イントロダクション
映画『ドライブ・マイ・カー』(21)で初顔合わせした濱口竜介(映画監督)と石橋英子(音楽)による共同企画。はじまりは、石橋がライブパフォーマンスのための映像を濱口に依頼したことで、濱口はこれを快諾。2人による「音楽×映像」プロジェクトがスタートした。その音楽ライブ用の映像を制作する過程で、106分の長編劇映画『悪は存在しない』が完成した。
また、『悪は存在しない』と共通の映像素材からつくられた石橋英子の音楽ライブ用サイレント映画『GIFT(ギフト)』は、10月にベルギーで開催されるゲント国際映画祭で初お披露目となり、それ以降、石橋によるライブ・パフォーマンスとともに世界各地で上映が予定されている。
ストーリー
自然が豊かな高原に位置する長野県水挽町は東京からも近いため、近年も移住者は増加傾向でごく緩やかに発展している。代々そこで暮らす巧とその娘・花の生活は自然のサイクルに合わせた慎ましいものだ。
ある日、巧の家の近くでグランピング場を作る計画が持ち上がる。コロナ禍のあおりで経営難に陥った芸能事務所が政府からの補助金を得て、その設営を計画した。しかし、彼らが町の水源に汚水を排水しようとしていることが分かり、町内は動揺し、その余波は巧の生活にも及んでいく。
(英題:Evil Does Not Exist、2023年、日本、上映時間:106分)
キャスト&スタッフ
製作:株式会社NEOPA/合同会社フィクティヴ
プロデューサー:高田 聡
企画・監督・脚本:濱口竜介
企画・音楽:石橋英子
撮影:北川喜雄
録音・整音:松野泉
出演:大美賀均、西川玲、小坂竜士、渋谷采郁ほか
ギャラリー
予告編
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公開表記
配給:Incline
4月26日(金) Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、K2ほか全国順次公開
(オフィシャル素材提供)