄付を呼びかけ、発掘資金を集めた末にレスター大学考古学部の協力を得て、発掘作業がスタートすることになった記念すべき日。また、2012年8月25日は、リチャードが埋葬された日から527年を迎えた日でもありました。この度、リチャード三世発掘プロジェクトにとって重要な日である【8月25日】を迎えるにあたり、スティーヴン・フリアーズ監督及びサリー・ホーキンス、スティーヴ・クーガンが語るインタビュー映像、そしてハリー・ロイド演じるリチャード三世の新たな場面写真が解禁された。
シェイクスピアの描いたリチャード三世はチューダー家によるプロパガンダ?
リチャード三世は、シェイクスピア劇のなかでも1066年のノルマン・コンクエスト以降の英国史における出来事を扱った「歴史劇」として知られている作品グループに分類される。敵や味方そして肉親までをも、欺き、殺して玉座を手に入れる悪しき王として描かれている。シェイクスピアが描いた歴史劇を事実のように捉え、これまでの4世紀に渡って、リチャード三世は冷酷非情な王であると考える人がとても多い。しかし、解禁された映像では、フィリッパ・ラングレーの夫ジョン役を演じたスティーヴ・クーガンが「シェイクスピアの『リチャード三世』は名作だ。でもチューダー家によるプロパガンダでもある。歴史は勝者によって、記されてきたからね。カットしたけど最後のほうにこのようなセリフがあった“どの戦争でも勝利側に戦争犯罪者がいたことがない”」とシェイクスピアの描いてきた物語が必ずしも真実であるわけではないことについて語った。
リチャード三世演じるハリー・ロイドが3役を演じ分け!?
さらに、そんな史実とは異なるリチャード三世を演じるのは、2011年に始まったドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』ヴィセーリス・ターガリエン役のイギリス人俳優ハリー・ロイドである。本作では、まずフィリッパと息子マックスが見に行く演劇の舞台に登場し、今まで一般的に知られてきたリチャード三世の姿を演劇での経験を生かし演じる。次にフィリッパの幻影として登場する穏やかで、フィリッパの悩みに耳を傾け、親身になって彼女に助言し、導くリチャード三世を演じ分けている。共演したサリー・ホーキンスは「彼ならどんな役でも演じられると感じた」と語り、スティーヴン・フリアーズ監督は「彼の演技はすばらしい」とハリー・ロイドの演技についてインタビュー内で絶賛。そして最後にもう1役ハリー・ロイドが演じており、その演技は実に見ものである。名匠・イギリスの名女優をも魅了する圧巻の演技力にもご注目いただきたい。
オフィシャル・サイト(外部サイト)
公式Twitter:@thelostking0922
#ロストキング500年越しの運命
公開表記
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
9月22日(金)より、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
(オフィシャル素材提供)