イベント・舞台挨拶

『#ミトヤマネ』初日舞台挨拶

©2023 映画「#ミトヤマネ」製作委員会

 SNS社会の光と影を独自のタッチで描く全く新しい感覚の映画『#ミトヤマネ』が2023年8月25日(金)にTOHOシネマズ新宿他にて全国公開中。

 この度、公開を記念して8月25日(金)に初日舞台挨拶を実施! 主演の玉城ティナを始め、稲葉 友、宮崎大祐監督が登壇した。

 観客の熱気が場内を包みこむ中、玉城ティナ、稲葉 友、宮崎監督が登場すると、会場からは歓声が沸き起こった。主演の山根ミトを演じた玉城は「『#ミトヤマネ』の初日を迎えられてとっても嬉しく思っています。映画としては、撮影から1年経たずで公開というのはわりと短い期間だと思っているので、撮影の時の記憶が鮮明にありながら、もう公開なんだなと時の早さを感じております。初日にこうやって皆さんのお顔を見てお話できることをとても嬉しく思っています。映画館で映画を観てもらえるということが私は一番嬉しいなと思っています。そして、私たちが映画を作った後は皆さんに観ていただいて、何かを感じてもらえるだけかなと。そうしてもらわないと映画は完成しないのかなと思っているので、上映前でドキドキですが、上映後に皆さんが何を感じてくださるかなということがすごく楽しみな映画なので、ぜひ教えてほしいなと思っております」と喜びのコメント。ミトのマネージャー役、田辺キヨシを演じた稲葉は「たくさんの作品がある中で、初日に本作を選んで映画館に足を運んでくださって、これから作品を観ていただけることを本当に嬉しく思っております。初日を迎えるということはとても特別なことだと思っていて、いろいろな状況あった中でこうやってたくさんの人が映画館の中にいて、こうして足を運んでくださって集まれるという状況も、初日を迎えるたびに特別なことだなと改めて思いますし、観てくださる皆様のお力をお借りして、作品のテーマとして深く関わるSNSでいろいろ呟いていただいたり、たくさん拡散を手助けしていただいて、そうやって広がっていくと、よりこの作品らしいと思っています。皆さんのお力にかかっています、とは僕が言ってはいけないんでしょうけど(笑)、お力を貸していただけると嬉しいなという思いでおります」と続けた。さらに宮崎監督が「『君たちはどう生きるか』じゃないほうの宮崎です」と挨拶すると会場からは笑いが。「こんなに素晴らしいキャストと素晴らしいスタッフと、こんなにすごい映画館で自分の映画をこうしてご覧いただけて本当に幸せです。今日ここで上映していただくということは、映画の生まれる日と言いますか、絵画でいうと美術館に飾っていただく日、という感じなので、それを皆さんに鑑賞してもらえることをとても楽しみにしております。自分は“映画を撮っているおじさん”という自認だったんですけど、こうやってここに立ってみると、“映画監督なのかもしれないな”と監督としての実感が湧いてきました」と初日を迎えた喜びを噛み締めた。

 玉城はカリスマ・インフルエンサーという役どころについて、「宮崎監督が私を選んでくださったということがすごくしっくりくるという作品だなと思っていて。脚本を読ませていただいたときから、“私だったらこういうふうに演じられるな”という確信があった作品でしたね。今回はたまたまカリスマ・インフルエンサーというキャラクターですが、一人の女性のお話なので、インフルエンサーじゃなくても成立するような、普遍的な内容だなと思っています。すごくしっくりくる役柄ではあったのですが、今までに演じたことのない役柄ではあるので、自分なりに考えて最善が尽くせたんじゃないかなと思います」とコメント。 またミトのマネージャーで、かつ怪しい雰囲気を持つ田辺を演じた稲葉は「とてもビジュアルに特徴のある役でして、物語の関わり方として、エッジを効かせようと思えばいろいろな足し算ができる役どころでした。でも監督と話していく中で、自分の中でいかに削ぎ落としてプレーンにやれるかということを意識して。何も突飛でない自認、というものを持って演じた役でした。試写会が終わって、観た方から“田辺って気持ち悪い役だったな”と感想が届いたそうで(笑)、自分の中で“そう見えたんだ”って意外に思えた部分があるので、自分が役作りをしたものがこの作品の中でどう活きるのか、これから観ていただく皆さんにどう感じていただけるか、というところが田辺として楽しみです」と物語の中でもキーとなる重要な役どころについて語った。

 そしてここで、今日登壇が叶わなかった、ミトの妹の山根ミホを演じた湯川ひなからのビデオメッセージを上映。湯川はメッセージの中で「これからお客様に観ていただけるというところで、どんな反応をいただけるのか、今ドキドキしています。この作品は、いろいろな価値観を持ったお客様のそれぞれの視点で語られることで、まだ気付かれていない面白さが無限に生まれる作品だなと私は思っています。ぜひ率直にいろいろな場所でお話いただけたら嬉しいです。そして、そのお言葉を知れるように、私もSNSを駆使しますね!」と本作のテーマに絡めて核心をつくメッセージを残した。
 湯川と姉妹役を演じた玉城は「今のビデオメッセージもそうですけど、湯川さんの良さが本当に詰まっていて。彼女は、真面目なんですけど、つまらない真面目さというものがなくて。彼女なりの物差しがはっきりされている方だなと私は思っています。一緒に演技をしていてもすごく心地よく演技ができましたし、お互いがお互いに遠慮することが一つもなかったんじゃないかなと思っています。いろいろ話しかける私にも真摯に対応してくれて、優しいひなちゃんです(笑)」と湯川の魅力について語った。

 オリジナルの脚本となる本作。“ディープフェイクアプリ”によって玉城演じるミトの顔が世界中に拡散される……というストーリーについて監督は「何年か前にスティーブン・スピルバーグの映画を観ていたら、往年の有名俳優の顔をしたキャラクターが出てきて、そこでディープ・ラーニングという顔を被せるような技術を知り、今後映画の現場は俳優が現場に行かずとも、顔を後から被せれば作れるようになるという話を聞いて衝撃を受けまして、そこから着想しました」とコメントし、続けて本作に漂う独特の不穏さについて聞かれると、「僕はインスタに写真をあげても全部不穏だと言われるので(笑)、結婚式の動画とかも不穏だと言われるんです。僕が撮ると全部不穏になっちゃうのかもですね」と会場の笑いを誘った。

 また、先日入籍をした稲葉をお祝いする一面も。「ありがとうございます、という思いは大前提でありまして、私ごとですみませんという気持ちもありつつ(笑)」と恐縮しながら、「引き続き作品に貢献していけるように頑張って参りますので何卒よろしくお願いいたします」と挨拶し、玉城、監督に「固すぎる!」と突っ込まれ会場は温かい空気に包まれた。

 最後に、玉城は「まだまだ『#ミトヤマネ』についてしゃべり尽くしたい気持ちはあるんですけど、皆さんに映画を観ていただいてどう思うかということが知りたいので、この辺で終わりにしないといけないですね(笑)。私が主演を務めさせてもらって、演じたことのない役だなと思いましたし、“観たことない映画だな”ということが、よくある言葉ではなく本心として思えた映画です。映像体験として、スクリーンで浴びながら観ていただくことが相性がいい作品だと思うので、気に入っていただいた方は何回もスクリーンで体験してほしいなと思います。SNSが題材の作品なので、皆さんのお力で広げていただけたらすごくすごく嬉しいです」と改めて本作の魅力を語った。稲葉は「映像体験、音楽体験としてもすごく楽しい映画だと思うので、そういったところも楽しんでいただければ何よりですし、少しでもこの作品が広がるようお力添えをいただけたら嬉しいです。あと、ひなちゃんのメッセージが素晴らしかったということをニュースのどこかで書いてほしい! 湯川さんの素敵なところが全て詰まっていたメッセージでした」と湯川への優しさが溢れるコメントでマスコミ陣に呼びかけた。監督は「この映画は僕から皆さんへの爆弾みたいなところがあります。これが爆発するのは皆さん次第だと思いますし、皆さんがどう感じていただくかで完成する作品だと思いますので、もし観終わったあと“爆発したぞ!”“爆発しなかったぞ!”とコメントがある場合は、SNSを開放しますので、直リプでご意見いただけたらお返事いたします(笑)。どうかこの作品を、全身で、目と耳で、皮膚感覚で楽しんでいただけたらと思います」と締めくくり、舞台挨拶は終了した。

 登壇者:玉城ティナ、稲葉 友、宮崎大祐監督

オフィシャル・サイト(外部サイト)

https://mitoyamane.movie

 公式ツイッター:https://twitter.com/mitoyamane(外部サイト)
 ミトヤマネInstagram:https://www.instagram.com/mitoyamane/(外部サイト)

公開表記

 配給:エレファントハウス
 8月25日(金) TOHOシネマズ新宿他全国公開

(オフィシャル素材提供)

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