イントロダクション
幽霊の「出現」ではなく、幽霊について「語る」ことに焦点を当てた4つの物語が、寓話性を伴いながら世界の在り⽅をほのめかす。
出演は、『PLASTIC』『⽯がある』(第73回ベルリン国際映画祭出品)主演の⼩川あん、⻘⼭真治監督作品常連の⻫藤陽⼀郎、『サマーフィルムにのって』『やまぶき』の祷キララ、チェルフィッチュ、ロロ、モダンスイマーズなど演劇界より伊東沙保、TVドラマ、舞台で独特の存在感を放つ⻑井短など、個性溢れるキャストが集結。監督は『ホディ・リメンバー』以来、2本⽬の監督作となる俳優の⼭科圭太。カメラマンをはじめ4作品とも異なるスタッフ陣の中、⾳楽のみ全篇を通して東京塩麹の額⽥⼤志が担当。
古代から現在に⾄るまで今なお存続する、幽霊について「語る」こと。それによって波紋のように静かに広がる影響。物語が物語を呼び、そして世界はつくられる。その⼈間独⾃の営み、潜在的な普遍性を観る者は無意識に感じ取るだろう。
世界にひっそりと潜む物語たちが、視覚に捉われすぎる私たちにそっとささやきかける、ユーモラスなヒューマンドラマが誕⽣した。
ストーリー
第1話「CAT IN THE FOG」
小説家の渡辺(吉田正幸)は、ある郊外の街に滞在し執筆していた。
渡辺はその街にとりつかれ、彷徨うことになる。
第2話「SISTER’S VIEW」
ミドリ(祷キララ)は森の奥で父親のオバケを見たと、姉のアオイ(伊東沙保)を連れて行く。
しかしそれは父親ではなかった。
第3話「幽霊を愛する方法」
ユタカ(アイダミツル)と、その亡きパートナーの弟マコト(生実 慧)との共同生活。
突然マコトが、兄ちゃんの幽霊になったと告げる。
第4話「むかしむかし、ある国で」
就活生の真希(小川あん)は、自分の生き方や社会に対して疑問を持っていた。
そんなとき盲目の旅人ナカダ(斉藤陽一郎)と出会い、ある示唆をうける。
それぞれの幽霊についての語りは、ときに重なり、やがておぼろげに1つの世界をつくっていく……。
(2023年、日本、上映時間:105分)
キャスト&スタッフ
出演:小川あん、斉藤陽一郎、祷キララ、伊東沙保
吉田正幸、今野誠二郎、アイダミツル、生実 慧、長井 短、用松 亮、森 優作
奥田洋平、神田朱未、田中爽一郎、影山祐子、神谷圭介、深澤しほ、 鳥島 明
監督・編集・プロデューサー:山科圭太
音楽:額田大志
脚本:三宅一平、山科圭太
制作:田中 聡
助成:文化庁「ARTS for the future! 2」
ギャラリー
予告編
オフィシャル・サイト(外部サイト)
公開表記
配給:GBGG Production
12月1日(金)より シモキタ-エキマエ-シネマ K2 ほか全国順次公開
(オフィシャル素材提供)