女優の杉咲 花が7月29日(金)、都内スタジオで劇場アニメーション映画『ぼくらのよあけ』の公開アフレコイベントを行った。
本作は、日本で最も長い歴史を誇るSF賞・星雲賞候補にもなった今井哲也氏による傑作SFジュブナイル漫画が原作。2022年10月の全国公開が決定している。
宇宙が大好きな少年・沢渡悠真役の杉咲は、沢渡家の家庭用ロボットであるオートボット・ナナコが悠真を起こす朝のワン・シーンと、悠真が学校の授業でペットボトル・ロケットを飛ばすシーンを公開アフレコ。杉咲は「はい! エネルギー満タンです!」と元気よく身振り手振りで笑顔を交えながら「……ぶっとべぇぇ!」などと熱演した。
報道陣を前にした公開アフレコを終えた杉咲。堂々とした演技を披露したが「とても緊張して……足が震えました。表情も動きも決まっているものに対して声を当てる難しさや、キャラクターに気持ちを落とし込むことへのプレッシャーがありました」と意外な心中を告白。すでに本編収録は終えており「悠真とナナコとの関係性の変化を演じていくのは難しさもあり、温かい時間でもありました」と手応えを口にした。
人工知能搭載家庭用オートボットのナナコを悠木 碧が演じるほか、藤原夏海、岡本信彦、水瀬いのり、戸松 遥、朴 璐美ら豪華声優陣が出演。アフレコ収録時を振り返り「迷うことなく個性的なキャラクターを鮮やかに演じられている皆さんの姿に圧倒されました。導いてくださった感覚もあり、皆さんの声を聴いてそれについていけば大丈夫だと思わせていただきました」と共演声優陣に感謝しきりだった。
杉咲が演じる主人公・悠真は、明るく活発で宇宙やロボットが大好きな少年。しかし沢渡家のオートボットのナナコには反抗的な態度をとってしまうという役どころ。今回の抜擢については「とても緊張しましたが、主人公の声は重要ですし、それをしっかりと表現できるように頑張らなければという気持ちでいっぱいでした」と初々しい感想を漏らした。
物語の舞台は現代から少し未来の2049年。リアルタイムだと51、2歳になるという杉咲は「緑が増えていたらいい」と自然をリスペクトし、自身については「このお仕事を続けていられたらいいですね」とベテラン女優としての自らの姿に思いをはせていた。
また子ども時代に夢中になったことを聞かれると「ドッジボール」とわんぱくなスポーツの名を挙げて「遊べる時間は常にドッジボール。鼻血を出しながら熱中していました。誤ってボールが顔面に当たって『ウワー!』となってもそれでも楽しくボールを投げたり、逃げたりしていました。泥んこになって遊ぶタイプでした」と、エネルギー満タン状態の子ども時代を回想していた。
最後に杉咲は10月の公開に向けて「悠真たちが冒険をする姿にハラハラしたり、ジーンときたり、応援したりしながら最後は思わず自分にとっての大切なものを思い浮かべてしまう。そんな温かい作品です」とアピールしていた。
登壇者:杉咲 花
(オフィシャル素材提供)
公開表記
配給:ギャガ/エイベックス・ピクチャーズ
10月 全国公開