イベント・舞台挨拶

『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』最速試写会イベント

© 2023「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」製作委員会

 TikTokで話題となり、「初めて本を読んで泣いた」「号泣してやばい」「同じ世代の人たちに読んでほしい」など10代を中心に人気を博し、シリーズ累計発行部数50万部となった汐見夏衛によるベストセラー「あの映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の最速試写会イベントが都内で行なわれ、主演の福原 遥と水上恒司と原作を手掛けた汐見夏衛の3人が舞台挨拶にサプライズで登壇した。当日は、3人も会場の2階席で本編を鑑賞しており、上映後に登場して観客を喜ばせた。映画の上映後とあって、涙する観客が多い中での登場となった。

 本作はTikTokで話題となり、「初めて本を読んで泣いた」「号泣してやばい」「同じ世代の人たちに読んでほしい」など10代を中心に、シリーズ累計発行部数60万部突破した人気小説(スターツ出版文庫)が原作。現代に生きる女子高生・加納百合(福原)が1945年の日本にタイムスリップして、特攻隊員の佐久間彰(水上)と出会い何度も助けられていくうちに……。主題歌の「想望」を福山雅治が手掛けたことでも注目を浴びている。

 水上が「まずは、福山(雅治)さんじゃなくてすみません(苦笑)」と挨拶して会場に笑いを誘う。福山が同作を観て感動し、書き下ろしたという主題歌に、水上は「作品には表現しきれない“彰”の思いを歌にのせてくださいました。“彰”の言いたかったことが歌われていて、実際に“彰”が聴いたらすごく喜ぶだろうなと思います」と感動した思いを語った。

 福原は「最初聞いたときは『まさか福山さんが!』とビックリしました』。未だに信じられません……」と大きな笑顔を見せ、「この作品が伝えているメッセージが歌詞にすべて詰まっていて、本当に素敵な曲。今後も私の背中を押してもらえるような曲になると思いました」と話した。

 原作者の汐見も「主題歌が福山さんと聞いて、人生で一番びっくりしました」と大興奮。

 試写を観たばかりの水上は、「作品をこうして皆さんにお届けすることができて、ひとまずは安心しています。自分たちが作ったものを世に出す瞬間はいつでも緊張します」と話す。

 福原は原作を読んで泣いたことを明かし、「後ろのほうで試写を観させていただいたのですが、皆さんの反応にこちらもウルッときました。心が温かくなりました」とにっこり。また、映画が完成した感想を聞かれた福原は「作品のメッセージをそのまま届けたいという思いで撮影していました。周りの方たちのたくさんの支えがあって出来上がった作品なので、感謝の気持ちでいっぱいです。戦争シーンではCGもたくさん使われています。戦争を題材にした作品ですが、この作品を今のこの時代に、ちゃんと届けていきたい思いでいっぱいです!」と熱い思いを伝えた。

 原作者の汐見は、作品の映画化について「執筆していたのは2017年。仕事終わりに趣味で書いていた作品です。映画の撮影現場も見学させていただいたのですが、たくさんのスタッフがかかわってくれていて、信じられないくらい感激しています。たくさんの方に観ていただきたい」と感無量の様子。試写を観て、自身の作品だということを忘れてボロボロ泣いたことも明かしていた。

 最後に、水上は「戦争の残酷な部分を見て、戦争を知ろうとするきっかけになれば……」。

 福原は「この事実を絶対に忘れてはいけないと思います。私たちと同世代の方にも戦争というものを感じていただける作品です。今あるあたり前が、今ある日常が、幸せだということを噛み締めています。大切な人とどう過ごしていこうか、少しでも考えるきっかけになったら嬉しいです。大好きな人と一緒に観てください」とメッセージを送った。

 登壇者:福原遥、水上恒司、汐見夏衛(原作者)

 (取材・文・写真:福住佐知子)

公開表記

 配給:松竹
 2023年12月8日(金) 全国公開!

(オフィシャル素材提供)

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