イントロダクション
1953年7月27日に朝鮮戦争休戦協定が締結されて以来、今なお北緯38度線付近の軍事境界線を挟んでにらみ合う韓国と北朝鮮。一般人が近づくことは許されないこの休戦ラインは、今世紀初頭の韓国映画ブームの火付け役となったパク・チャヌク監督作品『JSA』(2000)、全世界で反響を巻き起こしたNetflixのドラマ・シリーズ「愛の不時着」(2019)などの大ヒット作の舞台になってきた。
韓国映画界が新たに放つ『宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました』もまた、朝鮮半島の分断を象徴する軍事境界線を舞台にしているが、南から北へ境界線を越えて“不時着”するのは人間ではなく、何と一枚の宝くじ! 同じJSAでも共同警備区域ならぬ“共同給水区域”で顔を突き合わせた韓国と北朝鮮の兵士たちが、賞金6億円の1等に当選したそのくじをめぐって、奇妙キテレツな人間模様を繰り広げる爆笑コメディだ。
巨額の製作費を投じた大作ではなく、大物スターも未出演。そのため本作は2022年サマー・シーズンにおける韓国での公開前は完全にノー・マークだったが、その突き抜けた面白さが瞬く間にSNSで拡散、封切り5日目には興収チャート1位に駆け上がるスマッシュ・ヒットとなった。その勢いがなぜかべトナムに伝わり、ベトナムにおける韓国映画の歴代興収ベスト・ワンに輝く異例の大ヒットを記録。予測不能にして笑撃の嵐が吹き荒れるストーリー展開から目が離せない話題作が、いよいよ日本上陸を果たす。
ストーリー
韓国軍の兵士が手にした1等賞金6億円の宝くじが、韓国から軍事境界線を越えて北朝鮮兵士のもとに!? まさに『愛の不時着』ならぬ、『宝くじの不時着』が発生! 愛と平和は置き去りに、一攫千金を狙った、共同給水区域=“JSA”で前代未聞の南北“宝くじ”会談が始まる。果たして最後に6億円を手にして笑うのは南か北か!?
(原題:6/45、2022年、韓国、上映時間:113分)
キャスト&スタッフ
監督:パク・ギュテ
出演:コ・ギョンピョ、イ・イギョン、ウム・ムンソク、パク・セワン、クァク・ドンヨン
ギャラリー
予告編
オフィシャル・サイト(外部サイト)
公式X:@takarakujimovie
公開表記
配給:ツイン
2023年12月29日(金) 新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
(オフィシャル素材提供)