秦建日子が手掛けたミステリー小説の映画化『女子大小路の名探偵』の先行上映会が映画の舞台となる名古屋で行われ、上映前舞台挨拶に主人公・広中美桜役の剛力彩芽、その弟・大夏役の醍醐虎汰朗、そして原作・脚本を手掛けた秦建日子が登壇した。
観客の前で初めての上映を迎え、主演の剛力は、「皆さんからどんな感想を持ってもらえるのか、緊張もあるのですが、10月13日の公開に向けての一歩ということで、一緒に作品を盛り上げていけたらと思います」と観客に声をかけた。
8月に舞台「千と千尋の神隠し」の名古屋公演を迎え、名古屋には通いなれているという醍醐は、「お気に入りの鰻屋さんを見つけて、名古屋に来たときは必ず行くようになりました」とお気に入りのグルメ・スポットを紹介。本作の撮影中、名古屋グルメを楽しむ余裕がなかった剛力に羨ましがられる場面も。撮影中は共演者の小沢一敬(スピードワゴン)とよく一緒にご飯に行ったという醍醐は、「ご飯を食べながら、小沢さんからお笑いの話をたくさん聞いて、勉強させてもらいました。僕もキザな男を目指したいと思います」と語り、原作者の秦と剛力が「すごく大夏っぽいね」とほほえましく見守っていた。
剛力と醍醐の息ぴったりな掛け合いに秦は、「二人を見ていると仲良く喧嘩しているシーンがすごく浮かびます。小説のイメージとぴったりで嬉しい」とコメント。姉弟のキャラクターについて、「ヘタレな弟とかっこいいお姉さんの話をストレートに書きました。ちょっと屈折しているけど家族愛はある、でも目の前にいると殴っちゃう、そんな姉弟をイメージして書きました」と語った。
剛力へ醍醐演じる大夏の魅力について聞くと、「ヘタレなんだけど愛される、まわりが放っておかない存在なところが本当に魅力的。あの愛されキャラは醍醐さんの内から出てくるものなんだと思います」と答え、醍醐から見た美桜の魅力は、「とても強いキャラクターで、その強さの説得力が、剛力さんの目や佇まいにある。その姿が役者としてとても勉強になりました」と語った。
そんなトークが盛り上がる中、急遽サプライズゲストとして、堀 夏喜(FANTASTICS)が登壇! 自身の番組収録のために名古屋に来ていた堀が、「ちょうど愛知に来ていたので皆さんに出ちゃいなよ、と言われて……」「いや、私たち的には来なくても」と剛力にいじられる姿も。本編ではダークな役を演じている堀だが、登壇早々にいじられキャラっぷりを披露した。
愛知県出身の堀は、地元が舞台の映画に出演したことについて「女子大小路という名前がついた作品に出られて嬉しいです。映画に出てくる場所で学生時代にダンスをしていたりもしたので、本当に特別な作品になりました」と地元愛を語った。剛力と醍醐とは現場でなかなか交流が出来なかったという堀は、秦から「映画ではいかにも人に手をかけそうな印象だった」と印象を語られ、剛力と醍醐からも「今日話したら全然違う! 現場では話しかけにくい人だと思ってました!」と普段とのギャップに驚き。「全然ポンコツ野郎なんです」とはにかむ堀に会場も笑いに包まれた。
最後に剛力より「この映画はここからスタートです。ミステリーや謎解きもありますが、人との絆の大切さを感じられる作品です。ぜひ大切な人と観て、名古屋・岐阜の素敵な町を堪能してください!今日はありがとうございました」と笑顔で締め、大盛況でイベントは終了した。
登壇者:剛力彩芽、醍醐虎汰朗、堀 夏喜、秦建日子
公開表記
配給:ラビットハウス
2023年10月13日(金)より池袋シネマロサ、ミッドランドスクエアシネマ他全国公開
(オフィシャル素材提供)