イントロダクション
イザベル・ユペールが、仏総合原子力企業アレバ(現オラノ)社のCFDT(フランス民主労働組合連盟)代表モーリーン・カーニーを演じ、国家的スキャンダルに巻き込まれていく社会派サスペンス『私はモーリーン・カーニー 正義を殺すのは誰?』(10/20よりBunkamuraル・シネマ渋谷宮下ほか全国順次公開)。
本作は、会社とその未来、そして従業員の雇用を守るため、中国とのハイリスクな技術移転契約の内部告発者となったモーリーンが、自宅で襲われるという肉体的暴力と、それを自作自演だと自白を強要する権力側からの精神的暴力に対し、屈することなく6年間闘い続け、無罪を勝ち取るまでを描いた、驚愕の実話の映画化だ。
世界最大の仏原子力会社の労働組合代表だったモーリーン・カーニーを演じるのは、フランスを代表する女優のイザベル・ユペール。彼女は、中国とのハイリスクな極秘取引を知り、内部告発者となってそれを明るみに出した。その取引が5万人以上の雇用を脅かすものだったからだ。彼女は政府の閣僚や企業のトップに捨て身で立ち向かう……。社会や組織における女性、政治と経済の権力構造、労働組合、裁判、原子力発電、中国問題、夫婦の関係など、今の日本にも共通する問題が、モーリーンを軸にサスペンスフルな展開で浮かび上がってくる。今年3月にフランス本国で公開され大ヒットした。
ストーリー
労働組合の代表として労働者を守るという強い信念のもと、国家レベルのスキャンダルにも立ち向かい、そんな中で何者かに襲われレイプの被害者となったモーリーン。傷ついた彼女を待っていたのは、恐ろしいことに、レイプ自体を自作自演だと疑われ、手荒い取り調べや自宅軟禁を強いられるなど、警察と世間による二次的な暴力だった……。
(原題:LA SYNDICALIST、2022年、フランス・ドイツ、上映時間:121分)
スタッフ&キャスト
監督:ジャン=ポール・サロメ
脚本:ファデット・ドゥルアール
撮影:ジュリアン・ハーシュ
音楽:ブリュノ・クーレ
出演:イザベル・ユペール、グレゴリー・ガドゥボア、フランソワ=グザヴィエ・ドゥメゾン、ピエール・ドゥラドンシャン、アレクサンドリア・マリア・ララ、ジル・コーエン、マリナ・フォイス、イヴァン・アタル
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ
ギャラリー
予告編
オフィシャル・サイト(外部サイト)
公開表記
配給:オンリーハーツ
10月20日(金)よりBunkamuraル・シネマ渋谷宮下ほか全国順次公開