イントロダクション
『ABYSS アビス』は渋谷という都会の喧騒と、海の静寂を行き来する若者の<傷>と<再生>を描くこの物語は、主人公のケイが自殺した兄の元恋人であるルミに出会うことで動き出す。渋谷のクラブで働く23歳のケイは人生の目的もわからないままセックスとドラッグに溺れながらも、ルミに対して芽生えてしまった純愛に沈んでいく。
渋谷の若者の叶うことのない純愛物語、だけでは終わらない。
観るものを作品の世界へと引きずり込む、すべての人の魂を揺さぶる衝撃の映画没入体験とは
例えば美しい星空を見るとわけもなく涙がこぼれる――そんな体験を誰しも一度はしたことがあるのではないだろうか。希望と絶望に満ちた本作品の舞台は都会から海へ。渋谷のクラブのネオンとEDM、漆黒の海の波の音、何にも邪魔されない海の奥底と現代音楽、それらの美しい映像と音楽の力と情報遮断された映画館という空間に身を委ねていると、いつしか作品の世界へと没入し、誰しもが一度は抱えたことのある心の奥底にしまってある感情が呼び起こされるだろう。それこそが映画館でしか体験できない、魂で感じる作品の世界という海へのDIVE(没入)体験となる。
ストーリー
23歳のケイは、渋谷のバーやモデルのバイトをしながらフラフラと暮らしている。ある日、行方不明だった兄が故郷の海で自殺したと知らせが届く。葬儀に参列すると、ただ一人ひたすら泣いている女がいる。かつて兄に乱暴されていたその女に、ケイは強く惹かれる。
「死んでくれてよかった」と言うほどの兄への憎悪、そんな兄と交際していたルミに対する痛々しいほどの純愛が、彼を「海の目」へと導いていく――。
(2023年、日本、上映時間:115分)
キャスト&スタッフ
出演:須藤 蓮、佐々木ありさ、夏子、松本 亮、浦山佳樹、三村和敬、二ノ宮謙太
監督:須藤 蓮
脚本:須藤 蓮/渡辺あや(共同脚本)
音楽:辻田絢菜
音楽アドバイザー:岩崎太整
エグゼクティブプロデューサー:小川真司
製作:柳裕 淳、渡辺あや、國枝祐希
プロデューサー:須藤 蓮、有馬 顕
撮影:須藤しぐま
制作プロダクション:ブリッジヘッド
製作:2023ABYSS 製作委員会
予告編
オフィシャル・サイト(外部サイト)
公開表記
配給:FOL
2023年9月15日より渋谷シネクイントほか全国順次公開
(オフィシャル素材提供)